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エターナル・リアルム 〜20年後の知識でやり直したら、世界が想定外に歪み始めた〜  作者: たくわん。
第7章 組織運営と足りないもの

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第054話 核を狙え

胸の核。あれを破壊しなければ倒せない。


ユイは即座に指示を飛ばした。


「胸の核を狙います!」


「了解!」


カイルが前へ出る。


ユイとエルザは左右へ散開した。


「セリス、足元を濡らして!」


「分かった!」


セリスが杖を掲げる。


「水よ、流れよ!」


放たれた水がゴーレムの足元へ広がり、岩の表面と地面を濡らす。


ゴーレムが一歩踏み出した。


足が滑る。


わずかに体勢が崩れた。


「今だ!」


カイルが盾を構え、突撃する。


盾がゴーレムの脚に衝突した。


重い衝撃に、巨体がさらに傾く。


ユイとエルザが同時に踏み込んだ。


短剣を構え、脚の付け根へ斬りかかる。


刃が岩の継ぎ目に食い込む。


ゴーレムの体が軋んだ。


次の瞬間、巨体が地面へ倒れる。


地響きとともに土煙が舞い上がった。


「やった!」


セリスが声を上げる。


だが、安堵は一瞬だった。


倒れたゴーレムの腕が大きく振るわれた。


狙いはカイル。


「カイル!」


ユイが叫ぶ。


カイルが盾を構える。


直後、腕が盾に叩きつけられた。


轟音。


盾が砕け、破片が飛び散る。


衝撃に耐えきれず、カイルの体が吹き飛ばされた。


地面を転がり、岩に背中を打ちつけて止まる。


「カイル!」


セリスが駆け寄る。


カイルは咳き込み、口元から血が滲んだ。


「肋骨が……」


呻く声。左腕も不自然な角度に曲がっている。


「動かないで!」


リリアが駆け寄り、杖を掲げる。


「光よ、癒せ」


緑色の光がカイルを包む。


だが、回復はすぐには終わらない。


骨のヒビ、骨折。治癒魔法でも時間が必要だ。


「私はカイルの治療を続けます。皆さん、お願い!」


リリアがユイを見る。


ユイは短く頷いた。


「分かりました」


リリアとカイルが戦線を離れる。


残るのは四人。


ユイ、エルザ、セリス、アイリス。


ユイは前を見据えた。


ゴーレムが再び起き上がろうとしている。


四人で戦うしかない。


「核を壊さないと!」


ユイが叫ぶ。


「胸の中心部、光ってる!」


アイリスが指さした。


倒れた体勢のまま、ゴーレムの胸部が露わになっている。赤く光る核が見える。


「あれを壊す!」


ユイが踏み込む。


短剣を構え、核へ斬りかかる。


刃が岩に当たった。


だが、核の周囲は特に硬い。刃が弾かれる。


「硬い!」


エルザも続けて斬りつける。


同じだ。岩がびくともしない。


「セリス、魔法で!」


「水よ、砕け!」


セリスが杖を振る。


水の刃が核へ放たれる。


岩の表面を削るが、核には届かない。


「威力が足りない……!」


セリスが歯噛みする。


ゴーレムが腕で地面を押し、体を起こし始めた。


「まずい!」


ユイが叫ぶ。


巨体が完全に立ち上がる。


胸の核は再び岩に覆われ、見えなくなった。


ゴーレムが腕を振り上げる。


狙いはユイ。


ユイは後方へ跳んだ。


腕が地面を叩きつけ、石が砕け、土煙が舞う。


「このままじゃ削りきれない!」


アイリスが叫ぶ。


「もう一度倒す!」


ユイが即座に指示を出す。


呼吸を整える。


このままでは勝てない。


核を壊すには、もう一度倒す必要がある。


だが、倒してもすぐに立ち上がる。


核を破壊する時間が足りない。


ゴーレムが再び腕を振り上げる。


全員が散開する。


腕が地面を叩きつけた。


「胸の中心部、また光ってる!」


アイリスが叫んだ。

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