第31話 シラカバ村
コリンさんは20歳のお姉さんらしい
シラカバ村は風のドラゴンが復活してから砂漠のオアシスである村になった湖は干からびて生活が困難になってしまったようだ
村の人達はジャイロ街まで避難してもうシラカバ村にはコリンさんと水魔法使いのスイさんと村長のイザヨイさんだけのようだ
「シラカバ村の湖がなくなったことで、作物も育てることが出来なくなって生活が出来なくなったの。食べるものも飲むものもない。今はスイの水魔法ならおかげで私達3人がかろうじて生活しているわ。」
とコリンさんが言う
「コリンさんは砂漠で何をしていたのですか?」
「砂漠には貴重な物が落ちているんだ。金、銀、銅がね。私は砂漠で鉱物を探してそれを売って生活している。」
「砂漠には風のドラゴンがいるのに危険じゃないか?襲われたら死んでしまうよ。」
「風のドラゴンが水が嫌いなことはクーデルとランも見たでしょう?近づいてきたときにこの水鉄砲で牽制すれば逃げていくから大丈夫なのよ。」
コリンさんは大きな水鉄砲を俺達に見せてくれた
「なるほど。」
「ねぇ風のドラゴンって逃げ回っているの?人を殺したりしないの?」
とランがコリンさんに尋ねる
「いいえ。人を見つけたら殺して食べているわ。だからこの水鉄砲は砂漠を歩く時には必ず必要なのよ。」
「じゃあ早く風のドラゴンは退治しないとだね。」
「出来るの?」
「作戦を考えないと無理そう。正面から戦ってくれるなら勝機はあるだろうけど、たぶん負けそうになったら逃げるでしょう?あんな猛スピードで飛んで行かれたら追いつかないもの。退治するのは難しそう。」
「そうよね…村長のイザヨイ様なら風のドラゴンの弱点を知っているかもしれない。シラカバ村に到着したら挨拶をして聞いてみましょう。」
俺達はコリンさんの馬車にのり、シラカバ村へと向かった
シラカバ村へ到着したが、シラカバ村の象徴であるオアシスの湖がなくなっているので
本当に砂漠のど真ん中に村があり砂嵐に覆われていてとても人が住める状況ではない
住んでいた家も砂嵐で吹き飛んでしまったらしい
唯一残っている村長の頑丈な石で出来た家だけが残っており
そこで3人で暮らしているようだ
「ようこそ。シラカバ村へ。勇敢な勇者一行を歓迎するよ。」
と村長のイザヨイさんが挨拶をしてくれた
「はじめまして。俺はクーデル。」
「ランよ。」
と俺達はイザヨイさんに挨拶をした
「お噂は予々。君達は炎のドラゴンを討伐した勇者一行のようだな。」
「はい。」
「そんな凄い勇者一行が来てくれて心強いよ。どうか風のドラゴンを倒して欲しい。」
「風のドラゴンの弱点は雨だけですか?」
「雷も嫌いのようだ。あとは逆鱗だね。」
「逆鱗?」
「ドラゴンには逆鱗があるんだ。首元に鱗がない場所があるらしい。そこを逆鱗と呼ばれていてドラゴンの弱点だと伝承されているよ。」
「首元が弱点か…剣が届き難い所だな。」
「クーデル。ラン。君達には期待している。どうか風のドラゴンを討伐して欲しい。私はこのシラカバ村をもう一度元の活気のある村に復興したい。シラカバ村のみんなにまたここで暮らして貰いたいんだ。」
「ふふーん。勇者様は誰よりも強くてかっこいいんだから!任せてなさい!」
とランが自信満々に答える
「ありがとう。でも気をつけて。今までも勇者一行は30組ほど助けに来てくれたが、誰1人として戻ってこなかった。」
「みんな死んでしまったのですか?」
「わからない。でもおそらくは砂嵐だらけの広大な砂漠で帰り方がわからなくなってしまった人が多いと思う。そのまま遭難して…行方不明になった人達がほとんどだよ。運良く生きている人もいるだろうけどほとんど死んでしまったと思う。」
「俺達も遭難して死にそうになったからな…コリンさんが来てくれなかったら死んでいたよ。」
「ふん!私の水魔法のおかげね!」
「そうだね。ありがとう。ラン。」
「えへへ…」
照れて笑っている可愛い
「今日は私の家のベッドを使って寝てください。」
とシラカバさんか言う
「お風呂ってないんですか?」
とランが聞く
「お風呂場はある。水源はないからランさんの水魔法でお風呂に入って欲しい。」
「勇者様はどうすればいいの?」
「ランが一緒に入ってあげたらいいよ。」
「一緒に!?何言ってるの!!年頃の男女が一緒にお風呂なんて入れるわけないじゃない!!」
「全裸で入らなければいいじゃない。」
「嫌よ!私は全身綺麗に砂を落としたいの!服を着たままお風呂なんて嫌!」
「そう…じゃあクーデル君はスイと一緒にお風呂に入ってね。」
「え!何で!?」
「何でって…ランさんがクーデルさんと一緒が嫌だと言ったんじゃないですか。クーデルさんのお風呂のお世話はスイにお任せするしかないですよ。」
「スイって女の子?」
「そうですよ。」
「年頃の男女が一緒お風呂なんてダメじゃないの!?」
「スイは26歳の大人の女性ですから。大丈夫ですよ。」
「年上のお姉さんなんて14歳の男には刺激が強すぎるんじゃないかしら!?」
「いや…別に…お風呂に入れてあげるだけですから…」
「ダメダメダメです!仕方ないので私が勇者様と一緒にお風呂に入ります。」
とランが言うので
「嫌だよ…ランと一緒にお風呂なんて…恥ずかしいよ…」
と答える
「はぁ!?何言ってるの!?何も恥ずかしくないわよ!!」
「恥ずかしいよ。俺はスイさんと一緒にお風呂に入るよ。」
「ハァーーーーーー???私より会ったこともない年上の女がいいってこと!?綺麗なお姉さんに隅々まで洗って貰いたいってこと!?」
「そ…そんなことさせるわけないだろう!?スイさんにはお湯を出して貰うだけだよ。」
「そんなの私だっていいじゃない。」
「は…裸を見られたくないよ。」
「スイさんはいいの?」
「そりゃあスイさんでも恥ずかしいけど、ランよりは…」
と俺が言ったらランは急に俺の服を無理矢理剥いで脱がせてきた
「ちょっと!何すんだ!やめろ!!」
「うるさい!!裸見られるぐらいどうってことないわよ!!早く脱ぎなさい!!」
「最初と言ってることが全然違うだろ!!」
「私が勇者様の体を隅々まで洗ってあげるから安心しなさい!」
ランは俺のズボンに手を掛けて無理矢理脱がせようとしてくる
「やめろ!ラン!!」
俺は思わずランの頭に頭突きをして
ゴン!!と鈍い音がした
「いった…」
ランはそのまま気絶して動かなくなってしまった
俺はパニックになり
「どうしよう!!ランが!!ラン!!俺が傷つけてしまった!!」
俺が取り乱して狼狽えていると
「はぁ…思春期の子供達の世話は焼けるな…」
とシラカバさんに呆れられてしまった
「ランは私が治療するから、クーデルはスイとお風呂に入ってきなさい。」
「ランが!ランが!」
「大丈夫だよ。気を失っているだけのようだから。ほら。起きたらまた面倒くさいことになるから早くお風呂に行きな。」
と言われて俺は渋々お風呂に向かった
「初めまして。スイと申します。お風呂を担当させて頂きますね。」
と柔和な笑みでスイさんが出迎えてくれた
「よろしくお願いします…」
こんな綺麗なお姉さんとお風呂に入るなんてやっぱ恥ずかしい
でもランと一緒なんてもっと嫌だ
俺は服を脱ぎドキドキしながらお風呂に入る
「熱かったりぬるかったりしたら言ってくださいね〜。」
とスイさんはドア越しに話してくれる
なんだ。一緒にお風呂だと言ってもお風呂場まで一緒にいるわけじゃないのか
…
ちょっと残念だと思っただけだから!!
年頃の男だから仕方ないだろ!!
俺はスイさんの水魔法でお風呂に入った
裸を見られることもなく
裸を見ることもなく
健全なお風呂だった




