8月16日 大会11日目
大会11日目。今日から、3回戦へと入っていた。やはり、注目は今試合をしている群馬北高校だろうな。明日から第2クールが始まるため、今日中に夏休みの宿題を終わらせようと俺は野球を見ながら進めていたのだった。これまで、英語と社会と理科に関しては終わったが、国語と数学はまだ終わっていない。夏休みが少なくなってきている今、多少の焦りは感じていた。できるだけテレビの画面を見ないようにと意識はするものの、解説者の大きな声を聞くとすぐに注目してしまう。
群馬北高校は、一回戦の曽根高校を8対0。二回戦の山代工業高校を8対1。どちらも、完勝といった感じだ。やはり、注目は3試合連続で先発ピッチャーとなった中川だろうな。中川は、今日も2回まで無失点ピッチングと安定感をみしている。試合は、3回表を終わって
4対0。マウンド上には中川が余裕の表情を見せながら投げている。これまで3試合投げていることから、今日は継投になるんじゃやいかと解説していたのだ。一回戦は、9回無失点で20奪三振、球数は110球。二回戦は、7回1失点12奪三振、球数102球というピッチング内容でいずれも100球を超えている。そろそろ体にも負荷がかかってくる頃だろう。
二回戦最後の登場となった木ノ上高校がかわいそうで仕方がない。こんなプロにいくような選手と対峙しなければならないなんて。ストライク!!バッターアウト!キャッチャーはボールをサードへと送球する。サードはショートに。ボール回しが行われていく。木ノ上高校の選手は、中川の150kmのストレートに鋭く曲がるスライダーに手がつけられないようだ。そりゃあ、あんなボールは高校生が打つ球ではないもんな。俺の中では仕方がないと思っていた。ボールが戻ってきた中川は再びボールを投げこむ。
簡単に二球でツーストライクと追いこまれる。最後は、ストレートか?セットポジションに入った中川から振り下ろされたボールはスライダーだった。ストレートと同じ軌道できて、急に曲がって落ちるボールを誰が打てるのだろうか?審判は三振の合図を出し、中川は笑顔を見せながら小走りでベンチに帰ってくる。結局、この回は3者連続三振となったのだ。この調子だと、もっと三振を取り続けるのじゃないかと俺は思っていた。ベンチに戻った中川はキャッチャーと何やら話をしているようだ。解説にいた元監督は、中川のピッチングフォームをとても賞賛していたのだった。




