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エターナル・リアルム 〜20年後の知識でやり直したら、世界が想定外に歪み始めた〜  作者: たくわん。
第7章 組織運営と足りないもの

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第058話 情報収集の日々

翌日から、クロウフォールは本格的に動き始めた。


ユイは朝からギルドへ向かい、掲示板を確認する。

新しい依頼はいくつも張り出されているが、新メンバーにつながる情報は見当たらない。


受付のソフィアに声をかけた。


「ゴーレム種の冒険者か、強力な魔法使いの情報はありますか?」


「ゴーレム種ですか?」


ソフィアが少し考え込む。


「珍しいですね。すぐには思いつきませんが、調べてみます」


「お願いします」


拠点へ戻ると、すでにアイリスは裏通りへ出かけた後だった。

テーブルには、リリアが図書館へ向かったという書き置きがある。


カイル、セリス、エルザもそれぞれ依頼に出ていた。


ユイも依頼を一つ受けることにした。

内容は魔物素材の採集。危険度は低い。


森へ向かい、薬草や素材を集める。

拠点へ戻った頃には、すでに夕方になっていた。


広間には誰もいない。

ユイは一人で簡単な夕食を取る。


翌日も、同じ流れだった。


ユイはギルドの掲示板を確認するが、新メンバーに関する情報はない。

アイリスは裏通りで情報屋と接触し、

リリアは図書館で古文書を調べ、

カイル、セリス、エルザは通常依頼をこなしている。


三日目。


ユイは拠点で待機していた。

夕方、アイリスが戻ってくる。


「どうだった?」


「情報屋に聞いたけど、ゴーレム種の冒険者は見たことないって」


「そうか」


しばらくして、リリアも戻ってきた。


「古文書にはゴーレム種に関する記述はあったけど、現在の情報はなかったわ」


「分かった」


その夜、全員で夕食を取る。


「今日の依頼、どうだった?」


ユイが尋ねる。


「護衛依頼でした。平穏でしたよ」


カイルが答える。


「私も採集依頼! 楽だったー」


セリスが笑う。


「情報収集」


エルザが短く言う。


「裏社会でも、ゴーレム種の噂はなかった」


「そうか」


ユイは静かに頷いた。


四日目。


同じことを繰り返す。


ユイはギルドへ。

アイリスは裏通りへ。

リリアは図書館へ。

カイル、セリス、エルザは依頼へ。


夕方、全員が拠点に戻る。


「今日も成果なし?」


ユイが尋ねる。


「うん」


アイリスが肩をすくめる。


「情報屋も知らないって」


「古文書にも新しい情報はなかったわ」


リリアが小さく溜息をついた。


五日目。


ユイは拠点で地図を広げていた。


ゴーレム種の冒険者。

強力な魔法使い。


どこにいるのか。


窓の外を見る。

空は曇っている。


簡単には見つからない。

だが、焦る必要はない。


ゆっくり探せばいい。


六日目。


ユイは再びギルドへ向かった。

掲示板を確認するが、やはり新しい情報はない。


拠点へ戻ろうとした、その時。


「ユイ!」


背後から、弾んだ声が聞こえた。


振り返ると、アイリスが息を切らして立っている。


「どうした?」


「聞いたよ!」


「何を?」


「ゴーレム種の冒険者がいるって噂!」


ユイの目が見開かれる。


「本当か?」


「うん! 裏通りの情報屋が教えてくれた!」


「どこに?」


「詳しい場所までは分からないけど、王都の南にいるらしい」


ユイは一瞬、思考を巡らせた。


ゴーレム種の冒険者。

王都の南。


前世では、出会うことのなかった存在だ。

一人で戦っていたからこそ、縁がなかった。


だが、今は違う。


仲間がいる。

組織がある。


超重装甲で、あらゆる攻撃を受け止める存在。

今のクロウフォールに、まさに必要な人材だ。


「拠点に戻ろう。全員に報告する」


ユイが言う。


「了解!」


アイリスが満面の笑みで頷いた。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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