第25話 再会
大罪を犯した街からようやく旅立てることになり、息抜きで遊べる場所へという話でリービル国に行くことになった
風魔法で空を飛び移動することで、1日でリービル国に着くことが出来た
クーデルと旅をしてした時は、まだ私の風魔法の制御が不安定だったから2ヶ月かけて馬車を乗り継いでたどり着いたけれど、風魔法ならひとっ飛びだ
「うおおおおおおおおおおおおおお!!すげえ!!海だ!!」
「すごい!本当に真っ青なんだ!」
カイトとミランは初めて見る海に大興奮している
私達はリービル国に降りて、すぐに宿を取る
海がよく見えるいい宿だ
お金はカイトがモンスター討伐で稼いでくれているので私とミランはカイトに資金面で大変お世話になっている
カイトのお陰で旅で野宿したこともないし、快適な旅をさせて貰っている
冒険というより旅行みたいな感覚だ
野宿をしたことないのは私が風魔法で移動することが出来るからもあるけどね
私は海に入るには水着が必要だと2人に説明して水着売り場へと2人を連れて行く
「なんだこのペラペラの服は!?これが服なのか!?」
「ほとんど裸じゃないか!」
「衣類は水分を含んで重たくなるから特別な素材を使った水着を着る必要があるのよ。」
私は女性用の水着であるビキニを物色していると
「えっ…女の水着ってそれなのか?」
「ほとんど裸じゃないか!」
「リービル国では女性は堂々とこの水着で歩いているわよ。」
「嘘だろう!?危ないじゃないか!?」
「信じられない!恥ずかしくないの?」
「この国では普通よ。」
私は黒のビキニを選んで購入し、試着室で着替えた
試着室から黒ビキニを着て出てくると
「ちょっ…お前…躊躇いとかねぇのかよ!」
「うわああああああ!!破廉恥だよ!」
「はぁ…カイトは人にバニーガールの服を着せてたくせに何言ってんのよ。私は水着で遊んだことがあるから恥ずかしくもないわよ。」
「バニーガールよりも布面積が少ないぞ!」
「はわわわわ…破廉恥だよ…」
「うるさい!海で泳ぐ気がないなら宿に戻りなよ!私1人で海で泳いでくるから!!」
「待てよ!俺達もすぐに水着になるから!」
カイトとミランは戸惑いながらも水着を購入して着た
私達は3人で海へと入る
海へ潜ると以前よりも海は綺麗になっていて
海が綺麗に澄んでおり、魚がよく見えた
「すごいすごいすごい!魚がこんなにたくさん!!」
「すげえ!こんなに綺麗な水初めてだよ!」
「海ってこんなに綺麗な水なんですね!」
私達は澄んだ海におおはしゃぎをする
海に潜り澄んだ海を気持ちよく泳いだ
リービル国の人々は私とミランが明らかに魔族なので、近寄り難いようで遠目から様子を伺っていた
水のドラゴンのお陰でリービル国がさらに発展したこともあり、魔族には理解があると思っていたけれど
やはり初めて見る魔族は警戒するようだ
まぁ水のドラゴンは友好的なだけで、他にも魔物はたくさんいるから当たり前なんだけど…
今回は魔族に対する好感度を上げるとかはあまり考えずに遊ぶことを目的としてあるから人々から嫌われていてもいいんだけど
まあ…魔族に対して危険だという偏見を減らせるなら万々歳ではあるけれど
初めての海を私達は堪能して遊びまくった
宿へと帰り、寝る支度をして後は寝るだけだけど
私は夜中に外へと出掛ける
リービル国には仲良くなった友人カーラがいる
カーラはいつも夜の海と空を描く為に夜中に外で絵を描いていた
カーラといつも会っていた場所へと私は向かう
カーラは私達が会っていた場所でいつもと同じように絵を描いていた
「カーラ!」
私はカーラに声を掛ける
「ひっ…」
カーラは私の姿を見て怯えて筆を落とした
私は以前とは違う
角が生えて羽が生えて
尻尾が生えている
魔物の姿だ
怯えたカーラの姿を見て私は唖然としてしまった
何故普通にまた親しい友人として接してくれると思っていたのだろうか
私は魔物になってしまったから
普通の少女であるカーラが怯えることは当たり前じゃないか
どうしてそんなことを思いつかなかったのだろうか
頭がお花畑すぎる
怯えたカーラを見て私は宿へと戻った
宿に帰り、ベッドに潜り込む
ばかばかばかばか
なんでカーラが今まで通りと同じように友人として接してくれるなんて思ってたんだ
水のドラゴンに守られた国だから魔物に偏見がないと思った?
マーブルは魔物ってだけで私を怖がったりしなかったからカーラも怯えないと思った?
今までが特別だったんだ
普通の女の子は私が魔物に変化した姿を見たら怯えて恐怖を感じるなんて当たり前じゃないか
そんなこと当たり前なのに
そんなことわかっているのに
「ぐすっ…」
私はベッドに潜り込んだ状態で涙を流す
唯一と言ってもいい友人に拒絶されたことは
あまりにもショックだった
以前のように友人として話せないことが
あまりにも辛かった




