第12話 ドラゴン討伐
ミランに案内をしてもらい、ドラゴンの近くまで来た。
周りにはマグマが広がっており、近づくことが出来ない。
マグマの中心に炎のドラゴンがいる。
全長50メートルぐらいの巨体だ。
これがドラゴン。
圧倒的なオーラに気圧される。
俺のような普通の人間が相手にするようなものじゃない。
カイトなら…どうするかな。
「やっと辿り着いたわね。この山デカすぎるわよ。」
「うん。」
「目の前のドラゴン見てどう?」
「勝てる気がしないな。」
「そう。」
「ランは?」
「私は絶対勝てると思ってるよ。」
「スライムも倒せないくせに。」
「勇者様なら倒してくれる。私が援護するから勇者様は安心して戦ってね。私は強いから。勇者様に火の粉一つつけないわよ。」
「魔法使い様が優秀で助かるよ。」
「大鎌使いね。」
「そうだったな。ランを信じるよ。」
「フフフッ。思い出すわね。おばあちゃん封印する時もこんな会話したわね。」
「死亡フラグみたいだからやめろよ。」
「死亡フラグ?あの時成功したのに。成功フラグの間違いでしょう?」
「そうだな。じゃあ。行こうか。」
「はい。勇者様。」
ランは大鎌を構えて氷魔法を纏う。
大鎌に埋められた魔法石が輝く。
大鎌も氷を纏い始めた。
ランが大鎌を振り下ろすと、目の前に氷の道がパキパキと素早く道を作る。
マグマの上に氷の道が出来ていく氷の上を俺とランは走る。
氷の道はドラゴンに繋がっており、一直線で近づくことが出来た。
ドラゴンはまだこちらに気づいていない。
「鍵よ!俺に力を!!」
鍵が変形して剣になる。
以前、おばあさんが封印したより大きな鍵の剣に変形をしたが、重さはなく、軽かった。
ドラゴンの腹に素早く一太刀を入れる。
ドラゴンの腹は切り裂かれ、苦しんでいる。
効いている。
またドラゴンの腹にもう一太刀入れようとすると、ドラゴンは反撃し、口から炎を吐いた。
ランが炎を氷魔法で防ぐ。
ランの氷魔法も氷のドラゴンのように大きく、マグマや炎の暑さは全く感じず、氷の冷たさを感じる。
ランの魔法の方が圧倒してることがわかる。
ランが攻撃を防いでいる間に俺はドラゴンにもう一度攻撃することが出来た。
次は上半身と下半身を真っ二つにすることが出来た。
「やったか!?」
「待って!まだ…。」
真っ二つにされた2つがどんどんくっつき再生されていく。
「再生力があるのかよ…。」
「攻撃をやめないで!!」
「わかってる!!」
ランが氷魔法で動きを封じようとするが、やはり本体にはダメージが効かないのかすぐに氷が溶けて氷魔法では動きを封じれない。
何度も切り裂くが再生が早く倒すことが出来ない。
「これじゃキリがないわ。」
「同じことをしても勝てない。次は顔を狙う。援護して欲しい。」
「き、危険よ!炎のブレスが当たれば…」
やランを信じる!俺には火の粉ひとつつけないんだろう?」
「絶対一撃で仕留めてよ!勇者様!!」
ランは氷魔法で、階段を作り、炎のドラゴンの顔の近くまで誘導する。
俺は氷の階段を駆け上がり、あっという間にドラゴンの顔に近づくことが出来た。
ドラゴンは目の前にいる俺に向かって炎のブレスを吐こうとしている。
気にしない。
俺は。
倒すことだけ!!
「うおおおおおおおおおおおお!!」
俺はドラゴンの額に剣を刺そうとすると、同時にドラゴンは炎のブレスを吐いた。
炎のブレスはランの大鎌に纏う氷魔法と衝突する。
「私の勇者様には火の粉ひとつつけさせないんだからー!!!」
鎌から氷の塊が飛び出し、炎のブレスを凍らせる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺はドラゴンの額に剣を差し込むことに成功した。
鍵の剣から青白い光が眩く光り、ドラゴンは光に当てられ、浄化するように炭のように消えていく。
ドラゴンは炭となり、周りのマグマもなくなり枯れた大地が残った。
「ハァハァハァハァ。」
「やったー!!勇者様すごーい!!かっこいい!つよーい!!」
ランが満面の笑顔で抱きつく。
「本当に倒しちゃった!凄い!凄い!すごーい!!」
「ハァハァ。倒すために来たんだ。当たり前だろう?」
「うんうん。で?こんなの普通だろって言うんでしょう?」
「は?」
「いつも言うじゃん。凄いのにさ。勇者様の口癖。こんなの普通だろって。」
「ははは。そうだな…。こんなの普通だろ。」
「アハハ!いいね!煽りみたいでかっこいい。」
「そ、そんな煽るつもりなんて…。」
「いいじゃん。普通にかっこいいよ勇者様。」
そう言って笑いかけられる。
ハハハ。
村を救うより可愛い子のお願い聞く方がよっぽど気分がいいや。
だって俺は普通の男の子だからね。
女の子守ってかっこいいって言われて今人生で一番最高の気分だよ。
「本当に…倒しちゃった…。」
ミランが戦いが終わって近づいてきた。
「どーよ!私の勇者様は最強でしょう!?」
「あぁ。最強だ。」
「あーーー気分いいーーー!!早く村に帰ろう!あいつらの私を褒め称える姿が目に浮かぶわ!」
「そう…だな…。」
そう言って俺は意識がなくなり、その場に倒れてしまった。
鍵の剣の力はまだ扱いきれてないようだ…。
魔物とランを二人きりにするわけには…いかないのに…
俺はバタッと倒れてしまった。




