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エターナル・リアルム 〜20年後の知識でやり直したら、世界が想定外に歪み始めた〜  作者: たくわん。
第7章 組織運営と足りないもの

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第053話 岩の巨人

翌朝、ユイはギルドへ向かい、情報収集依頼の報酬を受け取った。銀貨15枚だ。


掲示板に目をやると、新しい討伐依頼が張り出されている。


「ストーンゴーレム討伐。推奨レベル25、討伐ランクB、レア度SR。報酬は銀貨40枚」


ユイは依頼書を手に取った。


山道に出現する岩の巨人。高さ4メートル。全身が岩で覆われている。


「難易度が高いな」


小さく呟き、受付へ向かう。


「これを受けます」


ソフィアが依頼書を確認する。


「ストーンゴーレムですか。ランクBですので、十分に注意してください」


「分かりました」


拠点に戻り、全員を集める。


「次はストーンゴーレム討伐です」


依頼書を広げると、リリアが眉をひそめた。


「ストーンゴーレム。岩の体を持つ魔物ね」


「強いの?」


セリスが尋ねる。


「物理攻撃が効きにくいです。魔法も、岩を貫通するのは難しい相手ですね」


リリアが冷静に説明する。


「じゃあ、どうやって倒すの?」


アイリスが首を傾げた。


「継ぎ目を狙います。関節部分や、核の周囲に隙間があるはずです」


ユイが答える。


「了解です」


カイルが頷いた。


6名は山道へ向かった。

馬車で移動し、山の麓で降りる。そこからは徒歩で登る。


道は狭く、岩が転がっている。足元に注意しながら進む。


「けっこう登るね……」


セリスが息を切らす。


「もう少しです」


ユイは前を見据えた。


やがて、視界が開ける。


そこに、それはいた。


ストーンゴーレム。


高さ4メートル。全身を灰色の岩が覆い、腕は太く、脚は柱のようだ。顔らしいものはなく、胸の中心に赤く光る核が埋まっている。


動いていない。巨大な岩像のように佇んでいた。


「いた。動いてないけど、デカイ」


アイリスが小声で言う。


「近づきます」


ユイが前へ出た。


全員が武器を構える。


ユイは足元の石を拾い、投げた。


石がゴーレムの胸に当たる。


次の瞬間、反応があった。


胸の核が赤く光り、腕が動く。巨体がゆっくりと前へ傾いた。


「来ます!」


カイルが盾を構える。


ゴーレムが一歩踏み出す。地面が揺れた。


カイルが前へ出て剣を振り下ろす。


刃が岩の腕に当たる。


だが、弾かれた。


「硬い!」


カイルが後退する。


ユイとエルザが側面から短剣で斬りかかる。


刃は岩に当たるが、傷一つつかない。


「効かない」


エルザが低く言った。


ゴーレムが腕を振るう。


ユイとエルザは後ろへ跳ぶ。腕が空を切り、風圧が頬を打つ。


「セリス、水魔法!」


ユイが叫ぶ。


「水よ、流れよ!」


セリスが杖を掲げ、水が放たれる。


水はゴーレムの体を濡らすだけで、効果は見られない。


「リリア、光魔法!」


「光よ、貫け!」


リリアの杖から光の矢が放たれる。


光は胸の辺りに当たったが、岩に阻まれ、貫通しなかった。


「物理も魔法も、正面からじゃ通らないわね」


リリアが冷静に分析する。


ゴーレムが腕を振り上げる。


狙いはカイルだ。


カイルが盾を構える。


次の瞬間、腕が振り下ろされた。


轟音。


盾が受け止めるが、衝撃でカイルは後退する。足が地面を削った。


「くそ、重い……!」


ゴーレムは追撃のように腕を振るう。


カイルが再び受け止めるが、さらに押される。


「カイル、下がって!」


ユイが叫ぶ。


カイルは後方へ跳び退いた。


ゴーレムの腕が地面を叩く。石が砕け、土煙が舞い上がる。


ユイは呼吸を整えた。


このままでは削りきれない。


胸の核。

あれを破壊しなければ倒せない。


だが、どうやって、この岩の巨体を砕くのか。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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