第32話 可愛らしい体
「最低!!!!」
とランは目覚めて開口一番に俺を非難する
「ぐぅの音も出ません。申し訳ございませんでした。」
「女の子殴って気絶させるなんてひどい!!」
「本当に申し訳ございませんでした!!」
俺は額を床に擦り付けて誠心誠意の心で全力で土下座をする
「ねぇ…お風呂入ったよね…?」
ランの顔が修羅に変化していく
まずい
「あの…スイさんはお風呂場の扉の向こうから水魔法でお風呂に入れて貰えたので、本当に!!何もやましいことはなかったんだ!」
「うるさい!他の女にお風呂に入れて貰うなんて…歯を食いしばりなさい!!」
「え…」
「なに?文句ある?」
「ありません!!」
俺がそう答えると同時にランは俺の頬を
パァン!!と平手打ちをした
「二度と私に逆らうなんてしないことね!!」
「いったぁ…逆らうことはするかもしれないけれど、手を出すことは二度としないと誓うよ。」
「黙って私の言うことを聞けばいいのよ!」
「ランの言うことを聞いたら遭難しかけたけど。」
「ぐっ…」
「ね?2人で仲良く冒険して旅をしよう?」
と俺達が話をしていると
スイさんが部屋に入ってきて
「初めまして。ランさん。私はスイと申します。どうぞよろしくお願いします。」
と挨拶をしにスイさんが部屋入ってきた
「お前が私の勇者様を誑かした極悪非道人ね…」
「えっと何のことでしょうか…?」
「私の勇者様を誘惑したんでしょう!?」
と言ってランはベッドから起き上がり、スイさんに一直線へ歩いていく
「ちょっとラン!何をするつもり…」
と言う前にランは
「このでっかい胸で勇者様を誑かしたんでしょう!?」
とスイさんの胸を両手で揉みだした
「や…やめてください!」
とスイさんは顔を真っ赤にしてランの手を振り払う
「何よ!私だって14歳にしてはちょっと胸が大きい方なんだからね!大人になったらお前なんかよりずっとでっかいおっぱいになるんだからね!!」
とランは訳のわからないマウントをしている
「何言ってんだ!スイさんは俺の裸も見てないし、俺もスイさんの裸なんて見てない!変な言いがかりをするのはよせ!!」
と俺はランを制止すると
「いや…クーデル様の裸は見ましたけど。」
とスイさんが言う
「え!?」
その言葉に一番驚いたのは俺だ
「ほらみろ!この女は覗き魔の最低女だ!!この女の言うことは一切信じるなよ!!」
「覗きましたけど…子供を見守る母性の気持ちですよ?」
「嘘つけ!勇者様の体を覗いて見やがって…!!痴女の変態女!!ショタコン!!」
「劣情なんて抱いていませんよ。だってとても可愛らしいお体でしたから。」
「ちょっと!やめてください!!スイさん!!」
と俺はスイさんを止める
俺は毛が薄いのかすね毛や脇毛もほとんど生えていないツルツルだ
14歳にもなってツルツルのお肌で子供っぽいことを気にしているのに…
人が気にしているコンプレックスを好きな女の子に暴露するなんてひどい!!
「私もっとワイルドな男が好きですの。」
「…。」
間接的に何故か振られてしまった
どうせ俺はツルツルでワイルドさのかけらもないお子様ですよ!!
「アハハハハハハハハ!!勇者様振られちゃったねー!ざんねーーーん!!」
全然残念じゃなさそうにランが大笑いしながら言う
誰のせいで振られたと思ってんだ
それに俺の恥ずかしい秘密まで暴露されて…
穴があったら入りたい
「どうせ俺はお子様体型ですよ…」
「まぁまぁ!マリナはそんな勇者様も大好きなんじゃないの?気にすんなって!」
「マリナよりもランに幻滅される方が嫌だよ。」
「えぇ?私は幻滅なんてしてないわよ。いいじゃない。可愛らしい体。」
「いやだ!!幻滅されてなくても可愛い体と思われているのがいやだ!!ランの前では常にかっこいい男でありたかったのに!!」
「アハハ!次は私が勇者様をお風呂に入れてあげるよ。私も可愛い体拝みたい。」
「ぜっっっっっったいに!!嫌だ!!!!!」
ランはケタケタと大笑いをして笑っている
ランに裸を見られるなんて恥ずかしくて死ぬ
筋トレはしているから体作りには自信があるのに
何故俺の体は毛が生えないんだよ!!
ただでさえコンプレックスなのに
ランに体を見られて笑われたら
メンタル死亡して2度と立ち直れないよ!!




