第24話 恋バナ
勇者様が眠りについてから私は夜こっそりと抜け出す
そしていつもカーラがいる場所へ風魔法で向かう
「こんばんは。カーラ。」
「あら。風魔法が凄く上手になったわね。昨日コツを掴めたからかしら。」
「うん!カーラのおかげだよ。ねぇねぇ。今日はカーラを風魔法に乗せて空の旅に連れて行ってあげる!」
「本当に!?」
「上から見下ろす海もとっても綺麗だよ!」
私はカーラの手を取り一緒に風魔法に乗る
私とカーラは空高く風魔法で飛びリービル国を見下ろすことが出来る高さまで飛んだ
「すごい…」
とカーラが呟く
「街の灯りって空から見ると星のように光るのね。知らなかったわ。」
「空から見ると海が空のようで街が星のようね。」
「どう?空から見るリービル国は綺麗でしょう?」
「うん。でも私はランの魔法が1番綺麗だと思うわよ。」
「私の魔法?」
「うん。初めて見た時は衝撃だったなぁ。思わず見惚れて筆が動いちゃった。」
「そんなこと言われたの初めて。私の魔法なんてみんな恐怖してるもの。」
「こんなに綺麗なのに?」
「私の魔法は破壊しか得意じゃないもの。」
「でも今は私の為に空を飛ぶ魔法を使っているじゃない。」
「まぁそうだけど。」
「それに…ランは破壊魔法も綺麗だと思うわ。」
「えぇ?」
「純粋な悪って美しいわよね。」
「私って純粋な悪なの!?」
「違った?」
「違うわよ!私は勇者一行の正義執行チームなのよ!」
「ランの勇者様は話を聞く限り人格者みたいだけど、ランは悪そのものだもの。」
「ちょっと!空の散歩させてあげてる相手に酷くない!?」
「アハハ!ごめんごめん!」
「もう!」
「今他の魔法も使えるの?」
「使えるよ。」
「じゃあ見せてみてよ。破壊する魔法。」
私は風魔法で飛んでいる間に攻撃するように火野魔法を操る
ぼうっと炎を何個も燃え上がらせた
「うん。やっぱりランの魔法はとても綺麗だわ。」
「そうかな?」
「不思議な魅力がある。綺麗で心奪われる。私の絵もこんな風に人を魅力させたいな。」
「カーラの絵の方が魅力的だよ。私の魔法なんかよりもずっとずっとね!」
「ありがとう。私、今日の景色もランの魔法も忘れないよ。」
「まぁ…私も覚えておいてあげてもいいけど。」
「なにそれ。素直に忘れないよって言えばいいじゃん。」
「うるさい!」
「ランってすぐにうるさいって言うわよね。貴方の勇者様に怒られないの?」
「いつも怒られてる。」
「いつも喧嘩してるの?2人きりで旅をしてるのに。」
「超仲良しよ!私は勇者様大好き!今日の勇者様かっこよかったな〜。私と初めて戦ったんだけど、なんと!勇者様が勝っちゃったの!絶対負けないと思ってたからびっくりしちゃった。強いとは思ってたけれど、本当に強くてかっこいいの!」
「へぇー。恋人なんだ。」
「いや?違うけど。」
「違うの!?そんなに大好きなのに?片思いなの?」
「だって…勇者様は他の女の子が好きなんだもん。ほわほわしてて可愛い女の子。か弱くて守ってあげたくなるような…」
「そんなに勇者様のこと大好きなのに辛くないの?」
「好きにならないようにしてるの。辛くなるから。」
「さっき大好きって言ってたじゃない。」
「そうじゃなくて!恋愛の意味で好きにならないようにしてるの。」
「手遅れじゃない?好きな気持ちなんで止めること出来ないわよ。」
「だって…好きになっても振られるの確定してるのに辛いじゃない。」
「そんな言葉が出てきてる時点で手遅れよ。ランはもう恋愛的に勇者様が好きだし、振られてることも決まってるのよ。」
「…なんで好きになっちゃったかな。バカだよね。」
「一緒に旅しててかっこいい人なら仕方ないんじゃない?」
「そうよ!2人きりでかっこいい人と一緒にいるからよ!」
「誰か仲間に入れたら?」
「可愛い女が勇者様にベタベタしてくる仲間なら殺しちゃうかも。」
「末期ね。」
「だってむかつくもん!」
「正義一行とは思えない発言だわ。」
「いいのよ。私と勇者様で正義と悪のバランスが保たれてるからバランスいいパーティなの!」
「悪はいらないんじゃ…」
「うるさい!!」
「都合悪い時すぐにうるさいって言う…」




