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エターナル・リアルム 〜20年後の知識でやり直したら、世界が想定外に歪み始めた〜  作者: たくわん。
第4章 孤独な到達点

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第030話 終わらない戦い

グラヴォルスが動いた。


翼を広げ、跳躍する。巨体が宙に浮く。岩が砕ける音がした。地面に亀裂が走る。


ユイは地面を蹴った。

横に跳ぶ。グラヴォルスの爪が、ユイがいた場所を叩く。岩盤が割れ、破片が飛び散る。鋭い石が頬を掠める。血が滲む。


ユイは着地と同時に走る。グラヴォルスへ向かう。

短剣を振るう。


刃がグラヴォルスの前足に当たる。火花が散る。鱗が硬い。傷は浅い。刃が弾かれ、手が痺れる。


グラヴォルスが尾を振る。ユイは身を屈め、尾の下をくぐる。風圧で体が揺れる。立ち上がり、脇腹を狙う。


刃が鱗の隙間に入る。血が滲む。黒い血だ。


グラヴォルスが咆哮した。耳が痛む。頭が割れるような音だ。


炎が来る。


口から赤い光が溢れる。ユイは後ろへ跳んだ。

炎が地面を焼く。熱風が吹く。ユイの髪が焦げる匂いがした。皮膚がひりつく。


着地する。息が上がる。心臓が激しく打っている。


グラヴォルスが再び跳躍する。翼を羽ばたかせ、空へ上がる。影が地面を覆う。


ユイは地面に手をつく。魔力を流す。

風が巻き起こる。ユイの体が浮く。風魔法だ。足が地面から離れる。


グラヴォルスが空から急降下してくる。爪を突き出している。殺気が肌を刺す。


ユイは風に乗り、横へ流れる。グラヴォルスが地面に激突する。岩が砕ける。衝撃で周囲の地面が揺れた。


ユイは着地する。息を整える。肺が痛い。


グラヴォルスが立ち上がる。傷ついていない。いや、傷はある。だが、浅い。すでに血が止まりかけている。


また、か。

また同じだ。


ユイは短剣を構え直す。両手に力を込める。


グラヴォルスが突進してくる。地面が揺れる。岩が砕ける音が連続する。


ユイは走る。横へ逃げる。グラヴォルスが方向を変える。追ってくる。

速い。


距離が詰まる。ユイは跳ぶ。岩壁を蹴り、宙を舞う。グラヴォルスが壁に激突する。岩が崩れる。破片が降ってくる。


ユイは落下しながら、短剣を投げる。

刃がグラヴォルスの目を狙う。


グラヴォルスが首を振る。刃が角に当たり、弾かれる。金属音が響く。


ユイは地面に着地する。膝が痛む。衝撃が足に響く。立ち上がる。投げた短剣を拾いに行く。


グラヴォルスが炎を吐く。

ユイは走る。炎が背後を追う。熱い。服が焦げる。背中が焼ける感覚だ。


岩陰に飛び込む。炎が岩を焼く。熱波が押し寄せる。空気が熱い。

息ができない。


ユイは口を開け、空気を吸い込む。肺が痛い。喉が焼ける。


岩陰から出る。グラヴォルスが待っていた。


爪が来る。

ユイは短剣で受ける。衝撃。腕が痺れる。骨が軋む。


体が吹き飛ぶ。背中から地面に叩きつけられる。視界が揺れる。息が詰まる。


立ち上がる。

足が震える。だが、止まらない。止まれば、終わる。


グラヴォルスが近づいてくる。ゆっくりと。確実に。


ユイは短剣を握り直す。手が血で滑る。


再び走る。

グラヴォルスの足元へ潜り込む。腹を狙う。短剣を突き立てる。


刃が鱗を貫く。深く入る。手応えがある。


グラヴォルスが暴れる。ユイは短剣を引き抜き、跳び退く。

血が流れる。黒い血だ。地面を濡らす。


グラヴォルスが吠える。

翼を羽ばたかせる。風が吹く。ユイは体勢を崩す。足が浮く。


グラヴォルスが尾を振る。ユイは避けきれなかった。

尾がユイの脇腹を打つ。


肋骨が軋む音がした。鈍い痛みが全身に広がる。

体が飛ぶ。


岩に激突する。背中が痛い。骨が折れたかもしれない。呼吸ができない。


地面に落ちる。口から血が出る。視界が暗くなる。


立ち上がれ。


ユイは歯を食いしばる。手を地面につく。立ち上がる。

足が震える。視界がぼやける。だが、止まらない。


グラヴォルスが近づいてくる。


ユイは短剣を構える。手が震えている。握力が弱い。


グラヴォルスが口を開ける。炎が来る。


ユイは地面に手をつき、魔力を流す。

風の壁が立ち上がる。炎が壁に当たり、散る。


だが、完全には防げない。

熱が肌を焼く。ユイは目を閉じる。痛みが走る。皮膚が焼ける匂いがする。


風の壁が消える。


ユイは前を見る。グラヴォルスが目の前にいた。


爪が来る。

ユイは転がる。爪が地面を削る。岩が砕ける。


立ち上がる。走る。グラヴォルスの背後へ回る。


跳ぶ。背中に飛び乗る。鱗が手に食い込む。


短剣を振るう。首を狙う。

刃が鱗に当たる。何度も。何度も。血が飛ぶ。手が滑る。


グラヴォルスが暴れる。

体を振る。ユイは振り落とされる。


空中で体勢を立て直す。着地する。膝をつく。


グラヴォルスが、倒れた。

地面に崩れ落ちる。動かない。


血が流れている。呼吸が止まっている。目が閉じている。


ユイは立ち尽くす。

息が上がる。全身が痛い。服は焼け焦げ、血がにじんでいる。視界が揺れる。


終わった、のか。


だが、違った。


グラヴォルスの体が、光り始めた。

傷が、塞がっていく。血が止まる。鱗が再生する。


体が動く。

立ち上がる。


終わらない。

何度倒しても、終わらない。


ユイは膝をついた。

力が抜ける。短剣が地面に落ちる。金属音が響く。


それでも、手を伸ばす。短剣を拾う。

立ち上がる。


足が震える。視界が揺れる。

だが、立つ。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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