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日常で世界を変える(山里編)  作者: mei


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8月14日 新チーム

 大会9日目も朝から熱戦が繰り広げられていた。第二試合目には、有秀高校が出場していた。今年の優勝候補ということもあり、ここまで6対0と王者の試合運びだった。一回戦は、エースの松戸が9回完封。打っては、3番立河、4番筒井がともにホームランを放ち、9対0と勝利していた。この流れだと、この試合も有秀高校が有利だな。この試合は、1試合目に投げていた松戸は投げずに大阪予選では中継ぎ中心だった宇川が投げていたのだ。今年の有秀高校は、松戸から宇川へと繋いで勝利を目指すチームだからこそ意外だったが、宇川が先発でも抑えられると思っているんだろうな。

 一回戦先発の松戸は、プロ注目の左腕だった。最速152kmのストレートとスライダーで豪快に三振を奪っていくスタイルで、一回戦は15奪三振。一方、今日先発している中継ぎの宇川は、最速150kmのストレートと落差が鋭いフォークを武器に短いイニングを抑えるスタイルだ。ここまでは、6回3安打10奪三振と安定したピッチングができていた。やっぱり野球を見ると、したくなるなぁ。この松戸とか宇川とかはやっぱり凄いのかな?打席に立って体験してみたいというのが本音だった。

 この前、川中が9月に引退試合をすると発表があった。これが俺たち最後の試合になるだろうな。そうなると、あとは大学でやるくらいしかない。3年vs1.2年が行われるのだけど、今後輩たちがどうしているかだろうな。1.2年の新チームは、キャプテンが小山祐介、副キャプテンに向井雅と安田智久だ。このチームは、昨年から試合に出ていた安田と小川がいるため、打撃陣は安定していた。1番安田、2番小川のコンビで塁に出場して、クリーンナップの向井、古山、西川で返すという流れができていた。一方で課題は、ピッチャーだった。

 ピッチャーには、川原直虎、槙本賢治、鳥居駿太の三人の2年生がいたが、どのピッチャーも練習試合で結果を出すことができなかった。結果的に1年生の田中優聖が投げることになってしまうのだ。俺としては、前チームから期待されていた川原がもう少し結果を出せていたら、このチームももっと変わるのかもしれないと思っていたけどこれは理想論なのかもしれないなぁ。俺は、有秀高校の宇川見てると、あんなピッチングができるのはごく一握りしかいないんだと改めて思わされる。ストライク!!バッターアウト。今日11個目の奪三振をとった宇川は笑顔を見せていた。

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