表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/40

王宮のお茶会。僕の「淹れ方」は反則らしい

倉庫を綺麗にしたお礼として、僕は陛下直々のお茶会に招かれた。

参加しているのは陛下のほか、魔法宰相や騎士団長といった、この国のトップばかりだ。


「さあ、テオ殿。我が国が誇る最高級の『月光茶』だ。心して味わうがいい」


差し出されたのは、一キロで金貨十枚はするという超高級茶葉。

さっそく一口飲んでみたけれど……うーん。


「……どうした、テオ殿。口に合わぬか?」


「いえ、美味しいんですけど。……少しだけ、雑味があるというか。器用貧乏なりに、僕が淹れ直してもいいですか?」


その場が凍りついた。

王宮専属の茶師が真っ青な顔をしているけれど、僕は気にせず、いつもの「家事魔法」を発動する。


「【水魔法:超純水生成(ピュア・アクア)】」


まずは、お湯の不純物を原子レベルで取り除く。

そこに、適当な温度に調整した闇魔法を纏わせた。


「【闇魔法:影の抽出(シャドウ・ドロップ)】」


茶葉の「旨味」だけを影のフィルターで選別し、えぐみや雑味をすべて闇の中に封じ込める。

カップに注がれたのは、エメラルドのように透き通った、神々しい一杯だった。


「はい、どうぞ。これなら飲みやすいと思います」


半信半疑で陛下たちが一口啜る。

その瞬間、ガチャンッ!と全員のティーカップが皿に落ちた。


「な、なんだこれは……!体中の魔力回路が掃除され、まるで赤子のように純粋な力が溢れてくる……!」


「……っ!長年、私を苦しめていた古傷の痛みが消えた!?これ、お茶じゃなくて『飲む聖域』じゃないか!」


魔法宰相も騎士団長も、立ち上がって震えている。

ただの抽出(ドリップ)なんだけどな。


「テオ様。あなた、王宮の茶師を廃業させる気ですか……」


フィオナ様が額を押さえて溜息をつく。

横では、王女のアイリス様が「このお茶を毎日飲めるなら、私は今すぐ嫁ぎます!」と目を輝かせていた。


その頃。

王宮の外の安宿で、ガイルたちは不味い酒を飲んでいた。

「クソッ、喉がイガイガしやがる……!テオがいれば、そこらの泥水だって最高級ワインみたいに変えられたのに。……あいつ、今頃どこで何食ってんだよ」


ガイルたちが後悔に浸る中、僕は「次はお茶請けのクッキーでも焼こうかな」と、のんきに考えていた。

お茶一杯で国家の重鎮を骨抜きにしました。

テオ君の「家事」は、もはや医学や魔法学を超越しています。


次回、王都に魔獣の群れが襲来。

騎士団が出動する中、テオ君は「洗濯物を干したいから」という理由で、一瞬で群れを消滅させます。

お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ