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暴れん坊な上様
「いやでござるー! 拙者はできる女だから、いつか白馬の上様がお抱えに来てくれるのでござるー!」
ニト浪人は最初と同じように、寝そべって無駄にキレのある動きでジタバタする。イワシが帰ってきたのだ。
「おるわけなかろう。そんな暴れん坊な将軍が」
「まったくさね、この引きこもりは……」
おいどんの呆れる声に、グランマも同調する。まぁ、こんな性格のおかげで雇えたのだが。
「美少年は好きでござるが、働くのは嫌でござるー!」
「んんんっ!」
脇で凄い顔をした小春を、小雪が肘で小突く。ナイスだ小雪、絶対にろくでもないことになる。
パカラッパカラッパカラッパカラッ
突如として、揉めるおいどん達の間を何かが駆け抜けて行った。真っ白なパール塗装の電気駆動式サラブレッド。そして、鞍に跨っていたのは、サンバを踊りそうな顔をした上様であった。
「「「いたー!!?」」」
しかも百本木ヒルズに向かってゆく。
「あぁ、拙者の上様と、拙者の夢のニート生活が去ってゆく……」
「どっちもアンタのじゃないよ。現実を見て働くがいいさね」




