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君だけの勇者様  作者: ama
チート系勇者様
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52/55

第10話 マーブル

ナーチス村へと到着した

ランが魔物として人間に受け入れてもらう為にランにはオシャレをして貰っている

ナーチス村のような田舎村はビキニのような派手で刺激的な服を嫌悪する人が多い気がする

頑固じじい達が好きな女の子…それは!!

「いやぁ。可愛い女の子は何を着てもよく似合うね。ラン。」

「カイトって服の趣味悪いわよね。」

「ランの趣味が偏ってて悪いだけだよ。服屋の店員も絶賛してくれたじゃないか。」

「服屋の店員なんて何を着ても褒めるに決まってるでしょう?」

「でも本当に似合ってるよ。そのフリフリのロリータファッション?っていうやつ。」

「ピンクのフリフリの服なんて誰が好きなのよこんなの。」

「世の中の男は全員好きだ。」

「それいっつも言ってるよね。信用ならない…」

「こんなにお人形のように可愛らしい女の子が人間を殺すわけないじゃないか!」

「殺そうと思えばいっぱい殺せるんだけどね。」

「こら!そんなことは言ってはいけません!」

「はいはい。私は純粋無垢で美しい心のマリアのようにならないと生きていけませんからねー。」

「わかってるじゃないか。」

「髪型までアレンジして…この編み込みってやつなんでカイトが出来るのよ。」

「マリアの髪で練習したからな。」

「マリアがやって欲しいって言ったの?」

「そうだ。」

「お姫様ね。」

「かわいいだろう?」

「今のは嫌味であったのよ。我儘ね。」

「そこも可愛いんじゃないか。」

「理解出来ないわ。自分のことは自分でやるべきよ。」

「可愛気がないから振られたんじゃないか?」

「ねぇ!!振られた話を持ち出すことは無しにしようって言ったじゃん!!」

「ごめんごめん。まぁ可愛らしいお人形のようなランを完成させられたことに俺は満足しているよ。ナーチス村の人達がランを見てどんな反応をするのか楽しみだなぁ!」

「私はこわいけど…」

俺達はナーチス村を歩く

ナーチス村の人達はランの姿を見て少し遠巻きに見ている

「みんなランを見ているよ。」

「そりゃあ角と羽と尻尾が生えた女がフリフリの服着てたら見られるわよ。」

「第一印象はバッチリだな。」

「本当かな…」

俺達は宿を探そうと歩き続けていると

「何やってんの?ラン。」

と話しかけてくれた女の子がいた

「あー。まな板女じゃない。久しぶりね。」

とランが言う

「マーブルよ!相変わらず性悪女ね!」

「マーブルさんも相変わらずね。」

「どういう意味よ!」

「変わってないなぁって。」

「ランは随分と変わったわね。魔物化してるじゃない。アハハ!お似合い〜。」

「そうでしょう?可愛い女は魔物化しても可愛いのよ。」

「嫌味であったのよ。わかんないの?バカ?」

「わかってるわよ。魔物化したことを茶化すような性格の悪さだからミラン君にも嫌がられて逃げられたのよバーーーカ。」

「なっ…!ミランは関係ないでしょう!?」

「今時、好きな男の子を揶揄って虐めるなんて誰もしてないわよ。マーブルさん。」

「うるさい!!黙れ!!黙れ!!」

「ミラン君は意地悪なマーブルさんよりも素直で可愛い私の方が好きみたいだよ?」

「はぁーーーーーー?そんなことミランが言ったの!?」

「好きだとは言われてないけど。」

「ほら!虚言じゃない!嘘つき!!」

「でもまた会いたいから会いに来てねとは言われたわよ。」

「…。」

「もう二度と会いたくないと言われたマーブルさんとは違ってねぇ〜?」

「魔物のミランは人間の私と一緒にいると危ないからそう言ったんだもん!!私のことを思って言ったの!!」

「ふーん…別に人間を襲いたい衝動なんてないってミランは言ってたけどなぁ。」

「今はなくてもずっと一緒にいたらいつか襲うかもしれないでしょう?魔物なんだから!!」

「だからミランと一緒にいたくない?」

「はぁ?私がそんなこと気にするわけないじゃない!私はずっとミランに帰ってきて欲しいって!毎日毎日毎日願ってる!!」

「ねぇねぇカイト聞いた!?美しい愛だと思わない?マーブルこそ魔物と人間を繋ぐ愛の伝道師になれる人材かもしれないわよ!」

「おお。魔物化した男の子に恋をしているのか。人間と魔物の垣根を超えた愛…これは魔物と人間仲良し大作戦に使えそうだね。」

「ねぇ…この人誰?ランはクーデルと旅をしていたのに。男の鞍替えしたの?」

「私が鞍替えしたんじゃなくて。クーデルが鞍替えしたの。私より可愛くて強くて魔王を倒せる女にね。」

「プッ…アハハハハハハハハハハハハハ!!振られたのーーー?マジでウケるーーーーー!!めっちゃいい気味ーーーーーー!!!ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

とマーブルはお腹を抱えて笑い転がった

過呼吸になるんじゃないかというぐらい大笑いが止まらない

「う…うわああああああああああああああああああああああああああああああああんんんんん!!」

ランは大笑いされて大泣きしてしまった

大笑いしているマーブルと大泣きしているランでもうめちゃくちゃだ

「えっと…ラン…落ち着いて…」

「私だって…!私だって…!ずっとクーデルと旅したかったのにいいいいい!!」

いつも強がって弱音なんて吐かないのに

何かが決壊したかのようにランは泣き崩れた

なんで急に…?

クーデルならスマートにランを泣き止ませることが出来るのだろうか

俺はわからないからとりあえず泣き止むまで放置した

理由はめんどくさいからだ

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