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君だけの勇者様  作者: ama
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第5話 社会勉強

レアジーニャ城になんとか辿り着くことが出来た。

レアジーニャ城は勇者一行候補がごった返しており、三千組程が集まっていた。

周りは体格の良い大男や、騎士が沢山来ており、俺達はかなり浮いていた。

武器を何も持っていないし、服装も普段着だ。

年齢も俺達は十四歳で子供が遊びに来たぐらいにしか見えてないのは当たり前だろう。

俺は鍵が変形して剣になるから武器を持ってないけれど、そういえばなんでランは魔法の杖を持ってないんだ?

「なぁ。ランは魔法の杖ないの?」

「別に杖がなくても魔法は使えるからね。」

「でも杖がある方が威力が上がるとかあるじゃないの?」

「まぁ…。」

「じゃあなんで持ってこなかったの?」

「持ち歩くの邪魔じゃん。これから歩いて旅するのに。」

「魔王倒す気ある?」

「あるに決まってるでしょ!!」

武器が邪魔だから置いていくやつがいんのかよ。

いや。ここにいたけど。

「後で武器屋行くか…。」

「支援金貰えるかな?」

「勇者試験に合格したらね。」

 

 

「遠方からもたくさんの勇者が集まってくれたことに感謝する。」

「魔王が復活し、混沌の時代が始まった。」

「三百年前の勇者はたくさんの魔族を葬り、この土地を守った。」

「しかし!その勇者さえも魔王は倒せず三百年魔王を封印することしかできなかったのだ。」

「封印が解かれた今、新たな勇者が今度こそ魔王を倒し、この地に平穏な日々をもたらすと私は信じておる。」

「我々人間は強い。魔族を倒し、三百年前の勇者の悲願である魔王討伐を今度こそ成し遂げるのだ!!」

うおおおおおおおおおおおおおと集まった勇者一行が王様の演説を聞き、盛り上がる。

「今回の勇者一行へ試験を行う。試験に受かった勇者一行のみ支援金を渡し、魔物、魔王の討伐に行って貰う。

「落ちた者は勇者とは認められない。魔物や魔王の討伐は危ないと判断し、冒険に行くことを禁ずる。」

「テストに落ちたら冒険も禁止なの?厳しいね…。」

「おそらく無駄死にを防ぐ為じゃないかな。」

「どんな試験なんだろう。やっぱり殴り合いかな?」

「さぁ…。」

 

「勇者一行試験は個人面談。王様直々に質問を答えることだ。全員番号順に呼ぶ。呼ばれたら部屋に一人ずつ入れ。」

 

会場がザワつく。みんな力勝負で決めると思っていたからだ。まさかの個人面談。

「個人面談って何?」

「俺もよく分からない…。質問に答えるらしいけど…。」

田舎者出身の十四歳二人にはよくわからない個人面談。

そんなものはハーデス村にはなかったから。

俺達の番号は2862番だから明日の朝またここに並べと言われた。

俺達は明日なので帰ろうとすると、屈強そうな戦士や強そうな戦士が落とされており、城で抗議をしていた。力で勝負させろ!納得いかない!と騒いでいる。

「あんなに強そうな人達なのに…。」

「可愛い女の子は危ないからダメーとか言わないよね!?」

「わからない…。あ、でもあそこにいる綺麗なお姉さんは試験を合格したみたいだよ。」

「よかった。女性差別する王様ではないようね!」

「合格者と不合格の基準が全くわからないね。」

「ラーンちゃーん。」

そう言って声を掛けてきた男はランを後ろから抱きつこうとするがランはサッと華麗に避けていた。

「ありゃ。逃げられちゃった。」

「二度と顔を見せるなと言ったはずですが?」

「タクトさん。勇者試験受けられました?」

「当たり前だろ?見事合格よ。」

「凄い!おめでとうございます!!」

「あの王様見る目ないわ。この試験大丈夫なの?」

「ランちゃん。王様に認めれたタクト様と冒険しようよ〜。」

「絶対やだ。」

「つれない所もすき♡」

「勇者試験って何をしたんですか?」

「本当に質問に答えただけだよ。嘘発見器みたいな水晶に手を当てながら。なんで受かったのかよく分からないからアドバイスも何もないよ。」

「そうですか…。」

「ランちゃんこのちんちくりんな勇者が試験に落ちたら俺と一緒に魔王倒しに行こうね♡」

「勇者様が落ちるわけないでしょう?もし勇者様が落ちたらこの城潰して暴動起こすから。」

「こわいこと言うのやめろよ…。」

「私は本気よ。」

「冗談にしてくれ…。」

「そんな過激派な所も好きだよ♡ランちゃん俺とお茶しに行かない?明日まで暇なんでしょう?」

「お茶しに行くって何?」

「え?」

「家でお茶飲むんじゃないのか?」

「ふーん。勇者様と一緒ならいいけど。」

「いや、あのナンパしてるんだけど…。」

「ナンパって何?」

「知らない。」

「……お前らどこからきたの?」

「ハーデス村出身だよ。」

「田舎村か?」

「うん。」

「村から出たことは?」

「一度もないよ。」

「私も。」

「お前ら何歳?」

「十四歳。」

「…今日は社会勉強をしてやるよ。」

「社会勉強って何?」

「とりあえずカフェに入って話をしよう。」

「カフェって何?」

「知らない。」

「お前らは何を知ってるんだ!!」

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