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君だけの勇者様  作者: ama
チート系勇者様
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第35話 砂漠の人助け

リービル国から雪山まで一気に飛んでくれとランにお願いしたが、殺す気かと一蹴されてしまった

砂漠を風魔法で飛んで横断するだけでも1日はかかるのに雪山まで一気に飛ぶなんて不可能らしい

せめて砂漠を抜けたら一度休みたいと言われた

スピードを上げて飛べばいいじゃないかと行ったら

無言で睨みつけられてしまった

仕方ないので砂漠を抜けたら一度どこかの宿で休憩するしかないようだ

「ここの砂漠はいい思い出ないから早く抜けたいのは山々なんだけど…」

と言いながらランは俺とミランを風魔法で砂漠を横断しながら飛んでいる

「クーデルとの旅でいい思い出なんてないんじゃないのか?」

「失礼ね。旅は楽しかったわよ。でもここの砂漠に風のドラゴンがいてそれはもう砂埃が酷くて死にかけたんだから…」

「思い出話で楽しかったような話聞いたことないが。」

「リービル国ではカーラと出会って友達になってたでしょう?」

「カーラぐらいじゃねぇの。」

「魔王を倒す為にドラゴン倒してたんだから苦労が多くて当たり前でしょうが。」

「まぁそれもそうか。」

俺達がくだらない雑談をしていると砂漠に荷車を運んでいる怪しい人達が見えた

「おい。ちょっと待て。ラン。」

「何?」

「あれを見ろ。」

「荷車?あれがどうしたの?」

「怪しいからちょっと見てくる。ランとミランはここで待ってろ。」

「ええ!?こんな砂漠の真ん中で!?」

「すぐ終わらせる。」

俺はランの風魔法から降りて怪しい荷車に着地する

「うわっ!!なっ何だ…ぐっ…はっ…」

俺は荷車を運んでいた奴ら15人ぐらいを手刀で意識を落とした

荷車の中を確認すると、たくさんの人達が縄に縛られていた

荷車は5台ほどあり、1台10人ぐらい押し込められていたから50人ぐらいが捕らえられているか

「ふむふむ…」

気絶した怪しい人の顔を見ると指名手配されていた人身売買の商人だった

「おーい!ラン!こいつら全員捕まえて役所に届けたら、賞金ががっぽり貰えるから連れていくぞー!!」

遠くで俺を見守っているランに俺は大声で伝える

「そんな大人数連れて行けるわけないでしょうー!?!?」

とランが大声でこちらに叫んでいる

3人で飛ぶのが限界とか言ってたからな…

仕方ない

俺は1台の荷車に入っていた人身売買にされそうになっていた人達の縄を剣で切って解放した

「助かりました…ありがとうございます!貴方は命の恩人です!何か恩返しさせてください!」

「そう?じゃあこの短剣あげるから他の人質も解放して、安全な場所へ移動してあげてくれる?」

「え?僕達がですか…?」

「よろしくー。」

「えっ!あの…!こんな砂漠の真ん中でたくさんの人数を連れて移動するのは難しいと思うのですが…!!」

「できないことはないだろ。がんばれ。」

「せめて何か食料とか水分とか!!」

「がめついな…」

「いやいやいや!死んでしまいますよ!普通に!!」

「普通の人間って脆いんだな。」

「砂漠の真ん中に置き去りにされたら誰でも死にます!!」

俺はランの元へと走って事情を説明した

1台は犯罪者達を乗せて俺達が運んで、人身売買にされそうになった人達は自力でこの砂漠を抜け出すことにしたが、食料と水分を要求されてしまったと

「当たり前でしょ…助けた命も死ぬわよ。こんな場所に放置したら。」

ランは風魔法でどこがに飛んで行って十分な食料と水を準備して帰ってきた

「すごいな。こんな短時間でこんなに用意できるなんて。」

「近くに知り合いの村があったからね。迷わないようにコンパスも持ってきたわよ。渡してきて。」

俺はランが用意した食料と水を渡した

「すごい!ありがとうございます!ありがとうございます!貴方は命の恩人です。この御恩は一生忘れません!」

「礼を言うならランにな。ランは魔族の女の子なんだ。人間と魔族が仲良く暮らす未来を目指しているからよろしくな。」

「魔族のラン様!この御恩は一生忘れません!ありがとうございます!!」

俺達は奴隷候補だった奴らとさよならして

犯罪者達を乗せた荷車をラクダに運ばせて出発した

「ラクダで移動なんて日が暮れる。風魔法でなんとかならないのかよ。」

「こんなでっかいの風魔法で飛ばせるわけないじゃん。」

「修行が足りないんじゃないのか?」

「うるさいなぁ。ラクダじゃなくてカイトが荷車引いて走ればいいじゃん。そっちこそ修行が足りてないんじゃないですか?」

「それもそうか。」

俺はラクダを荷車から外した

「えっ…ちょっと…本気…?」

俺は荷車を引っ張って走った

「きゃあああああああああああああああ!!やめて!!死ぬ!!」

「うわあああああああああああああああああああ!!!」

流石の俺でも時速40キロぐらいでしか荷車を引っ張って走れないのにランとミランは大騒ぎをしていた

大袈裟な奴らだ

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