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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
1章

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第19話 食生活

 朝食を作るべくレンジを使用する。

ちなみに冷蔵庫はまだ冷えていないが卵や牛乳、肉なんかの食品は詰め込んでおいた。



「この手の魔法は高位の魔法使いしか使用できないのだけど…」

と冷蔵庫やレンジを見ながらエルナが呟いていた。

「冷やしたり温めたりする魔法ですか?」

俺は料理の支度をしながら質問する。



「温度変化の魔法は、コントロールが難しいから丁度良い温度にしようと思うとかなり高度な魔法コントロールが必要なのよ」

「そうなんですね、結構簡単に火を出したり水を出したりしてたので簡単なものかと」

「全然違うわよ、火を出して温めたり水を出して冷やしたりなら出来るけど…温度そのもののコントロールは非常に難しいの」



そもそもの魔法は術者に大きく依存しており、一般人が使える魔法は明かりの魔法や火魔法、水魔法などがほとんどらしい。

それも長時間の使用や大きな炎にしたり水を大量に出したりすることは難しいそうだ。



そんな話をしながらも料理が完成する。

今日はご飯を卵にまぶしながらチャーハンといきたい所だったのだが、残念ながら火力が足りないのでピラフである。



「さっきかけてたのってもしかして胡椒?匂いがそれっぽいけど」

「そうですよ」

と言って胡椒の瓶を見せる。



「食に関してはもう驚かないつもりだったのだけど…その瓶だけで金貨百枚はくだらないわよ…」

ちなみにお金の価値については昨日聞いたので価値は、わかっているつもりなのだが…こっちが平和な国だったらアニメなんかと同じように商売してお金稼ぎをしていたのだが…。



こっちでそんな目立ってお金稼ぎをすれば確実に四英雄に目をつけられて取り込まれるか排除されてしまう…。

金貨1枚で4人家族の30日位の生活費になるらしくこれだけでこの胡椒の価値がわかるというもんである。



「こっちの世界が平和になったらそれで商売したいですねぇ」

「すぐに大金持ちになれるわよ」

「そんな日がくるように動きますよ」



少し遅めの昼食を食べてからは、あちらの世界の書籍を交えて植生や、それに伴う対応方法などを確認した。

「へぇ…これはこっちの世界にもあるんですね」

「ジャガイモでしょ?恐らく名前は違うのでしょうけどあるわよ」



翻訳魔法で俺とエルナの認識がジャガイモとして認識してる言葉を勝手に翻訳しているので実際には違う名前らしいのだがこっちの世界にも原生しているらしい。



「しかし、この翻訳魔法は便利ですね。みんな使えるのですか?」

「使えるのは三賢者と勇者、それにエリスくらいじゃないかしら」

「勇者様も使えたんですね」

「あの子は魔法得意だったからねぇ教えた魔法はすぐ覚えてたわ」



現世では色々苦労してたが…どうやらこっちの世界では天才だったようだ。

まぁ地頭は良いとは思っていたがどうしてもこっちの常識が邪魔してる感じだった。



しかし、聞けば聞くほどこっちの世界の文化レベルが低すぎるので仕方ないなと思っている。



「それでどんな方法を使うか思いついたの?」

エルナが興味津々といった具合に聞いてきた。

ここまで色々出来るのを見せたのでかなり期待されているようだ。

「犠牲を問わないやり方でよければ何種類かあるんですけど…」



「それは、たくさんの犠牲が出るという事?」

「そうですね。国民にも大きな被害が出る方法です…さすがにそんな方法はとれないので…」

あちらの世界の劇薬と呼ばれるものは実は、普通に通販サイトで販売してるもので作る事が出来たりする。



それを生活用水などに混ぜれば殺す事が可能となる。

しかし、その場合は生活用水を使用する四英雄以外の人にも影響が出てしまう。

そんな方法はとれない。



浄水という概念がないようで飲用する水は、水瓶に溜めて使用しているらしい。

それを飲用するのは現代人からすると怖くて仕方ない。



「それで具体的にはどの方法をとるの?」

「健全な方法でいくつもりです。出来る限り犠牲が出ないように…まずはサウスローズ帝国に行きたいですね」

国の内情も大まかには把握出来たが実地調査は必要である。



「うーん…そこは方法を慎重に考えましょうか」

「急ぐ必要はないので慎重に進めましょう」

焦ってもセーブやロードはないし、掛け金は自分の命である。

下手を打つ事は出来ない。

「方法については…正確に出来ると判断出来たらご説明します」



「とりあえずこの世界の住人の好みを知る為にもしっかり堪能してもらいますよ」

この世界の人間の好みを正確に把握する必要がある作戦なのでエルナに料理等を堪能してもらい理解を深めていく。



「すでに抜け出せないほどの深みに嵌っていると思うのだけれど…」

「まだまだこんなもんじゃないですよ」

と前置きをした上でさらに深みにはめる為に昼食は、具材を変えてサンドイッチで済ませたのだが…最強の定番メニューと名高いあの料理を仕込んでいく。



「とんでもなく良いにおいがするのだけど…」

「これは夕食なので楽しみに待っててください」

少しふてくされたような表情を浮かべて家の中に戻っていった。



ちなみに今は下着の雑誌と格闘してもらっている。

最初に見せた時はこれを来て歩くの!?と驚かれてしまったが、服の下につけるものと説明したらわかってくれた。



付け方も絵で説明されていたので、後はそれで理解してもらえると思う。

さすがに説明するのは童貞には難易度が高い。



こちらの世界にも大分慣れ、お玉を片手に鍋をかき混ぜているのだが…。

「炊飯器も頼むかぁ」

それなりに電力については賄えそうだったのでもう1台ソーラー発電機を注文して炊飯器も注文しようかと思っていた。



しかし、この世界でどうしても受け入れられないものがあり注文画面とずっと睨めっこしていた。



転生神サマside


いやぁ…彼女の夢枕に立ってお告げを告げたらとんでもない剣幕で参ってしまった。



さすがに私の権限では彼を戻すことは出来ない。

それこそお告げですら結構グレーゾーンだ。

しかし、頼まれた以上はしっかいと伝えておいた。



「しかし、稀にやらかす奴はいるが転生した人間が別世界に転移させられたのは初めてね」

神隠しと言われる現象で急に世界から消えてしまう人間は存在する。

彼のような運命を辿るのは、私の知る限りでは初めてだった。



「観測の権限はもらったしこれからも楽しませてもらいますかね」

と彼の様子をモニターに映し彼が注文した食べ物をこちらでも堪能していた。

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