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せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
1章

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第14話 朝食

 生活物資を含めて野営道具も揃えたので、これで外で寝泊まりするのも問題はなくなった。


本当は服ではなく食品を渡そうとも考えていたのだが、食生活については同じ物が食べられるとは限らないので保留している。



とりあえず野営道具を出してから、食料品を整理していく。

昨日飲んだ野草のスープには塩味が足りていなかった…というより塩味が全くしなかったのだ。

後、塩を入れるだけで格段に美味しくなるだろうなと思っていたので塩をとりあえず頼んだのだが…。



「お得だからって頼みすぎたか…」

腐る物でもないし良いだろうと合計100kgほど注文さすがに多かったかもしれない。



そんな事を考えていると家から慌ててエルナが飛び出してきた。

「この服一体どうやって作られているの!?」

「えっ?さすがに製法までは知らないのですが、大きな布から型紙で切り出してから縫い合わせるんじゃないかと…」

さすがに洋裁に関しての知識は素人なのでこれで合っているかどうかは不明である。



「なんて素晴らしい服なの!ほつれもなければ穴もない。そしてなによりこの着心地最高ね!」

とかなりの高評価を頂いた。

「それは何よりです、気に入って頂けたのだならもう何着か入りますか?」

「えっ!?これはそちらの世界では至高の一品だったりするものではないの!?」



何やら大きな勘違いをしているが確かに高級品ではあるが、1着1万円程度の品なのでそこまでの品ではない。

「そこまでの品ではないので…もし色も指定があれば、青や黄などもありますが…」

と伝えた所、むぅと悩み出してしまった。



「所で食品に関してなんですが、こちらの世界には塩って存在するんでしょうか?」

「塩!?翻訳魔法が間違って無ければあなた塩って言ったの!?」

「はい、塩です」

そういって塩の袋を見せる。



「塩!?これ全部塩なの!?」

と言って俺に詰め寄るエルナ。

「えっそうですけど、なんならまだまだありますよ」

と言って先ほど見せた塩がたくさん入っている段ボールを指さす。



日本においての塩の価値はそれほど高くない。

なんせ周辺を海に囲まれており、塩を取るのはそれほど難しい事ではない。

もちろん海無し国などでは価値があることは重々承知しているのだが、そこまで驚くことなのだろうか。




「良い、この世界での塩の価値を教えてあげる」

と言ってエルナは、塩の価値について説明してくれた。

塩1kgがこちらの世界の10万円ほどの価値を持ってるらしい。



「塩がそれほどの価値を持つってことは海は無いのですか?」

海がない世界というのは正直想像出来ないのだが…。

「海には凶暴な魔物が住んでいて近づく事さえ出来ないの…だから人類は塩湖と呼ばれる湖からしか塩を取ることが出来ないの」



大分詰んでいらっしゃる。

塩無し生活なんか続けてたら確実にナトリウム不足になるはずだが…。

「よく生きていけますね…塩分は生きるのに必要な栄養なんですけど」

「塩分は土壌の土を食べて補っている人が多いわね、後は魔物の中には塩分を多く含む魔物もいるのでそれを食べて凌いでいる状態ね」



「なるほど…でしたらそこまで高価にならないように思うのですが…」

土壌の土ということは一応岩塩は存在しているのか…まずはこの世界の事を知る必要がありそうだ。

「入手難易度と味の問題ね。土はあくまでも土だもの味は最悪、間違いなく上流階級の人間は食べないわね」



まぁそもそも岩塩という訳では無い土を食べて得られる塩分は、たかがしれている。

味も最悪となれば、好んで食べる人間は少ないだろう。

「ちなみに魔物の方は、ソルトスライムっていうんだけどね。そもそも個体数が少ないうえに出現場所も限られているの」



どうやら塩の入手難易度は、俺が思っている以上に困難なようだ。

「でしたらこれは是非そのまま受け取ってもらえれば命を救ってもらった対価としては安いと思いますが…」

「とんでもない、正直これ一袋でどれだけの価値があるか…正直貰いすぎ…」



「そういえば食べられないものってあります?」

これが一番聞かないといけない事だった。

「そんなものは無いわね、正直贅沢を言えるほど豊かな食生活を送ってないからね」

「でしたら、朝食は私が作ってもいいですか?」

「ええ、構わないけど」



確認と了承は終わったので、料理の支度を始める。

「キッチンは使わないの?」

「一度こっちの料理風景を見てもらった方が良いと思いまして」

正直知らないキッチンを使える自信はない。



カセットコンロを使い火を起こす。

「火が起きた!?」

カセットコンロのつまみをひねっただけで驚かれてしまった。

目玉焼きにしようと思ったが卵の生部分を嫌がる人もいるかと思い、スクランブルエッグを作った。



塩もバターも使用したのでとても興味津々に見られてしまう。

バターに関しては、あちらの世界の生物から作った物と説明した。

この辺りはしっかり情報共有が必要だなと思いつつ、ベーコンも焼き上げ一緒に頼んだ野菜添えて完成した。



本当はトースターでパンを焼きたい所なのだが、今回はロールパンを出した。

電気が使えないのは不便なので発電機を買おうかと思ったのだが…さすがにそれなりに場所を取るものなので、しっかり確認してからにしたい。



朝食が完成したので家の中のテーブルへ運ぶ。

「色々と聞きたい事があるのだけれど後にしてもいいかしら…」

とすでに出来上がった朝食に我慢が出来ない様子のエルナ。

「はい、大丈夫です…それともしよければこちらを」

と飲み物として牛乳を差し出した。



「これはこっちの世界の牛の乳に似てるわね」

「牛はいるんですね、そうです牛の乳です!」

「牛の乳!?これが?こんなに真っ白なのに!?」

と驚いていた。

生鮮食品は保管の問題があるのであまりたくさん頼んではいない。

今回も紙パックの小さい牛乳を頼んだだけである。



そして食事を始めたのだが初めての味に興奮しつつ満足頂けたみたいで…

「とても美味しいわ」

という感想をもらいなによりであった。



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