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第56話 再び……ではなかった

ロックは深淵鉄顎虫の甲殻に残った傷を調べ、以前のあの個体に間違いないと確認した。

彼は眉をひそめる。「確かに、私はあれを追ってここまで降りた。だがその後、下の状況が完全に制御不能になったので、撤退した。」


モーフェイはふと何かに気づいた。「つまり、お前が前に来たときは、通路に閉鎖法陣はなかったのか?」

ロックはうなずいた。「以前は一層と二層の間は確かに通じていた。採掘隊でも冒険者でも自由に行き来できた。おそらく異変のあとで、公式に封鎖されたのだろう。」


カミラは冷たく鼻を鳴らした。「城主がいないんじゃ、下の連中がそこまで真面目にやるわけないわ。」

続けて、考え込むように言った。「あの法陣、どちらかといえば『魔法会』の手口に見えるわね。」


ヴァルクが彼らの会話を遮り、手の武器を握り締めた。「誰が封鎖したにせよ、今は進むしかない。警戒を維持しろ。目標の発見が最優先だ。」


一行は深淵鉄顎虫を慎重に迂回し、さらに奥へ進んだ。


---


残骸だらけの廃坑道だった第一層とは違い、第二層は純粋な天然の原石鉱脈だった。

異変の影響なのか、それとも元からこうだったのか、荒々しい洞窟の岩壁には、不規則に突き出した鉱晶があちこちに見える。


進む途中、彼らは晶封された魔獣の死骸を何度も目にし、散発的な襲撃にも数回遭遇した。


石化した甲殻で全身を覆った「吸血洞窟蜘蛛」が数匹、岩壁の死角から不意に飛びかかってきた。続いて、攻撃性の高い「結晶毒蛾」の群れが、光を求める羽虫のように一行へ押し寄せる。

だが、これらの魔物は実質的な障害にはならなかった。

カミラは数発で毒蛾を撃ち殺し、ヴァルクの短刃は死神の鎌のように、近づく洞窟蜘蛛を正確に真っ二つにしていく。


一同はほとんど足を緩めなかった。手際よく小さな厄介事を片づけながら、通路のさらに奥へ潜っていく。


何度目かわからない小さな厄介事を片づけたあと、モーフェイはついに我慢できずに尋ねた。

「俺たちが探してるものって、結局どこにあるんだ?」

ヴァルクは振り返りもせず答えた。「情報が正しければ、この通路の突き当たりにある祭壇の上だ。」

「こんな場所に祭壇なんてあるのか?」

ロックはわずかに間を置いた。「前に来たときは見なかった。そこまで奥へ入っていなかったのかもしれない。」

カミラが口を挟む。「祭壇のそばには、たいてい供物があるものよ。掘り出し物があるかもね。」

ヴァルクは彼女を一瞥した。「目標が先だ。」


突然、遠くからひどく低い鳴動が伝わり、空気の中に反響した。


ずっと箱の中で静かにしていたプロトタイプ1号が、突然箱から飛び出し、何の前触れもなく通路の奥へ駆け出した。


「戻れ!」モーフェイは思わず叫び、すぐに駆け出して追いかけた。


「勝手に走るな!」ヴァルクは低く吠えた。だが、モーフェイがすでに一切を顧みず前方の重なる闇へ飛び込んでいくのを見て、歯を食いしばり速度を上げるしかなかった。

「ついていけ! 絶対に孤立させるな!」


一同は起伏の激しい地形を全力で走った。

意外なことに、プロトタイプ1号はナビでも搭載しているかのように、道中の隠れた亀裂や毒性胞子の群れといった障害を正確に避けていく。


高強度の長距離走の末、それは不意に跳び上がり、半ば開いた巨大な石扉の中へ飛び込んだ。


モーフェイが続いて飛び込むと、正面から差す柔らかな光に、一同は思わず足を止めた。

そこは広大な地下ホールだった。石柱が列をなして立ち並び、外の荒々しい洞窟とはまるで違っている。


「こんな場所に、本当に祭壇があるのか。」モーフェイは驚いて周囲を見回した。


中央にある古い祭祀用の石台の上には、柔らかな光の輪を放つ結晶が浮かんでいた。


プロトタイプ1号は石台のそばにいて、近づきたそうに見えたが、何かをためらっているようでもあった。


「これが私たちの目標?」カミラは石台に近づき、浮かぶ結晶を値踏みする。「確かにただものじゃないお宝に見えるけど、こんなふうに堂々と浮かんで、取ってくださいと言わんばかり? どう考えてもありえないわね。」


ヴァルクは幻獣瓶を軽く叩いた。瓶中の幻獣が瓶口へ飛び出し、先端から数筋の電弧を分けて、石台の周囲をひと巡りさせる。

瓶中の幻獣が彼に首を振ると、ヴァルクはモーフェイとロックを見た。「機械的な仕掛けは探知できなかった。お前たちは? 何か見えるか?」


ロックは杖でいくつか探知術を放ち、それから首を振った。


モーフェイは全知の視界を起動して確認した。


【祭祀用石台】

【状態:やや損耗】

【成分:方解石 71%、ドロマイト 11%、有機残留物 3%、……】


【古曜原晶】

【状態:完全】

【成分:古曜晶質 91%、有機残留物 9%】

【備考:ホルモンに囲まれた代物だ。使用前によく洗うことを推奨。】


石台は普通の石製の台で、原晶にも大きな問題はなさそうだった。全体として、仕掛けや罠は見当たらない。

だが情報欄の「有機残留物」と備考に、彼はわずかに眉をひそめた。


「何も見えなかったのか?」隣でロックが口を開いた。声にはわずかな疑いが混じっている。「目だけで探知したのか?」

「企業秘密だ。」


ロックは少し間を置き、石台を指差した。「なら、お前が試してみろ。」

モーフェイは彼を一瞥し、さらに横でいつまでも動かないプロトタイプ1号を見て、深く息を吸った。


たぶん……大丈夫だよな?

彼は腹をくくって前に進み、慎重に手を伸ばして原晶へ触れた。


手が触れた瞬間、指先から温かな流れが体内へ伝わってきた。

モーフェイはさらに原晶をそっと握ってみる。外見は滑らかだが、触れると突き固めた土のように詰まった質感があった。


「なんか……問題なさそう?」

モーフェイはゆっくりと原晶を取り外した。少し重い。予想よりずっしりしていた。


ドン!


石扉が突然閉じた。続いて、ざわざわとした音がホールに反響する。


一同が警戒しながら音の出どころを探していると、巨大な顎の影が彼らを覆った。


轟!


巨大な体が轟音とともに落下した。

深淵鉄顎虫だ! だが、どこかが違う。


漆黒の巨大な顎とともに現れたのは、鉄顎虫本来の肥え太った肉体ではなく、ムカデのように節を連ねた異形の胴体だった。

さらに背筋を凍らせたのは、その巨大な体を支える数十対の肢が、同じ種に属していないことだった。剛毛に覆われた節のある蜘蛛脚、太く鱗に覆われた獣の鉤爪、さらには吸盤の生えた不気味な触手まで混じっている。

本来つなぎ合わされるはずのない肢体が、ひどく歪みながらも異様に素早い足取りで、岩の床に鑿で削るような耳障りな音を狂ったように刻んでいた。


モーフェイ。「……つまり俺たち、ボス部屋を開けたってことか?」


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