8月9日 第1クール(8日目)
俺 「何それ?セレクションチーム?」
健太郎「知らないのか?」
俺 「ああ、聞いたことねぇ」
健太郎から聞かされたのは、セレクションチームというのだった。セレクションチームとは、高校とは別のチームで野球ができるというものだった。セレクションチームはテストで合格したものだけが入れるらしい。道和高校の八乙女、白峰工業高校の梅澤、純新学園の新座。豪海大学の本多、海浜公苑大学の花崎などの選手もいるらしい。
俺 「そんなプロ注目の選手もいるんだ」
健太郎「明日見に行かないか?」
俺 「明日?」
健太郎「ちょうど休みだろ?」
明日からは、たしかにお盆休みで勉強もストップするところは多い。俺たちが行っているこの勉強会も、第1クールは今日が最終日で、第2クールは17日からだ。
俺 「まぁ、いいけど。高校生から大学生までいるのか?」
健太郎「ああ、そうらしいな」
俺は、すぐさまスマホを取り出し検索する。セレクションチームのホームページが出てきた。これかぁ。
俺 「あったぞ」
健太郎「どんなの?」
健太郎は、興味深々だった。
俺 「ここからは、遠いな」
健太郎「そうだな、電車で1時間くらいかぁ」
俺 「だな」
ホームページは、さまざまな色とデザインで俺の目を刺激して俺たちを誘惑してくるような感じた。すると、今年のドラフト候補である豪海大学の本多が映しだされていた。下にスクロールしていく、チームのニュースが書かれていた。そこには、今日の試合結果や、選手たちの最新のコメントが並んでいた。今日は、豪海大学の本多が投げたようで、5回1安打10奪三振というできだったらしい。
健太郎「今は、高校生は試合してるから、出てないんじゃないか?」
俺 「たしかに、そうかもしれないな」
健太郎「これ、練習見学ありって書いてるじゃないか」
俺 「そうなの?」
健太郎「ああ。明日行こうぜ」
明日、自分がどんな予定があるかすらわかっていなかった。それくらいずっと勉強づけの毎日だった。俺は、一通りスクロールして見て閉じようとしたらメンバー募集中と書いてあることに気がついた。
俺 「これ、明日なんかあるんじゃないか?」
健太郎「ホント?」
俺は、ホームページを健太郎に見せた。
俺 「あぁ。じゃあ、覗くかぁ」
健太郎「そうだな」
俺たちは、明日からの休みに予定を立てたのだった。




