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IL FALCO NERO 〜黒い隼〜  作者: 新駒直胤
「英雄」の受勲
27/28

黒い隼拉致事件

オオイズミクン=タヴィニ・デ・ヨウヤ(1998年6月3日〜)

お久しぶりです

 残暑厳しい初秋の飛行場。賞金稼ぎのファルコ・ネーロ(黒い隼)は、出動要請もなく、特にやることもないので、いつも通り、ビーチチェアにだらしなく、酒瓶を抱いたまま昼寝に興じていた。

 その様は、一般大衆が思い描く、「アレッサンドロ海の英雄」のイメージ像からは、とても程遠かった。

 そんな彼を目覚めさせたのは、整備士風の小太りの青年、ポルチェニーノ(子豚)だった。


「ファルコさーん、またラウェーンワンラー殿下から手紙が届きましたよー。起きてくださーい」


 ファルコは、睡眠を邪魔されたのが気に食わなかったのか、不機嫌そうに唸りながらのっそりと起き上がった。


「…っるせぇなぁ………。んな喚かなくても、一発ポーンと叩きゃ済むだろに……」


「んなことすりゃ、アンタキレるでしょうが」


 ポルチェは渋い表情しながら、手紙を渡した。ファルコは丁重にそれを受け取り、一礼して中身を確認した。何処と無く、嬉しそうな表情だった。

 手紙を読み終えると、鼻を鳴らした。


「しかし殿下も物好きでいらっしゃる。こんな下人に飽きもせず手紙を寄越し続け、その上恋心をちらつかせておられる。思春期の少女とは、そんなものなのかね」


「スケコマシ」ポルチェは眉をひそめて呟いた。当のスケコマシ本人は気付いていなかったが、面と向かって言ったところで、褒め言葉として受け取られるのがオチだろう。

 この人は本当に図太い。

 呆れつつも、ポルチェは本題を述べた。


「あと飯です。早くしないと、俺とマルコでファルコさんの分、食っちまいますよ」


「そいつは困る」ファルコは跳ね起きた。「食うに困ってる奴以外に食い物を与えることは俺のポリシーに反する」


 そう言うと、ファルコは早足で小屋に向かった。

 小屋からは思わず唾液が溢れそうなトマトソースの匂いが漂っていた。小屋に入ってすぐ左手、机の上を見ると、案の定、ポルチェお得意のトマトスパゲティが並んでいた。腹の虫の暴動が激化する。我慢ならん。

 ファルコは流れるように着席し、素早くテーブルナプキンを行儀悪く首に巻き、フォークを取るや否やスパゲティに食らい付こうとした。


ファルコさん(師匠)、流石に行儀悪いですよ」


 ポルチェの実弟でありファルコの弟子であるマルコは、冷静にファルコを咎めた。ファルコはこれは失敬、といった具合にフォークを机に置き、両手を少し挙げた。その様子を見ていたスガワラは笑い出した。


「良い弟子じゃねぇか。えぇ? まるでお前と建夫みたいだ」


「うるせぇくそじじい。一緒にするな」


「いいや、一緒だ」スガワラは鼻を鳴らした。「ガサツな師匠に、キッチリした弟子。そのまんまだ」


「何をぉ⁉︎」ファルコは勢い良く立ち上がった。「俺ァ、師匠よりはキッチリしてらぃ!」


「おぉ⁉︎ やるかこの糞餓鬼!」スガワラも年甲斐なく臨戦態勢に入る。

 若者と老人の喧嘩。普通なら絶対阻止すべき組み合わせだが、ポルチェもマルコも止めに入ろうとはしない。日常茶飯事なのと、スガワラの腕っ節が十二分まだまだ衰えていないからだ。

 正午ちょうど、島の教会の鐘の音が響く。

 鐘の音をゴングに両者勢い良く飛び掛かった。

 刹那、小屋の戸が壊れんばかりの勢いで開き、筋骨隆々の益荒男どもが雪崩れ込んで来て、瞬く間にファルコを持ち上げた。


「何がだよ、何だよお前ら、オイ‼︎」


 アレヨアレヨという間に、ファルコは外へ運ばれて行った。残されたスガワラ、ポルチェ、マルコは、ただただ呆然唖然としていた。そこに謎の筋肉軍団の一人が戻って来て、スガワラに名刺を差し出しながら名乗った。


「お騒がせしました。近衛神聖隊(ヒエロス・ロコス)第一空挺小隊、隊長のミケランジェロ・メッセです。叙勲式のためファルコ・ネーロ氏を連行しました」


覚えてますか?

僕です

空前絶後超絶怒涛駄文書きの新駒です

久々なのに、パロディ回

しかもあの伝説のクソ番組の

まぁ、これからまたゆっくりと、やって行く所存です(仮)

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