強くあるということは……
私は切り刻まれたワイバーンの死体を見つめる。鱗はひび割れ、骨は砕け、翼は完全に引き裂かれている。
ため息をつき、そのまま地面に倒れ込む。
体の穴は徐々に塞がり始め、折れた骨も癒え始めるが、疲労はまだ残っている。
システムの仕業だろう。
滴下。
滴下。
滴下。
頭から血が落ち、足元の石に不規則なリズムで当たる。
めちゃくちゃになった体のせいで、ワイバーンを殺すのは信じられないほど難しかった。別の視点から見れば簡単に見えるかもしれないが、戦っている間の一歩一歩が、まるで溶岩に沈められているような感覚だった。
要するに、激痛だ。
洞窟の中を見回す。
どこを向いても死体があり、亀裂は広がり続け、血の匂いがまだ空気中に漂っている。
洞窟は今、静まり返っている。すべてが終わった後に訪れる、あの種の静けさだ。
五十。それが数だった。
だが今、生きているものは一匹も残っていない。
「……惨めだな」
だがその言葉には傲慢さはない。
むしろ、失望が込められている。
獣に対してではなく、自分自身に対してだ。
拳を握りしめる。
皮膚が癒えながら伸び、筋繊維が再び繋がっていく。
ボロボロの体のままでも。
「これだけでここまで追い詰められるなら……」
視線が鋭くなる。
「……まだ弱すぎる」
【通知】
【称号を獲得】
【死を拒んだ者】
目がわずかに揺れる。
死を拒んだ。
かすかな笑みが顔に浮かぶ。
「……まあ、合ってるな」
【条件達成】
【すべての要件を満たしました】
【特別な試練が利用可能になりました】
【進行しますか?】
【はい / いいえ】
試練か!
これまで経験したことの後で、あれはただ試練を受ける権利のためのテストだったというのか?
自分よりはるかに強い敵に立ち向かい、すべてのエネルギーを奪うスキルを無理に使い、それでもかろうじて命を繋いだ。
それなのにシステムのせいで動けなくなり、自分を守れない獣の群れに囲まれる状況に追い込まれた。
危うく死ぬところだった!
自分より強いモンスターを予想していたから、エクリプスとの戦いは筋が通る。だがシステムが動きを制限し、ワイバーンの群れの真ん中に送り込んでくるのは、少し無作為すぎる。
たった今起こったすべての後で——
かろうじて生き残った後で——
限界まで追い詰められた後で——
「……いや」
予想しておくべきだった。鍵を扉の鍵穴に差し込んだ瞬間から強いモンスターに直面するだろうと知っていた(たとえ自分より82レベル高い相手は予想していなかったにせよ)。だが今回は何が来るのか全く分からない。
どんな種類の試練に直面するのか?合格の条件は?この試練を受けられる条件自体は何だったのか?
私は立ち止まる。
システムを持っているのは私だけではない。他の人たちも同じ試練を受けたのか?どうやって合格したのか?すべての試練は異なるのか、それとも同じなのか?
そして、今まで考えたことのない問いが突然頭に響く。
また……プレイヤーと対峙することになるのか?似たレベルの二人のプレイヤーが互いに戦う試練なのか?いや、いや、いや、いや、いや。これ以上自分を晒したくない。
一瞬、試練を拒否することを考えるが、すぐに別の考えがそれを打ち消す。
拒否したら、何かペナルティがあるのか?
浮かぶ疑問が増えるほど、思考は重くなる。
頭に鈍い痛みが広がる。
ため息をつく。
「ここに座っていても答えは得られない」と独り言を言いながら、足を踏みしめて立ち上がる。
「これは失望だ」という言葉は、試練に向けられたものではなく、自分自身に向けられたものだ。
なぜか?
ためらいがあったからだ。自分を強くする行為をためらった。それがシステムの目的なのに、他のプレイヤーと対峙するかもしれないというだけで躊躇した。
私は最強になってすべての神を殺すと自分に言い聞かせた。だが他のプレイヤーに対峙するのが怖いというだけで目立ちたくないなら、強くなる資格はない。策略に頼って私を殺そうとする、あの惨めな神々と何も変わらない。
私は引き下がらない。最強の称号は、目標のために未知へと踏み込む者にこそ相応しい。
それが、私がならなければならない人間だ。
だがまず。
死体をもう一度見る。「お前は私を殺そうとした。だから私に仕えるのは公平だ」
手を伸ばす。
「目覚めよ」
【スキル:魂支配が発動】
ワイバーンの死体から細い青いマナの糸が立ち上がる。それらは各ワイバーンの上に収束し始め、脈打つ球体を形成する。
球体が膨らみ始める。最初に翼が形成され、飛翔の準備をする鳥のように広がる。次に尾と体、そして最後に頭が形成される。
純粋なマナでできたワイバーンたちが、私の支配下にある。
彼らは周囲を見回してから、最終的に私を見上げる。
ワイバーンたちは翼を閉じ、敬意の印として私に向かって頭を下げる。
「それが許されると思うな」
ワイバーンたちは小さく喘ぐ。
ゆっくりと息を吐く。
「だが、始まりとしては悪くない」
ワイバーンたちは頭を上げ、ゆっくりと消えていく。
私は振り返り、システムインターフェースを見つめる。
【進行しますか?】
【はい / いいえ】
それ以上考えることなく、答える。
「はい」
【確認を受信しました】
【インベントリにアクセスしました】
一つのアイテムが実体化する。
ソーヴリンの鍵。
それは一瞬空中に浮かび——
それから、鍵に細い光の線が現れる。
さらに線が、いや亀裂が、鍵に形成され始め、それぞれが前のものより大きくなる。
亀裂から炎が漏れ出し、数秒のうちに鍵の黒い表面が深紅の炎に置き換わる。
炎で構成された鍵が今、目の前にある。形は同じだが、そのオーラは全く異なる。
手を伸ばして鍵を掴む。
熱くはない——むしろ、氷龍の鱗のように冷たい。
それから——
カチッ。
目の前に鍵穴が現れる。扉も、構造物も、枠もない。特別な特徴のない、ただの普通の鍵穴だ。
私は鍵穴に向かって一歩踏み出す。
炎の鍵をもう一度見てから、差し込む。
手首をひねり、鍵を回す。
一瞬、何も起こらない。
それから——
ウーッ!
鍵穴から炎が奔流のように噴き出し、洞窟を火で飲み込む。
岩の柱はあっという間に溶け、ワイバーンの血は霧となって蒸発し始め、死体は炎の中で灰になる。
だがそのすべてを通して、私は直立したまま(たとえ身長が七歳児並みでも)、揺るぎない。
炎は私を焼かないようだ。正直なところ、システムよりも速くすべての傷を癒す。
体の穴は完全に塞がり、折れた骨はすべて治る。
疲労さえ薄れ、マナが補充されていくのを感じる。
目の前で、鍵穴が完全な姿を現す——炎でできた巨大な門だ。
門の端にはルーンがあるが、何と書かれているか分からない。
門が開き、何もない空間を現す。いわば虚空だ。
躊躇なく、私は門の中へ踏み込む。
【通知】
閾を越えた瞬間、門の炎が内側に向かって崩壊する。
背後で閉じる。
【不滅の炎の試練が始まった】




