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君だけの勇者様  作者: ama
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第6話 初カフェ

俺達はタクトについて行き、カフェに入った。

「カフェってお茶飲める場所のこと?」

「そうだ。」

「メニュー表の飲み物がわからないものばかりなんだけど…。コーヒーだけはわかるけど飲めないよ?紅茶はある?」

「紅茶はアールグレイとダージリンで選べるよ。」

「どっちも紅茶なの?」

「そうだよ。」

「何が違うの?」

「いや、それはよくわからないけど…。」

「教えてくれるって言ったくせに…。じゃあアールグレイでいいや。」

「麦茶はないのか?」

「ないよ。」

「緑茶は?」

「そんなものはない!お前はコーヒーでも飲んどけ!」

「教えてくれるんじゃないのかよ…。」

「お茶の種類を教えに来たんじゃねぇの!!お前ら危なかっしすぎる!知らない奴にはほいほいついて行くのはダメだ!分かったか!」

「どうして?」

「悪いやつかもしれねぇだろうが!お前みたいなヒョロガリなんて路地に連れていかれてボコボコにされて金を巻き上げられるぞ!」

「そんな酷いことをするやつがいるのか?」

「当たり前だろ!世の中良い奴の方が少ないの!悪いやつだらけだから!」

「そんなことする人滅多にいないと思うけど…。」

「お前らの田舎の常識で考えるな!話しかけるやつ全員が悪いやつだと思え!」

「そんな悲しいこと出来ないよ。」

「お前の甘さがランちゃんを危険に晒すことになるんだぞ?ランちゃんも知らないやつについて行ったらダメだよ?エロいことされちゃうよ??」

「おっぱい揉まれるの!?」

「いや、あの…もっとえぐいことされると…。」

「もっとえぐいことって何?」

「……。とにかくついて行かないこと。絶対に!!」

「何も教えてくれないじゃん。」

「お子様にはまだ早い!親に聞け!」

「全然教えてくれないじゃん。」

「あああああーーもう!!何で知らないんだよ!!子作りだよ!子供の作り方ぐらい知ってるだろう!?」

「コウノトリが夫婦の元に子供を授けるんだろう?」

「それぐらい授業で習ったよ。」

「ハーデス村の授業はどうなってるんだよ!」

もういい…。わかった…。と頭をカイトは頭を抱えてしまった。

「何これー!めちゃくちゃ美味しいよ!!」

ランは初めて飲むアールグレイティーを気に入ったようだ。

「こっちは苦い。ハーデス村のコーヒーと変わらないよ…。」

「アハハ!私のアールグレイはちゃーんと都会の味がするのに。」

「ちょっと飲ませてよ。」

「いいよ。」

俺はアールグレイを飲む。

「んー?これ美味しいのか?」

「めちゃくちゃ美味しいよ!舌バカ何じゃないの?コーヒーも飲ませてよ。」

ランは俺のコーヒーを飲む。

「にがっ。」

「ほら言ったじゃん。」

「……お前らマカロンは食べたことあるか?」

「マカロン?何それ?」

「知らない。」

「すみません。マカロン追加で。」

「マカロンも飲み物?」

「マカロンはお菓子だよ。」

「お菓子も食べれるんだ!凄いね!カフェ!」

マカロンがテーブルに運ばれる。俺達は同時に口に入れた。

「何これ!めちゃくちゃ美味しい!!」

「なんだこれ!あまっ空気食ってるみてえ。」

「……そうか。よかったな。」

「タクトも食べろよ!」

「俺はお前らお子様セットがはしゃいでる姿が見れて満足だからいいよ。」

「タクトって何歳なの?」

「十六歳だよ。」

「二歳年上か。」

「俺はお前らのこと幼稚園児に見えるがな。」

「都会の常識知らないだけなのに…。」

「都会は関係無い!一般常識が足りない!」

「だからそれを教えてくれるんだろう?」

「そうだ…。」

「知らない人についていくなを守ればいいんだな?」

「そうだ!」

やわかったよ。他にはないのか?」

「言い出したらキリがないけど…。ランちゃんを一人にするなかな。十四歳の女の子が一人で歩いてたら危ないから。」

「悪い人が多いから?」

「そうだ。ハーデス村は全員親切だったかもしれないがここは違う。ランちゃんに悪さしようとするやつは山のようにいる。俺なら守ってやれる。お前は強いのか?本当に?ランちゃんを守れるのか?」

「一応勇者だからね。ランは守るよ。忠告ありがとう。」

「私の勇者様が一番強いんだから!!」

「まぁ…。勇者試験でお前らの実力もわかるか。」

その後、タクトはカフェの料金を全て支払ってくれた。

俺から誘ったからと。

タクトとはそこで別れて俺達は宿探しをした。

ランは野宿でも構わないと言っていたが、流石に十四歳の女の子に野宿をさせることは出来ないので、安い宿で一部屋だけ借りた。

「どこで寝るの?」

「ベッドがあるだろう。」

「一つしかないじゃん。」

「二人で寝ればいいだろう?」

「はぁ!?」

「そんなに寝相悪いのか?」

「そうじゃないけど…男女が同じベッドで寝てはダメっておばあちゃん言ってたから…。」

「なんで?」

「男が狼になって食べられるって。」

「なんだそれ。おとぎ話?」

「でもダメって言われたもん!」

「はいはい。そんなおとぎ話信じるなんてまだまだ子供だなランは。」

「うぅぅぅ。」

「男が狼になった所なんて見たことないだろう?お婆さんにからかわれたんだよ。狼になんてならないから大丈夫。」

「本当に?」

「うん。」

そう言ってベッドに寝転ぶ。

「おいで?」

ランもベッドに入る。

「それにこうやって二人で寝る方が何だか幸せな気持ちにならないか?」

とても近くにランがいる。ランは優しく微笑み

「たしかに。こうしていると嫌なことも全て忘れて幸せな気持ちで寝れそう。」

俺達は同じベッドで幸せな気分に浸りながら眠りについた。

 

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