12.むしろ追加がこまごまと
おおかたうんちくなんで読み飛ばしても問題ない。
が、案外重要になりうるポイントも含んでいる。
それがうんちく。
公営住宅に入るには、応募しなければ始まらない。
でも、公募時でなければ応募できないのが公営住宅だ。
急がないなら、まずはどこに住みたいかを決めて、そこが応募するまで待つ、という方法がある。
そこの公営住宅担当課に問い合わせ、公募が始まったら連絡を貰うようにお願いしておくといい。
ただ、いつ始まるかは全く不明なのと、何年かごとに担当が異動し、連絡することが忘れられてしまうことも。
最低でも、年に一度は電話してみよう。
急ぎの場合は、希望の範囲に兎に角電話で聞いてみること。
運が良ければ公募に当たる。
市町村のほか、都道府県営、住宅供給公社などあるので、一つ一つ電話だとかなり大変かも。
ホームページには現募集中の情報を載せることが多いが、募集期間以外は出さないし、公募も10日前後なので、一長一短だ。
で。
公募を見つけたとしよう。
入居条件は要項に書いてあるとおり。
住宅を必要とするか、と収入が多すぎないか、の2点が基本。
その他は、そこそこの自治体(条例)や家屋条件により追加される。
追加条件は、そこそこの事情にもよるが。
…諸事情の多くは、案外全国どこでも同じかも。
多くは、二人以上の家族で住むこと。
そもそも、戦後復興と高度経済成長に伴って強化された政策である。
増加する労働者家庭に向けて整備した家に、独り者を住まわせるのは勿体ない、という理由。
家族以外の複数人では、いつ誰が住んだりまた貸ししたり無法地帯化する危険性を排除したかったから。家族住まいなら、単身赴任が想定されても家族がそのまま住んでいれば問題ない。
婚約者(基本は入居後数か月以内に婚姻すること)、内縁も家族扱い。…同性婚は、多分まだ駄目なところがほとんどでは。
たまに、『飯場(鉱山や工事現場等に関連した宿泊・給食施設)で仲良くなって』という他人同士のおっちゃんもいるけど、こっちはアウト。
ただし例外として、単身者ひとりでも入れる条件もある。
高齢者や障碍者は、自力生活できるうちはひとりでも構わない。なお複数人でも、一緒に住む介護者補助者が他人だと基本アウトだ。(要確認)
その他、被災者や引揚者等ひとり対象は広い。
たまに建築時の基準等による小規模住宅があり、ひとり向けに設定された住宅を備えている自治体もあるので、そこは訊いてみよう。
ちなみに、入居後にやむを得ぬ予期せぬ事情で一人になるのも問題ない。子の独立、離別や死別もあるだろう。でも離婚してひとりになるのを見越しての「計画的犯行」はダメ。
計画的犯行の場合、「虚偽の理由」によるとして、即退去。かつ「虚偽の理由による入居」期間分の損害賠償を請求されるぞ。
税金や上下水道代等を滞納していないこと。
税金等を払わないことへの罰則ではない。
税金滞納する者が家賃払うわけないじゃん、家賃払う気のない人間にただで住まわせるわけにならないでしょ、公共財産なんだから、という理由。
実際、滞納者ラインナップは税金も年金も保険料も上下水道料も家賃も保育料も同じメンツなわけで。
家賃とか保育料とか水道代とかで百万って、何年かけて溜めるんだよ?
もし自分が大家だったら。最初から家賃踏み倒して夜逃げ確定な人間に家を貸すかね? 自分が大家じゃなくても、自分の払った税金が踏み倒され家賃に充当されたら、どうよ?
むしろそんな奴に何故貸した、と言いたくなるだろう。
そういうことで、応募する予定があるならその前に身ぎれいにすることをお勧めする。
無論その瞬間だけ身ぎれいに装って、という人もいるが、選考会ではバレバレ。
運良く入居が叶っても当分チェックは厳しく、通常はゆるやかな滞納対応が、2か月で保証人に連絡がいき、3か月で退去勧告、という激流になるのもやむを得ない。
ちなみに、勘違いする人があるので添えておくが。
「一気に大金払えば格好いいし信用される」と敢えて滞納し十万円叩きつける阿呆が居た。
残念、寧ろ「少額でも納期内に払う方が信用が高い」のだ。
だから納め忘れや遅滞がないよう、口座払いの時も残高を確認しておこう。
もちろんこれも例外があって、被災したりなんだり滞納する十分な事情があり、あるいは担当課と計画立てて滞納を減らしていっている実績があるとかいう場合は勘案してくれる。
ただし、同条件の申込者が複数いると、脛に傷のないほうが優先されるのは仕方ない。
刑を終えていない犯罪者や、なう暴力団関係者は最初からダメ。特に暴力団の場合、本人だけでなく、家人全部にかかってくる。
ちなみに入居後にバレたり暴力団になったりしたら即退去なので、そこんとこヨロシク。
服すべき刑が終わっているとか、暴力団やめましたなら、問題ない。というか優先順位はむしろ高くなる。
心証は悪いけど、その後真面目に仲良く暮らせれば、時間が解決してくれる…かも。
特定目的住宅の場合は、その目的資格に合致しなければならない。
災害住宅なら、「その特定の災害」の被災により今までの家に住めなくなったことが条件に付される。
その他、母子世帯向け(残念だが父子世帯向けはまずない)、高齢者向け、等がある。
困窮しそうな人向けなのは間違いない。
なおその自治体の住民でなくても良い。ただし入居後は住所異動を求められる。(住民基本台帳法による義務。ちゃんとしないと、本当なら罰則がある。だいたい目を瞑ってくれてるだけで。)
外国人でも、およそ問題ない。
が、身元保証人が見つからない可能性はあり、不利な場合もある。近年は保証会社でも良いところも増えつつあるので、確認してみよう。
保証会社との契約は、毎年更新だったり家賃より高かったりするので、決して楽な手段ではない。最初は面倒でも、保証人のほうが安く済む。
ただしどちらにしろ、家賃滞納が一定額に達すると無効になるぞ。契約内容はちゃんと読もう。
ちなみに、違法滞在の場合は、絶対無理。
逆に言えば、不法違法でなければ排除することはない、むしろ社会的弱者ほど優遇する。
よく「いま自分が優遇されないなら」「いま自分に要らないから」不要、という人がいるが。
せめて「将来自分が対象になるかも」「自分の子孫が必要になるかも」という視点を忘れないで欲しい。
幼稚園とか保育園とか小学校とか。
「閑静な住宅街だから住んでいるのに、そんなやかましいモノ要らないでしょ」「公園で子供が遊ぶ声がうるさい。子供は公園に来ないで」とかいう意見もあるが。
逆である。一定以上の住宅、住民がいたら必要になるのが学校等というものだ。
てか、子供の声ひとつない住宅地って、閑静というよりむしろゴーストタウン完成って話。
もちろん、響く子供の声が「楽しい」「嬉しい」であるのは必須である。
ついでに、そういうちびっ子を相手にできる体力と、ちびっ子を卒業した子を翻弄し感心させる知力を、こちらも維持するのが理想だな。
くどくど書いたが、重要なのは。
弱者優先。
嘘を吐かない、内緒にしない、滞納しない。
不法違法は絶対アウト。
というシンプルなことなんだ。
うんちく師って、職業?




