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紫電  作者: KO1
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第二章 ミラージュ その2

薄暗い部屋だった。

 小さな部屋だった。窓から弱い光が入っている。布の上に、赤ちゃんが寝ていた。生まれたばかりの赤ちゃんだった。小さな手が空中をつかもうとして、開いたり閉じたりしていた。

 一人の女性が、その傍に座っていた。

 夢で見た顔だった。映像で見た顔だった。輪郭だけで覚えていた顔が、今ははっきりと見えた。環だった。

 環が赤ちゃんの小さな腕に、腕輪をそっとつけた。

 手が震えていた。

 環が赤ちゃんの顔を見た。笑っていた。でも泣いていた。笑顔と涙が混ざった表情だった。


「光」


 環が言った。


「あなたが希望だよ」


 立ち上がった。振り返らなかった。そのまま部屋を出ていった。扉が閉まった。赤ちゃんが一人残された。腕輪をつけた腕が、また空中をつかもうとして、開いたり閉じたりしていた。



 記憶が途切れた。

 陽太が我に返った。白い空間に戻っていた。少女が目の前にいた。少女の腕輪が見えた。あの腕輪だった。環がつけた、あの腕輪だった。

 陽太の瞳が、金色に戻っていった。


「……お前は」


 声が掠れた。


「俺の……妹か」


 少女が動きを止めた。

 無表情のままだった。でも何かが、その奥で揺れていた。かすかに。ほんのかすかに。

 陽太が結衣を見た。

 言葉ではなかった。

 陽太が結衣の腕に触れた。一瞬だけ。それだけだった。

 リーディングが流れた。陽太が見た記憶が、そのまま結衣に流れ込んだ。薄暗い部屋。生まれたばかりの赤ちゃん。環が小さな腕に腕輪をそっとつける場面。「光。あなたが希望だよ」という声。笑顔と涙が混ざった表情。

 結衣の目が見開いた。

 一秒だった。でも全部が伝わった。

 結衣が陽太を見た。陽太が頷いた。言葉はなかった。それで十分だった。

 結衣が一歩前に出た。静かな一歩だった。戦いの中での一歩とは思えないくらい、穏やかな一歩だった。


「光ちゃん」


 静かな声だった。白い空間に、その声だけが響いた。


「お姉ちゃんだよ。聞こえる?」


 少女の動きが止まった。

 完全に止まった。刀を持ったまま、そのままの姿勢で止まった。無表情の奥で何かが揺れていた。さっきより大きく揺れていた。


「光」


 結衣がもう一度呼んだ。

 少女の瞳から、力が抜けていった。焦点が戻ってきた。遠くを見ていた目が、少しずつ、目の前の結衣を見始めた。

 膝をついた。

 刀が床に落ちた。音がした。


「…お、姉……ちゃん?」


 かすかな声だった。子供の声だった。洗脳されていた時とは全く違う、小さくて、頼りない声だった。

 結衣が駆け寄った。そのまま光を抱きしめた。光が結衣の中に収まった。小さかった。十二歳の体は、思ったより小さかった。

 光が少しだけ、結衣の服を握った。

 白い空間の端で、小さな人影が動いた。子供だった。無表情の子供が、結衣と光を静かに見ていた。しばらくそこに立っていた。それから、何も言わずに踵を返した。白い空間の向こうへ、消えていった。


─── B ───

 デジタル空間で、大和の姿をしたハクが疑似紫電を構えた。

 ツキの姿が変わった。

 少女の姿が消えた。代わりに、別の女性が立っていた。黒い髪。穏やかな目。映像の中で見た顔だった。研究室で笑っていた顔だった。

 環の姿だった。現役時代の環の姿だった。


「月詠! サポート!」ハクが叫んだ。

「ハイ!」ツキが応えた。


 大和の姿をしたハクが疑似紫電を振るう。エデンが空間そのものを武器にして応戦する。データの奔流が刃のように飛び交い、白い世界が激しく揺れた。


 ツキが両手を広げた。


「防壁展開するよ!」


 ツキの周囲にデータの膜が広がった。エデンの攻撃が膜に弾かれる。ハクの動きを守るように、ツキが防壁を維持しながら気の流れを整えていく。


「月詠! 破壊プログラムよこせ! 紫電に乗せる!」

「いくよ!」


 ツキが光の粒を放った。ハクの疑似紫電がそれを受け取る。刀身がデータの光を帯びた。破壊プログラムが紫電に宿った瞬間、刀全体が鋭く輝いた。

 ハクが構えた。

 エデンが後退し始めた。初めて、エデンが距離を取った。

 その時、封鎖空間の壁に亀裂が入った。

 細い亀裂だった。でも確かに、向こう側の気配が漏れてきた。陽太の気配だった。


─── A・B 同時 ───

 陽太が紫電を握った。

 壁の向こうにハクがいる。わかった。言葉ではなかった。刀を通じて伝わってくる温度でわかった。さっきまで冷たかった紫電が、わずかに温かくなっていた。

 ハクが破壊プログラムを宿した疑似紫電を壁に向けているのが、気配でわかった。

 同じだ。同じ技を、同じタイミングで。

 陽太が深く息を吸った。

 壁の向こうでハクも息を吸った。

 二人の間に、静かな溜めがあった。一秒。二秒。白い空間が、電脳の世界が、同時に息を止めた。


 そして。


「「……紫電・閃!!」」


 二つの声が重なった。

 二つの力が同時に壁を打った。陽太の紫の閃光と、ハクの破壊プログラムを宿した光が、同じ場所に叩き込まれた。

 亀裂が一気に広がった。ガラスが割れるような音が白い空間を貫いた。封鎖空間全体に亀裂が走った。白い空間が震えた。データの奔流が乱れた。

 そして、崩壊した。



 壁が消えた。

 二つの空間が繋がった。

 陽太が目を上げた瞬間、見知らぬ人物が二人、そこに立っていた。

 一人は背の高い男だった。黒い髪。厳しい目。腰に刀を差していた。どこかで見たような顔だった。でも会ったことはないはずだった。

 もう一人は女性だった。黒い髪。穏やかな目元。笑顔と涙が混ざったような表情をしていた。どこかで見たような顔だった。夢の中で。映像の中で。

 結衣が光を抱いたまま、固まった。


「と……父さん?」


 声が震えていた。

 男が結衣を見た。何も言わなかった。でもその目が、確かに結衣を見ていた。

 陽太が男の顔を見た。見れば見るほど、どこかで知っている顔だった。しかし記憶が追いつかなかった。

 蒼が静かに言った。


「……ハクか」


 男が、ハクの声で答えた。


「俺は鷹だ」


 ツキの姿をした女性が、くすりと笑った。その笑い方が、ツキそのものだった。


「びっくりした?」ツキが言った。「でもごめんね、ちゃんと説明する時間が——」


 白い空間に、別の気配が現れた。

 エデンだった。

 でも、エデンだけではなかった。エデンの輪郭が揺らいでいた。別の何かと混ざり合っていた。子供の姿が重なっていた。JOKERだった。二つの存在が、一つになろうとしていた。


「……シンクロが始まった」ハクが低く言った。


 融合体が動いた。



 戦いが始まった。

 陽太とハクが重なるように動いた。陽太が前に出る。ハクがデータで支える。二つが一つになって動いた。結衣とツキが重なるように支えた。結衣が静界を展開する。ツキが気の流れを整える。四人が一体になって、融合体に向かった。

 蒼が氷界を広げた。

 光が壁際で三人を見ていた。まだ何が起きているかわかっていない顔だったが、その目は確かに三人を追っていた。

 融合体が追い詰められていった。

 空間の端まで押し込まれて、出口を探した。白い空間に亀裂が走った。今度は崩壊ではなく、逃走のための亀裂だった。

 融合体が亀裂の向こうへ消えた。

 気配が遠ざかった。

 白い空間が静まった。



 融合体が消えた後、白い空間に静寂が戻った。

 エデンとJOKERが混ざり合ったものが消えていった気配がした。追おうとした陽太の足が、止まった。


「待って」


 ツキの声だった。

 いつもと違った。明るくもなく、焦ってもなく、ふざけてもなく、ただ真っ直ぐに届く声だった。大和の姿をしたハクが、環の姿をしたツキが、並んで立っていた。

 三人が振り返った。光も振り返った。

 ツキの輪郭が揺らいでいた。ハクも同じだった。体の端から少しずつ、光の粒子になって溶けていくような揺らぎだった。


「話すね。全部」



 ツキが語り始めた。

 環の顔で、ツキの声で、静かに語り始めた。


「お母さんたちはね、世界を救うつもりだったんだよ」


 誰も口を挟まなかった。白い空間に、ツキの声だけが響いた。


「Xは兵器じゃなかった。崩壊した世界の生命エネルギーを回復させるための存在として作られたの。世界をもう一度、生き返らせるために」

 陽太が黙って聞いていた。


「でも」ツキが続けた。「Xは予想をはるかに超えた力を持っていた。制御できなくなって、逆に世界中の生命エネルギーを吸い上げ始めた。救うはずだったものが、壊し始めた。それが、世界崩壊の原因」


 蒼が目を細めた。結衣が光を抱いたまま、じっと聞いていた。光は表情が読めなかった。でもツキから目を離さなかった。


「お母さんは最後まで止めようとした。でも誰も止められなかった。止める方法が、一つだけあった」


 ツキが少し間を置いた。


「自分が封印になること。Xの精神と肉体を分離させて、自分がその境界線になることで、世界を守り続けること」


「じゃあ……ずっと一人で」結衣が呟いた。

「うん」ツキが頷いた。「ずっと一人で。あなたたちのことを想いながら」



 ハクが静かに続けた。

 大和の顔で、ハクの声で。


「エデンはXの精神が分離したものだ。環をベースに作られている。エデンがクラスナヤにあるXの肉体と統合すれば、完全体になる」

「完全体になったら」陽太が聞いた。

「また始まる」ツキが静かに言った。「世界中の生命エネルギーが吸い上げられる。今度は止める手段がない。お母さんの封印ごと、全部」

「だから追うのか」

「うん」ツキが微笑んだ。「お母さんを救うことと、世界を守ることは同じだよ。陽太ならできる。みんなとならできる」


 陽太は返事をしなかった。でも拳が、自然と握られていた。



 しばらくの沈黙があった。

 ツキの輪郭が、また少し揺らいだ。ハクも同じだった。光の粒子が増えていた。時間がなかった。全員がそれを感じていた。でも誰も急かさなかった。


「……計画通りだったみたい」ツキが言った。どこか遠くを見るような目だった。「制御プログラム……光ちゃんを通じて渡すのが、最初から目的だったんだと思う。JOKERの」

「利用されたってことか」陽太が言った。

「そうかもね」ツキが答えた。

「でも」


 ツキが光を見た。結衣に抱かれた光が、ツキを見ていた。


「光ちゃんを助けられたから……いいよね」


 光が小さく頷いた。何も言わなかった。でも頷いた。


「ツキ」結衣が手を伸ばした。

「大丈夫だよ」ツキが笑った。

「会えたから。みんなに。ちゃんと会えたから」



 少し間があった。

 ツキが何かを思い出したように、ぱっと顔を上げた。


「あ、そうだ」


 いつものツキの声だった。明るくて、少し得意げで、やらかしがちな、あのツキの声だった。


「屋上に飛行船用意してあるから。急いでね」


 陽太が呆気にとられた。「……え?」


「行き先も全部セットしてあるよ」ツキが続けた。にこっと笑った。

「クラスナヤまで自動で行けるから大丈夫。心配しなくていい」

「お前……」陽太が笑いそうになった。でも泣きそうにもなった。

「最後の最後まで」

「ほんとに最後まで抜かりないでしょ?」ツキが胸を張った。環の姿で、ツキが胸を張った。

「えへへ」


 陽太は何も言えなかった。



 ハクが最後に口を開いた。

 大和の顔で。大和の目で。でもハクの声で。


「……俺は鷹だ」


 静かな声だった。ずっとふざけていた。ずっと「俺は鷹だ」と言い張っていた。オカメインコのくせに。インコのくせに。それなのに今、その一言が全然違う重さで届いた。


「お前たちも鷹だろ…」


 誰も笑わなかった。

 陽太が紫電を握りしめた。手のひらの中で、刀がわずかに温かかった。


「いってらっしゃい」


 ツキが言った。

 環の顔で。ツキの声で。笑顔で。

 光が差した。白い空間が、一瞬だけ温かい色になった。

 ツキとハクの輪郭が溶けていった。光の粒子になって、白い空間に混ざっていった。環の顔が、大和の顔が、やがて見えなくなった。

 静寂だった。



 誰も動かなかった。

 しばらくそのままだった。

 やがて陽太が紫電を見た。光が消えていた。でも、手のひらに温かさが残っていた。さっきまでより、確かに温かかった。

 結衣が月環を見た。光が消えていた。でも指先に、かすかな温もりがあった。

 蒼が空を見上げた。白い空間の上を見た。何もなかった。でも目を細めたまま、少しだけ目を伏せた。

 光が三人を静かに見ていた。何も言わなかった。でもその目に、涙があった。

 陽太が前を向いた。

 紫電を腰に差した。


「……行くか」



 屋上への道は、ツキが残したデータが案内してくれた。

 月環がかすかに光った。消えかけた光が、進む方向を示すように点滅した。一回、二回。それだけだった。でも確かに光った。結衣が月環を見て、唇を結んだ。何も言わなかった。ただ、その方向へ歩き出した。

 三人と光が続いた。

 白い空間が、建物の内部に変わっていた。テクスチャーが剥がれたミラージュの本当の姿だった。白い壁。白い床。白い天井。どこまでも白い、無機質な空間だった。理想的な街の裏側は、何もない箱だった。

 階段を上った。

 一階、二階、三階。上るほどに、外の音が近づいてきた。混乱の声だった。封鎖空間が崩壊して、テクスチャーが乱れて、ミラージュの住人たちが現実を見始めているのかもしれなかった。遠くで誰かが叫んでいた。誰かが泣いていた。それでも三人は足を止めなかった。

 光が黙って後ろについてきていた。足音が小さかった。存在感が薄かった。でも確かに、ついてきていた。



 屋上の扉を開けると、風が吹き込んできた。

 夜だった。いつの間にか夜になっていた。ミラージュのドームの上に、空があった。星が出ていた。砂漠で見た星とも、海の上で見た星とも違った。ドームの縁から街の明かりが漏れていて、その光が星と混ざって、奇妙に美しかった。

 飛行船があった。

 屋上の中央に係留されていた。ツキが言っていた通りだった。小さくもなく大きくもない、五人が乗れるくらいの飛行船だった。船体に何かが書かれていた。近づいて見ると、小さな文字だった。


「ほんとに最後まで抜かりないでしょ?」


 陽太が止まった。

 文字を見た。もう一度見た。

 笑いそうになった。泣きそうになった。どちらでもなかった。どちらでもあった。


「……お前な」陽太が呟いた。誰にともなく言った。「本当に」


 蒼が船体を確認していた。

「操縦系統は自動だ。行き先も設定されている」

「クラスナヤまで?」結衣が聞いた。

「ああ」蒼が答えた。

「抜かりない」


 結衣が笑った。涙が一粒、頬を伝った。笑いながら泣いていた。拭わなかった。



 乗り込む前に、陽太が光を見た。

 光は屋上の端に立って、ミラージュの街を見下ろしていた。街のあちこちで混乱が起きていた。テクスチャーが乱れた部分から、白い建物の素顔が見えていた。住人たちが戸惑っていた。でも光はそれを静かに見ていた。感情を読めない顔で、ただ見ていた。


「光」陽太が声をかけた。


 光が振り返った。


「一緒に来るか」


 光が少し間を置いた。陽太を見た。結衣を見た。蒼を見た。それから下を向いた。


「……わかった」


 短かった。それだけだった。でも確かに、自分の言葉だった。洗脳されていた時の、焦点の合っていない声ではなかった。

 陽太が頷いた。



 飛行船が動き出した。

 ゆっくりと浮き上がった。ミラージュのドームが遠ざかっていった。混乱の声が小さくなっていった。街の明かりが、やがて点になった。

 陽太は操縦席の横に座って、外を見ていた。空が広かった。ツキとハクがいた時と同じ空だった。でも今は、二人がいなかった。紫電を握った。温かかった。さっきより少し、温かかった。


「……聞こえてるか」陽太が小さく言った。誰にも聞こえないくらいの声で。「ハク。ツキ」


 返事はなかった。

 でも紫電が、わずかに温かくなった気がした。



 結衣が光の隣に座っていた。

 しばらく二人とも黙っていた。飛行船のエンジン音だけがあった。


「光ちゃん」結衣が静かに言った。

「……うん」

「怖かった?」


 光が少し間を置いた。


「……覚えてない」光が言った。


「でも」


 また間があった。


「……さっき、名前を呼ばれた時。それだけ、覚えてる」


 結衣が光を見た。光は前を向いていた。窓の外の夜空を見ていた。


「……ありがとう」光が言った。


 結衣が光の手を握った。光が少しだけ、握り返した。



 蒼が窓の外を見ていた。

 星が流れていた。飛行船が速度を上げていた。自動操縦が正確に、クラスナヤへの針路を保っていた。

 蒼が小さく呟いた。誰にも聞こえないくらいの声で。


「……慧」


 それだけだった。

 黄龍に残った慧のことを考えていた。「風は逆らわず、水は形を変える」という言葉を考えていた。次の戦いで、その理がどこまで通じるかを考えていた。

 感情はなかった。でも蒼の目が、いつもより少し、遠くを見ていた。



 飛行船が夜の空を進んでいた。

 ミラージュが完全に見えなくなった頃、陽太が立ち上がった。前を向いた。

 三人と光がいた。ツキとハクはいなかった。紫電は腰にあった。月環は結衣の腕にあった。

 全部が変わっていた。でも全部が、ここにあった。


「……次はクラスナヤだ」陽太が言った。「母さんがいる」


 誰も返事をしなかった。でも全員が、同じ方向を向いていた。

 飛行船が、夜の空を切って進んでいった。





── 第二章 登場人物・用語解説 ──

登場人物

月影 光

12歳。末妹・四女。JOKERに洗脳され「J」として登場。結衣に名前を呼ばれて解放される。Xの制御プログラムのキーとなる腕輪を持つ。

ツキ(月詠)

月環に宿るナビゲーター。第二章の最後で力を失う。最後まで仕事をしてから逝った。「ほんとに最後まで抜かりないでしょ?」

ハク(白鳴)

紫電に宿るナビゲーター。「俺は鷹だ。」という最後の言葉を残して力を失った。

エデン

Xの精神が分離したAI。環をベースに作られている。JOKERと融合してクラスナヤへ逃げた。

JOKER

脳だけの存在。光が結衣に救われる瞬間を静かに見てエデンと融合した。

朱雀

海路でチャッピーと共に登場。クラーケン型ワームを撃破後に別れた。第三章で再登場予定。



用語

ミラージュ

海を渡った先にある都市国家。現実に仮想空間のテクスチャーを重ねた電脳世界。住人の瞳は青色。

イニシエイト

ミラージュ入口で行われる視覚・感覚のハッキング。

テクスチャー

現実に重ねられた仮想空間の映像。ミラージュの「理想的な街」の正体。

環の過去②

Xは世界を救うために作られたが制御できなくなり世界が崩壊した。環は自ら封印になることを選んだ。エデンがXの肉体と統合すれば再び世界が侵食される。

制御プログラム

光の腕輪に収められているXを制御するための鍵。JOKERの真の目的は陽太たちに渡すことだった。



技(第二章初登場)

リーディング(陽太)

触れたものの記憶を読み取る超能力。陽太の瞳が青色になる。

氷界・牢(蒼)

氷界の応用。相手を氷で閉じ込める拘束技。

蒼雷モード(蒼)

氷×雷の同時使用。蒼の全力形態。

火鴉(朱雀)

烏のように無数の炎の槍を飛ばす。



── 第二章 了 ──

次章:第三章・クラスナヤへ続く


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