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イルグラード(VR)  作者: だる8
第五章 イルグラードの夜明け
205/352

第203話 魔槍『炎神』

少し体調を崩して、投稿が遅れてしまいました。すみません。

「危ないところだったよ~すっかり引っかかっちゃった」


 やっちゃった。ごめんね!といった様子のエルナ。まあオークの群れのあとにここまで強力な魔物(モンスター)が続くとはさすがにオレも思わなかったのだから仕方ない。

 そんなエルナの隣でミゲルもすまなそうな表情をしている。真っ先にオークの掃討に飛び込んでいった張本人だからな。心なしかオレにというよりは隣のスフィアの様子を伺っているように見えるのは気のせいか?


 スフィアはスフィアで柔らかな表情を浮かべているように見えるが……。


「そういや……げいる、さっきの魔法なんだ?初めて見たぞ?」

「……」


 居心地の悪さ?を忘れるためか、突然ミゲルは話題をげいるに振った。が、案の上げいるの返答は無言である。


 確かにオレもげいるの魔法には興味がある。

 『拘束(バインド)』とか言って使ってたよな?げいるは炎系の派手な攻撃魔法が得意だとばかり思っていたので、意外に感じていた。


 つまりその魔法の名前の通り、対象を拘束(・・)して行動を阻害する魔法なんだろうと思う。上空へ逃げようとした鷲獅子(グリフォン)の逃走を邪魔して墜落させたのだから、オレの予想は恐らく間違っていない。


 てことは……ミゲルの質問に対してのげいるの無言は『説明などいらんだろ?』ってことかな?見ただろ?わかるだろ?ってなもんだ。

 しかし、そんなことでミゲルを納得させられないことぐらいはオレでも分かる。


「いいじゃねぇか。オレとお前(げいる)の仲だろう。わざわざ隠すほどの魔法か?まああんな強敵を停止させられるような強力な魔法だったら、もっと使ってくれてりゃ楽だったのに……くらいは思うけどな」


 ミゲルに悪気(わるぎ)はないのだろうが、『もっと普段から出し惜しみせずに本気を出してくれよ』とでも言ってるように聞こえる。確かに、自由に魔物(モンスター)の行動を止められるほどの魔法であれば、かなり有用……というかチート級になり得るんでは?とオレも思ってしまう。


 その妄想が本当なら、オレは黒魔法使い最強説を推せる。間違いない。


「……覚えたてだ。対象は単体、拘束時間は10秒、リキャストタイムが5分」


 観念したようにげいるがボソッと口を開いた。


「そうか!覚えたてか!じゃあ仕方ねぇな!」


 あっさりと追求を止めるミゲル。

 おいおいミゲルさん。あれほど気になるレベルで追求した割に、簡単に納得しちゃったよ。と、ツッコミたい気持ちでいっぱいになるオレ。どうせならもっと知りたい。


 でも、ミゲルがあの様子ではげいるからそれ以上の情報引き出しは出来なさそうだ。なので、ここから先はオレなりに勝手に想像しておく。

 げいるが本当に『覚えたばかり』なのかどうかは分からない。分からないが、げいるの片言説明が事実なら確かに使いにくい……というか使いどころに困る魔法だ。


 敢えて言うならボス戦。もしくはボスに準ずる相手との戦闘。しかも敵は単体に限る……といったところか。

 さっきのように敵が既に1体であり、かつ一瞬の隙さえつくれば大丈夫。というシーンこそが一番効果的な使いどころだ。エルナの攻撃のチャンスを作ったという意味で、最高のチャンスに最高の効果を得られたのはさすがというべきか。


 鷲獅子(グリフォン)に続く魔物(モンスター)が現れないかと警戒していたが、特に続く様子はなかったのは幸いだ。


 オレ達は今回の戦闘で得られたドロップアイテムをかき集めた上で、王都に向かって再出発することにした。

 ドロップ品のほとんどは『回復薬小』や『麻痺治療薬』などのそこらで入手出来るアイテムばかりであったが、最後に襲ってきた鷲獅子(グリフォン)鷲の魔物(ガルーダ)のドロップ品が高級品であった。


 個人的に嬉しかったのはドロップ品の中に『炎の魔石』があったことだ。

 以前ミゲルたちに譲って貰ったことはあったが、自分で入手したのは初めてだ。でもオレのクロスボウを積極的に避けてしまう魔物(モンスター)では、安定的に入手することが出来なさそうなので、その点は残念なのだが。


 そして最も希少品(レア)だったのは、鷲獅子(グリフォン)のドロップ品である。

 ドロップ品は……炎を模した槍だった。これが希少品であることを見抜いたのは当然のように(ガドル)である。


「これは……魔槍『炎神』だ」

「「魔槍?」」

「「炎神?」」

「……」


 (ガドル)の言葉にげいる以外のオレ達みんながその名を反芻する。


「んだ。世界(イルグラード)に一振りしかない武器だ。神の名を冠する武器がいくつか存在するらしいだども、そのうちの一つみたいだ」

「……マジか?それすげえな」


 ミゲルがそのレア武器に興味津々である。

 でも、よく考えるとうちのメンバーに槍使うやついないんじゃない?とか思う。


 オレは当然のようにクロスボウがメインだし、近接だって重い装備は使えないから携えているのは短剣だ。

 エルナはもちろん刀だし、(ガドル)はハンマー。

 ミゲルはメイスと片手剣だし、スフィアさんは杖か拳。げいるは黒魔で物理攻撃しないから問題外。


「……折角のレア装備だけど、誰も使えないんじゃ」

「いやいや。誰も使わねえならオレが使う!」


 と、バトルメイスのミゲル。


「ミゲルは打撃特化じゃなかったの?」

「……戦士の時はな。でも俺は騎士にクラスチェンジしてんだ。別に打撃武器じゃなきゃ使えねえわけじゃねえ。剣士として剣に特化してるエルナじゃ真価は発揮出来ねぇだろ?ここは俺がメイスから槍に武器を変えるタイミングなんじゃねぇかと思うんだ」


 多分、この『炎神』とかいうレア武器を主武器にしたいだけなんだろうとは思う。

 主張が必死過ぎる気もするが、敢えて誰が使えるのか?と消去法をしたなら、それがミゲルになることもまた事実だ。


「それによ?盾使いには槍が合うんだよ!」


 もはやこじつけにしか思えないミゲルの主張に付き合うのが疲れてきたので、オレは『炎神』をミゲルが使うことに同意した。

 最後までじと目でミゲルを見ていたのは意外にもスフィアさんだったが、結局みんなこのレア武器を使えるわけではないので、ドロップ品を有効活用するのであれば……とミゲルが使うことに同意することになった。


 ずっと剣やメイスを使ってきたミゲルに槍がいきなり使えるわけではないだろうが、使わなければ上手くならないのも事実。

 この機に一生懸命槍の扱いに慣れてもらうのがいいだろう。


 オレ達の戦闘能力が大幅にアップしたのは恐らく間違いじゃない。


 戦闘能力といえば、レベルも少し上がった。

 まあ鷲獅子(グリフォン)を始めとする強敵の大群と渡り合ったのだから、特に戦闘職な面々は上がってないとおかしいとオレは思う。


 だが、残念なことにここから王都までの道のりでこれ以上の魔物(モンスター)に遭うことはなかった。鷲獅子(グリフォン)を倒したあと、魔物(モンスター)との遭遇(エンカウント)率が劇的に減ってしまったからである。


 やっぱりあれが王都へ向かうパーティの選別の一つだったのだとオレは思った。

 ちょっと強すぎた気もするけどな。


==========================

名前:ファクト

性別:男

種族:ドワーフ

称号:採集王

==========================

職業:魔導技師

LV: 2 (総合LV23)

腕力:52 (43+ 9(STR+70%))

活力:69 (50+18(VIT+50%))

敏捷:66 (61+ 5(AGL+70%))

器用:85 (73+ 2(DEX+70%)+10)

魔力:42

運 :47

―――――――――――――――――――――

武器:ハンティングダガー(STR+12) :即死効果50%

盾 :

サブ:クロスボウ(STR+10) :命中精度80%UP:調合士装備時

  :拳銃(不明)

弾 :ウッドボルト(STR+5)

頭 :チタンプレートバンド(VIT+6) :即死回避10%

手 :チタンナックル(VIT+2/DEX+2) :DEX+10

胴 :チタンプレートジャケット(VIT+16) :ブレス攻撃20%カット

下肢:チタンプレートトラウザ(VIT+8) :麻痺無効

足 :チタンプレートブーツ(VIT+4/AGL+7) :移動速度20%UP

―――――――――――――――――――――

所持金:

 26,730G

―――――――――――――――――――――

固有スキル

 調合

 アイテム鑑定:調合士

―――――――――――――――――――――

修練スキル

 虫の知らせ

 必中

 短刀術

―――――――――――――――――――――

レシピ

 回復薬小

 回復薬中

 毒消し薬

 麻痺治療薬

 木片

 蜜蝋

 磨き粉

 砥石

 魔力粉 ※2way

 木の弾矢(ウッドボルト)

 標準弾矢(スタンダードボルト)

 徹甲弾矢(ブレイクボルト)

 火炎陣(フレイムサークル)

 回復領域(ヒールフィールド)

 迷宮脱出(エスケープ)

 魔力障壁(マジックウォール)

 ブーストLV2

―――――――――――――――――――――

受注クエスト

 回復薬小の納品(束)350G/10個

 毒消し薬の納品(束)250G/10個

 麻痺治療薬の納品(束)300G/10個

 回復薬中の納品(束)1,500G/10個

 魔力粉の納品(束)6,500G/10個

―――――――――――――――――――――


==========================

名前:エルナ

性別:女

種族:人間

称号:道場破り

==========================

職業:剣士

LV: 3 (総合LV23)

腕力:132 (84+48(STR+120%)) ※剣装備時STR値120%

活力:110 (76+28(VIT+100% +6)

敏捷: 66 (41+16(AGL+50%)+9)

器用: 64 (56+ 8(DEX+50%))

魔力: 26

運 : 32

―――――――――――――――――――――

武器:打刀(銘:白虎)(STR+40/DEX+10) :使用時《影抜》New!

盾 :なし

サブ:脇差(銘:白虎)(STR+20/DEX+10) :使用時《隼》New!

頭 :鉢金硬(VIT+5) :VIT値+2

手 :硬手(VIT+4/DEX+5) :VIT値+4

胴 :東方闘衣(VIT+12/AGL+10) :AGL値+4

下肢:東方袴(VIT+5/AGL+10) :AGL値+3

足 :強化足袋(VIT+2/AGL+12) :AGL値+2

―――――――――――――――――――――

固有スキル

 《パワースラッシュ》

 《連続発動(コンポ)

―――――――――――――――――――――

修練スキル

 《剣撃》

 《旋風刃》

 《魔物鑑定》

 《甲殻破壊》

―――――――――――――――――――――


==========================

名前:ガドル

性別:男

種族:猫の獣人

称号:鍛冶マイスター:ゴールド

==========================

職業:鍛冶

LV:20

腕力: 50 (36+12(STR+50%)+2)

活力:105 (46+55(VIT+70%)+4)

敏捷: 26 (23+3 (AGL+70%))

器用: 62

魔力: 19

運 : 43

―――――――――――――――――――――

武器:チタンハンマー(STR+20) :スタン効果35%

盾 :ミスリルシールド(VIT+40) :魔法ダメージ50%減

頭 :チタンヘッドギア(VIT+8)   :VIT値+2

手 :パワーグラブ改 (STR+4/VIT+4) :STR値+2

胴 :ブレストプレート(VIT+12) :異常防御20%

下肢:ハードレザートラウザ(VIT+5/AGL+4) :クリティカル回避2%

足 :チタングリーヴ(VIT+10)   :VIT値+2

―――――――――――――――――――――

固有スキル

 《鍛冶[ゴールド]:付与効果中》

 《戦闘鍛冶》

 《装備鑑定:鍛冶》

―――――――――――――――――――――

修練スキル

 《鉄壁》

―――――――――――――――――――――

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