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孤児院の勇者  作者: ピッピ
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27章 レビン再び

なんだか評価とブックマークが増えてるので、調子に乗って3倍の速度で書きました!



 俺は毎日毎日朝から晩まで道づくりに励んでいた、うるさくて乗り心地の悪いブルドーザーに一日10時間乗って頑張っていたのだ。全ては子供達の幸せの為なのだ、自分の事等、全考えてなかった、全然だ。

 2週間程頑張っていたら、200キロ程の小道が出来上がっていた。我ながら大したもんだ、と思っていたら前方から馬車がやって来た。護衛の騎士も四騎ついている。

 

 「あっ、旦那!」

 「なんだ、レビンかどうした?」

 「枢機卿様をお連れしたんだよ、ついでにサキュバス達から又手紙預かってるから。」

 「へ~」

 「何だよあんた、少しは嬉しそうな顔しろよ!サキュバス様の手紙だぞ!」

 「賢者殿、お久しぶりです。」

 「お~、隊長久しぶり。元気だったか?」

 「お陰様で、今聖騎士序列10位になりました。」


 世間話をしながら俺の町に帰る事にする。馬車が通れる道が出来ていて皆驚いていた様だ。枢機卿は俺の町を実際に見て町作りの方向性を決めたいらしい。流石は知識人だ安請け合いはしない様だ。馬車だと時間がかかるので、馬車と荷物をアイテムボックスにしまい込み、7人乗りの4WD車を召喚した。全員載せて俺の町に帰る。全員車の速度と快適性にビックリしていた。


 「賢者様、これは凄いですな!馬車とは比較にもならない素晴らしさだ!」

 「何か、騎士とか馬鹿らしくなってきたんだが・・」


 馬車なら3日かかる所を、4時間で済ませ町に戻って来た。俺も2週間ぶりの町だ。

 その日の夜は枢機卿達の歓迎会だ、俺が久々に帰って来たので皆も盛り上がっていた。


 「なあ、ヒメなんで俺がバーベキューの支度してるんだ?道作りで凄く疲れてるんだが。」

 「久しぶりにおじ様の手料理が食べたいからですわ。」

 「男が細かい事気にすんなよ。今晩一緒に風呂入ってやるから」

 「チョット、あんたヒメ様とチチ様までとか欲張り過ぎじゃねえっすか!」

 「レビン!余計な事言うな!」

 「チッ、もげてしまえ!」


 それから、全員でバーベキュー大会が始まった。町のテーマソングを枢機卿に聞かせたら凄い勢いで食いついてきた。それからはカラオケで皆の大合唱である。たまには良いかなと思ってビールを出したのが悪かった様で物凄い盛り上がりだ。俺も盛り上がってワインを出したら更に盛り上がって皆喉を枯らすまで歌っていた。

 枢機卿は見事なシャウトを決めて3日程声が出なく成って筆談した。


 「なあ、賢者様よ~、どうしたらあんたみたいにもてるんだよ?」

 「なんだ、レビン女が欲しいのか?」

 「ああ、欲しすぎて気が狂いそうだ。あんたは良いよなチチ様にヒメ様にサキュバス様だもんな。」

 「言っとくがチチとヒメには手を出して無いからな。」

 「手を出さなくても見え見えの関係じゃねーか、それにサキュバス様とか愛人だろ!」

 「サキュバスは強敵と書いて友と言う的なあれだ。」

 「くそ~、皆吹き飛べば良いのに。」

 「隊長さんなんかいいじゃん。」

 「ふられた。3回言い寄って3回断られた。」

 「そうか、ドンマイ。俺も隊長には振られたからな。」

 「あんた、隊長にまで言い寄ってたんか。」

 「言い寄ったって言うより、やらせてくれって言っただけだ。」

 「余計悪いジャン!もう、死ねよあんた。」


 こうして楽しい夜は更けてゆき、次の日二日酔いで半数の人間が青い顔をしていた。

 次の日の朝、俺は二日酔いの頭を抱えて朝飯を作っていた。


 「なあチチ、なんで俺は朝飯なんか作ってるんだ?頭が痛いんだが?」

 「昨日ウチとヒメが添い寝してやったの何もしなかった罰だよ!」

 「そうか、ならしょうがないな」


 何だか凄く怒ってるので黙って働いた。二日酔いがきつかったのでベーコンエッグで手早くすませた。


 「もげろよ!夜の魔王。」

 

 レビンの奴が周りに聞こえない様に嫌味を言ってくる。凄くちっちゃい男だ、だからモテないんだよって言おうかと思ったが、レビンがマジ切れしそうなので言わなかった。


 「あ~、レビン、俺は魔王じゃなくて勇者らしいぞ。」

 「何嘘ついてんだよ、サキュバス様を愛人にする勇者なんて聞いた事ねーよ、ばーかばーか」

 「・・・いや俺じゃなくて女神がいってたんだが・・・」

 「へ~、面白れぇー、それじゃその女神がまちがってるんだよ!」

 「俺もそう思う。」


 一人の美女が俺達に近づいてきた、ゆったりとした美しい歩き方だ。そして綺麗な声で俺達に言う。


 「女神が、どうかいたしましたか?」

 「よう女神、こいつがあんたに文句があるそうだ。」

 「えっ、・・・女神・・・様」


 レビンは女神に土下座して祈っていた。


 「顔を上げて下さいな、それではお話ができませんわ」

 「ちょっと、あんたこれはどういう事なんだよ!何で女神様がいるんだよ!」


 レビンが泣きそうな顔をしてたので、俺は以前女神に説教をしたこと、それから女神が人間の事を学んで助ける為に、俺の所に来たので面倒を見ている事を話した。


 「あんた、何やってんだ!女神様に説教とか馬鹿なのか?」

 「その時はそんな雰囲気だったんだよ!」

 「女神様、こいつは本当に勇者なのですか?魔王の間違いじゃないですかね?」

 「お前すげー、失礼なやつだな!」

 「間違いありません、私カトリーヌが保証いたします。この方は勇者です。」

 「そんな・・・こんな奴が勇者・・・」

 「ハハハ、笑っちゃうだろ、俺が勇者なんだってさ。」

 

 「あっ、レビン女神の事は皆には内緒だぞ、枢機卿に知られたら国中大騒ぎになるからな。」

 「あんた秘密が多すぎなんだよ!」

 「勇者は秘密が多いんだよ!」


 枢機卿達はそれから3日程滞在して、色々調査をして帰って行った。勿論俺は200キロ向こうまで送ってやった。それから、地道な道作りだ。たまに抜け出して街のサキュバス達に会いに行ったりしてたのは皆には内緒だ。

 ゴージャス美女5人と過ごすと何か幸せな気分になった、彼女達は兎に角明るくて面白い事が大好きだった。俺の出したカードゲームやオセロが大のお気に入りで皆で楽しく遊んだり、俺の作る、とり天定食に感動したりしていた。何故だか彼女達は俺の事を気に入ってくれていた。変な女に好かれるのは昔からの事なので全然気にならなかった。カードやオセロ等の他にもお礼として化粧品とかをあげたら凄く喜んでいた。これからも店の儲けは全部俺にくれるらしい。全部は要らないから無理のない範囲で援助してくれるように皆を説得した。

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