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イルグラード(VR)  作者: だる8
第二章 この世界を冒険する!
79/352

第79話 追加レシピ

 報酬のレシピ板で手に入れた3つのレシピ。

 将来性はともかく、どれも今すぐ役に立ちそうにないレシピだったので、追加で限定レシピ板を2枚購入することにした。アカシアのギルドで条件をクリアし、盛大にハズレを引いたアレだ。


 購入価格は1枚につき1,000G……やっぱりアカシアの時にクリエ()にアピールされたような、テレビショッピング風値引価格紹介は全く関係なかった。最初から1,000Gだったじゃないか。


 まあ概ね予想通りではあるが……。


 そのことを言ってやると、アカシアのクリエタと中身が一緒のくせに『えぇ~?そんなこと言ったかなぁ?』とクリエ()はしらを切っていたが、ぶっちゃけ損したわけではないから良しとする。


 今回、購入したランク限定レシピ板で手に入れたレシピは以下の2つだ。


―――――――――――――――――――――

名称  :魔力粉

材料  :魔香草×10

―――――――――――――――――――――

名称  :回復薬中

材料  :回復薬小×5

―――――――――――――――――――――


 なんと、また魔力粉のレシピが出た。

 この時点で魔力粉のアイテムランクがD以下であることがわかる。やっぱり通常レシピ板で出してしまったのはクリエ()の言う通り、完全にハズレだったというわけだ。


 ところでこの魔力粉……違う材料でも調合できることが分かったのは良かったのだが、残念ながら『魔香草』なる素材をオレはまだ入手できていない。クリエ()をつついても、採集できる場所を吐かなかったので、狙って入手できるのはまだ先の話だ。

 最終的にどちらのレシピを利用するかについては、マンドラゴラと比べてどっちが採集しやすいかで判断するしかないが、今はそもそも入手出来ていない以上まずはマンドラゴラでの調合がまだ現実的だろう。

 

 一方で、純粋に嬉しかったのは『回復薬中』のレシピだ。

 これはかなり役に立つ。早速一つ調合してみたところ、回復薬中のアイテム鑑定結果は以下の通りだった。


―――――――――――――――――――――

名称 :回復薬中

ランク:D

価格 :250G

効能 :体力を1/2程度回復する。

―――――――――――――――――――――


 悪くない。いやそれなりに良い。


 小が1/4で中が1/2。この割合は最大体力に対しての回復量だと体感出来ている。

 イルグラードではいわゆる生命値のような値は明示されていないが、仮に生命値が100だったとすると回復薬小で25回復。中で50回復するということだ。果たして回復薬中に小の5倍の価値があるか?と言われると明言できないが、一回の使用で多く回復できるということが、大きな意味を持つこともあるはずである。


 結局、今回手に入れたレシピの中では報酬より購入したレシピの方が役に立つ結果となったが、これはこれで仕方ない。

 オレはその場で回復薬中の納品クエストを行うために10個調合したところ、LVがあがった。これでやっと11だ。

 それでもまだ、るー坊のクエストを手伝うには心もとないLVでしかない。明日は出来るだけ早めにログインして調合によるレベル上げをしておく必要がありそうだ。出来ればマンドラゴラの採集もして1つくらい魔力粉の調合もしておきたいとも思う。


 どちらにしてももう明日の話。

 (ガドル)もエルナもるー坊も既にログアウトしてしまった。オレもこの辺で本日(・・)のプレイを終えることにした。


……


「おかえりなさいませ。鈴木様」


 いつものポッドで目を覚ますと、目の前にイズダテがいた。相変わらずのリアルイケメンである。

 さっき用を足しに戻った時には不在だったので、まだ戻ってないものと思っていたのだけど……ちょっとした差だったか。


「今日はまだお戻りにならないと思っておりました。先ほどお手洗いを使用された形跡がありましたので」


 恭しくお辞儀をするイズダテ。

 ダメだ。こいつ、優雅すぎる。オレとは全く合わない。


 いいのか?そんなんでオレと会話してて。お前(イズダテ)の前に居る(やから)は、そんな丁寧に対応されるのに相応しい相手じゃないぞ?それどころか、言われ慣れしなさ過ぎてオレは居心地が悪い。


「あ……えぇ、そうなんですが、ちょっと中で約束をしまして……」


 早速キョどるオレ。何故そうなるオレ。ついさっきまでファクトとして他人と普通に会話出来てたじゃないか。思い切り自分自身にツッコミを入れたくなる……が、リアルのオレにはハードルが高すぎる行動だ。


「そうだったのですか。ではこれからお休みになられるということですね?」

「あ……はい」


 頑張れオレ。ファクトになりきってる時の不遜なキャラはどうした……とマジで何度も自分に言って聞かせたい。


 ファクトから鈴木徹也に戻るとどうしても対人恐怖症のようなリアクションになってしまうようだ。

 イルグラードのお陰で、他人と普通(・・)に会話することに慣れてきたと思っていたのに、現実はそう上手くいくわけではないらしい。特にオレの場合はかなりキャラに引っ張られていることがよく分かる。


「では今更となるかも知れないですが……少しゲームに慣れた今だからこそ、鈴木様のプレイ中の状態と体調管理についてご説明致します。大事なことですのでしっかりお聴き頂きたいです」


 そんな流れで説明してくれたことを掻い摘まむと、以下のような内容であった。


・ゲームプレイ中は強制覚醒状態(・・・・・・)となっているため、通常より脳に負荷が掛かっている。必ず休憩をとること。

 ⇒つまり連続でやりすぎるなってことね。

・脳に負荷が掛かっている状態であるからこそ、必ず定期的にログアウトして睡眠(・・)を取ること。

 ⇒さっきと似てるが、徹夜でゲームとかするなよ?ってことね。

・寝ているだけだが、脳でエネルギーを大量に消費するので()を必ず摂取すること。

 ⇒棚にブドウ糖が置いてあるらしい……ブドウ糖ってガチかよ!普通に食事と言えばいいのに(笑

・エコノミー症候群防止のために、ログアウトした時に体操などで少し身体を動かすこと。

 ⇒まあプレイ中は寝てるだけだしな。血流も滞りやすいと。


 聞いているうちに子供に言い聞かせている『イズダテの小言』のように聞こえてきてしまったため、思わず眠ってしまった。……が、すぐに起こされた。『鈴木様の体調を崩してしまわないために本当に大事なことなのですから!』と、言われてしまう始末だ。

 リアルのオレはとことんダメな人間(ヤツ)なので、なんとか諦めて欲しいところだ。


 オレが「イズダテの言うことを聞いてすぐに寝なくてはと思った」などと心にもないことを言って、やっと引き下がってもらったが小言を聞かされていた時間が一番疲れた気がする。明日は待ち合わせの前にレベル上げと素材集めをしなきゃならない。さっさと寝てさっさと起きようと思った。



第二章 完


==========================

名前:ファクト

性別:男

種族:ドワーフ

称号:クイーンビーバスター

==========================

職業:調合士

LV:11

腕力:27 (21+ 6(STR+50%))

活力:40 (25+15(VIT+70%)+1)

敏捷:38 (28+10(AGL+70%))

器用:43 (41+ 2(DEX+50%)+1)

魔力:14

運 :16

―――――――――――――――――――――

武器:ハンティングダガー(STR+12) :即死効果50%

盾 :

サブ:クロスボウ(STR+10) :命中精度80%UP:調合士装備時

弾 :ウッドボルト(STR+5)

頭 :ハードレザーバンド(VIT+4) :VIT値+1

手 :ハードレザーリスト(DEX+4) :DEX値+1

胴 :ハードレザージャケット(VIT+12) :毒無効

下肢:ハードレザートラウザ(VIT+5/AGL+4) :クリティカル回避5%

足 :ハードレザーブーツ(AGL+10) :移動速度20%UP

―――――――――――――――――――――

所持金:

 3,540G

―――――――――――――――――――――

固有スキル

 調合

 アイテム鑑定:調合士

―――――――――――――――――――――

修練スキル

 虫の知らせ

 必中

 短刀術

―――――――――――――――――――――

レシピ

 回復薬小

 回復薬中 new!

 毒消し薬

 麻痺治療薬

 木片

 魔力粉 ※2way new!

 木の弾矢(ウッドボルト)

 標準弾矢(スタンダードボルト)

 徹甲弾矢(ブレイクボルト)

 魔力障壁(マジックウォール)

 ブーストLV2

―――――――――――――――――――――

受注クエスト

 回復薬小の納品(束)350G/10個

 毒消し薬の納品(束)250G/10個

 麻痺治療薬の納品(束)300G/10個

 回復薬中の納品(束)1,500G/10個

 魔力粉の納品(束)6,500G/10個

 新作武器の材料調達

―――――――――――――――――――――

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― 新着の感想 ―
説教、小言は言ってる側は気分良くても聞いてる側はある程度長くなるとうざかったって感情しか残らないからあれこれ言うのは悪手よな 30秒くらいにまとめないと
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