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君だけの勇者様  作者: ama
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第35話 風のドラゴン討伐

幻の防具リフレクションも手に入り俺とランは風のドラゴン討伐に向かった

「こんな場所さっさと出て行きたいから風のドラゴンを速攻で倒すわよ。」

とランが言う

「そうだね。作戦通りに動けば倒せるはず。」

「頼りにしてますよ。勇者様。」

「俺もだよ。ラン。頼りにしている。2人でなら絶対に倒せる。」

「勇者様にしては強気な発言ね。珍しい。気合い入ってるじゃない。」

「ドラゴン討伐は気合い入れないとダメだろう?」

「そりゃそうか。」

「行こう。」

「はい。勇者様。信じてますから。必ず勝てるって。」

「ああ。必ず勝ってみせるよ。」

今回の作戦は俺の実力が重要になっている

この風のドラゴンの討伐の恐ろしさは失敗した後だ

失敗した後、ほとんどの冒険者はこの砂嵐の中を遭難して行方不明になっている

土地勘があるコリンさんでさえ、毎回遭難しないように用心しなければあっという間に遭難してしまう

そして風のドラゴンは危険な為、コリンさんのような土地勘がある人を連れて来ることが出来ない

この砂漠の砂嵐をコンパスだけで抜けることは他の土地から来た冒険者達にとっては困難だ

失敗後、遭難して死ぬ

この風のドラゴンを倒して砂嵐を止めなければ

俺達も遭難して死んでしまうだろう

ここで遭難して死ぬわけにはいかない

俺の好きな女が

ランが砂嵐がトラウマになっているのに

こんな場所で遭難して死んでしまうなんて

そんなこと絶対にさせられない

ランは俺が守るんだ

必ず

俺が選ばれたのだから

他の誰でもない

俺がランの勇者だから

ランが大鎌を構えて天に指す

ランはこの砂漠一帯に雷を落としていく

砂漠一帯全ての範囲に大きな雷を何度も落とす

俺達が今いる場所を除いて

「来たわよ!勇者様!!」

風のドラゴンが苦手な雷を周りに落として

こちらに風のドラゴンを誘導すること成功した

あとは俺が勝つだけ

「鍵よ!力を!!」

鍵が剣に変化したがいつもと違う

鍵の剣はいつもよりも大きく変化して

大剣になり、大きな光魔法をランは放ち黄金に輝いていた

ランを守る剣だと自覚することが出来たから

鍵の剣も覚醒したのだろうか

この鍵の剣はチャイナお婆さんから託された大事な物

チャイナお婆さんありがとうございます

俺にランを守る力をくれて

絶対守りますから

見ててくださいね


グアアアアアアアアアアアアアアア!!


と風のドラゴンが俺に襲って来る

風のドラゴンがブレスを吐き攻撃する

「リフレクション!!」

俺は幻の防具リフレクションを起動させてブレスを反射攻撃した

風のドラゴンは俺が反射させたブレスを受けて怯んだ

俺は一気に間合いを詰めて風のドラゴンに近づき

風のドラゴンの逆鱗に鍵の剣を突き刺した


ギャアアアアアアアアアアアアア!!


風のドラゴンは逆鱗を突き刺されて苦しみ

そのまま風のドラゴンは砂のようにサラサラと姿を消していった

風のドラゴンは全て砂になり跡形もなく消えてしまった

「え…すごい…たったまさか一撃でドラゴンを倒すなんて…」

とランが驚いている

風のドラゴンが消えたことにより砂嵐は止んで元の砂漠の状態に戻った

「さあ。シラカバ村に帰ろうか。」

「勇者様は凄いと思っていたけど、いつのまにチート級になったの?鍵の剣も強くなってたし、隠れて修行でもしてたの?」

「俺が強くなったのは修行じゃないよ。」

「じゃあどうやって強くなったの?」

「ランを絶対に守るという覚悟が俺を強くして鍵の剣が答えてくれたんだ。鍵の剣はチャイナお婆さんの作ったもの。この鍵の剣はランを守る為に作られた物だからね。ランを守る意思が強い者にきっと力を与えてくれるんだよ。」

「バカなババアね。自分が死んだ後、私を心配するような物を遺していこうとするなんて。別に鍵の剣なんてなくても私は強いから大丈夫なのに。」

「魔王が復活したら魔物が現れる。ランは魔物に弱いことを知っていたからこそ心配で遺したんだろうね。」

「本当にお節介なババアだわ。」

「愛されているんだね。」

「他に人がいないからよ。」

「ねぇ。答えたくないなら答えなくてもいいけどさ。ランの両親ってどこにいるの?」

「私の両親は死んだみたいよ。」

「そうなんだ。ごめんね。こんなこと聞いて。」

「別にいいわよ。ついでに言うと私とババアは血縁関係はないわ。」

「え。そうなの?」

「知り合いの魔法使い仲間に強引に私を引き取るように言われたから仕方なく育てたって言ってたわ。」

「どうしてチャイナお婆さんにランを託したんだろう。」

「さぁ?根はお人よしで断れない人種だとバレていたんじゃないかしら。」

「チャイナお婆さんは魔法使いの中でも重鎮で凄い人だったのに。それにあの性格は子育てなんかに絶対向いてないのに。」

「知らないわよ。集団で群れることが嫌いだからハーデス村の山奥に家を建てたって言ってたし、なんか嫌なことでもあって逃げ出したかったから私を育てるのはちょうど良かったんじゃないの?魔法使い仲間から離れる口実として。」

「そうかもな。封印を解いてチャイナお婆さんに直接聞くしかないか。」

「風のドラゴンも討伐出来たし、次は雷のドラゴン討伐したら魔王城に行くわよ!」

「あっという間だね。」

「ガンガン倒してすぐにババアを助けるわよ!」

お婆さんには悪いけど

ランと2人だけの冒険が永遠に続けばいいのにと

そう願ってしまっている

ランと一緒いられる時間が

冒険が終わった後も永遠に続けばいいのに


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