8月13日 夏祭り
大人の声と子どもの声が混ざり合い、俺たちの街の空気をわざと熱くしていた。提灯の灯りが風にゆらりと揺れ、路地の隙間からは甘い香りと焼きたての匂いが立ち上る。子どもたちはヨーヨーを握りしめ、金魚すくいの桶には小さな生き物たちが涼を求めて泳いでいる。露店の列は長く、待っている間も楽しそうだ。うわぁ。すげぇ、盛り上がってるな。屋台がたくさんでており、夏祭りはもう始まっていた。俺は、永谷、井上、畠、宝来の5人で集まっている。こんなに 今年の夏祭りは、八代市の大きな公園で行われており、たくさんの催しが行われている。カップルたちは、みんな楽しそうにしている。もしかしたら、野球部の八幡とかは彼女と来ている可能性もあるな。
俺 「永谷、元気してたのか?」
永谷「あぁ、勉強せず、ずっと遊んでたよ」
俺 「マジかよ」
永谷「お前は、ずっと勉強か?」
俺 「そうだよ」
俺たちは、井上と畠と宝来たちが焼きそばを買い終えるのを待っていた。
永谷「そういえば、今度の旅行楽しみだな」
俺 「あぁ。あれな、健太郎が一生懸命いろいろ考えてるみたいだぜ」
永谷「相変わらず、アイツらしいな」
俺 「永谷は、進路どうするんだ?」
永谷「どうしようかな?」
すると、夜空に大きな響きが渡る。打ち上げ花火が夜空へと息を潜め、瞬間の沈黙となる。すると、火薬の匂いが風に乗り、薄暗い空の底を揺らす。観客のざわめきが一呼吸置いて静まり、カウントが低く鳴る。
俺 「もう、花火かぁ?」
永谷「はやいな」
時刻は、22時過ぎかぁ。そりゃあ、仕方ないな。俺たちは、18時には集まっていたがずっと井上の家でずっとゲームをしていて来るのが遅くなっていた。
俺 「ずっとゲームしてたからな」
永谷「そうなんだよな」
俺 「お前が何回もゲーム言っただろ?」
永谷「そんな言ったつもりないけどな」
大きな花火は次々と打ち上がっていく。空は赤とピンクの波を放ち、続いて白い広がりが広がっている。花火は高く上がり、尾を引く煙が夜風に渦巻いていた。破裂音は、まるで耳元で鳴っているかのように大きな音が聞こえる。
俺 「どうしよっかなぁ」
永谷「何が?」
俺 「いや、これからだよ」
永谷「お前は、真面目だな」
たしかに、永谷と比較すると本気でこれからのことを考えているよな。




