第9話 次の街へ
俺達はレアジーニャ城からほとんど追い出される形で出てきた
「ふん。魔族差別の頭でっかち王様だったな。」
「いたいけな可愛い女の子なのにね!!」
俺達はレアジーニャ城から追い出されて怒りを表す
「ランは危険分子だ。王様も体裁があるから一度捕まえて措置しなければいけなかったのだ。悪く思うな。」
と俺達をずっと監視してついてきていた騎士が言う
「そりゃあ最初から理解されて受け入れてくれるなんて思わなかったけどよ。いきなり監禁とかひどくね?」
「そうだそうだ!」
と俺とランは文句を騎士に言う
「すぐに処刑されないだけ温情があったと思うが。」
と騎士は言う
「まぁ王様は魔王を倒して魔物を消滅させて人間の暮らしを守るのが仕事だからな。しゃーねぇか。」
「しょーもない王様ね。」
と俺達が再び文句を言っていると騎士は少しフッと微笑んだ
「俺は王と国に命を捧げている身だから大きな声では言えないけれど…ランが生きていける未来を願っているよ。」
と騎士は言ってくれた
「お!今すぐに騎士なんかやめちまって俺達の旅に入るか?騎士さん!」
「王様よりも可愛い女の子の護衛の方が楽しいわよ!」
「危ない橋は渡るなと両親から教わったので。」
とあっさりと断られてしまった
「残念。お転婆娘は俺しか手綱を握れないから仕方ないか。」
「何言ってんのよ。私はずっとカイトに従順だったじゃない。」
「口はうるさいけどな。」
「ご愛嬌でしょ。」
と口喧嘩をしていると再び騎士はフフッと笑った
「ランさんがドラゴン討伐してくれたことはこの街では承知の事実です。ランさんは人間の味方であり、悪人ではない。俺はランさんの未来を願うことしか出来ませんが…」
と少し俯きながら騎士が言う
ランは騎士の手を取り、目を見つめて
「ありがとう。全人類が敵になるって思っていたから…嬉しい。」
とランは騎士にお礼を伝えている
「どうだ?王様と国を守るよりここにいる可愛い女の子を護衛した方が楽しくないか?一緒に旅するか?」
と俺は騎士を誘ってみたが
「いや。結構だ。危ない橋は渡るなと両親から教わったからな。」
と普通に断られた
「いい両親だな。」
「ありがとうございます。」
「仕方ないからお転婆娘の手綱は俺が握るかー。」
「誰がお転婆娘よ!」
とランは元気よく反論した
俺達は騎士にお礼をして再び、服屋へと戻った
「ランさん!よかった…無事で…」
と先程の店員は安堵の表情で言った
「ご心配をおかけしました。」
とランは丁寧にお礼を言う
「ランさんはドラゴンを討伐した勇者一行です!この街の人間はみんなランさんに感謝しています!魔族だからって死んでしまうなんて…」
と声が小さくか細くなるような声で店員は言った
「大丈夫ですよ。私は死にません。魔王を説得して絶対に生き延びてみせますから!」
とランは元気よく店員に言う
「よし!これからの旅でランが可愛く見えるような服をいっぱい買うぞ!!」
俺達は店員のアドバイスをよく聞いてその後も服を購入した
俺達は宿へと帰り、これからのことを話し合う
「まぁ魔族と仲良し計画はとりあえず成功ってことで。」
「どこがよ。王様に見逃さないと殺すとか脅して追い出されただけじゃない。」
「でもこの街のランの印象はいいじゃないか。美少女コンテストのおかげだよ!」
「それはドラゴン討伐したからでしょう?美少女コンテストの話なんて誰もしてないわよ。」
「いや!絶対に関係あるね!直接みんなが美少女コンテストの話を直接言いにくいだけだよ。」
「どうして?」
「いいおっぱいだねとか直接は言いづらいだろう?」
「…なるほど。」
「まぁこの街での目的は達成出来たし、次の街で魔族の布教していくか〜。」
「じゃあナーチス村に行きたい。」
「いいけど、どうして?知り合いがいるのか?」
「うん。人間から魔族になったミランという少年がいるの。」
「それは貴重な魔族だね。魔王のこととか何か情報を得られるかもしれない。」
「いい魔物だったわよ。」
「お。ランが人を褒めるなんて珍しい。」
「褒めたのは魔物だけどね。」
「そうだった。」
「他にも色々聞きたいこととかあるしね。」
「ふーん。じゃあ行くか!ナーチス村!」
俺達はレアジーニャ街を去り、ナーチス村へと向かうことにした




