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混沌の神の再生  作者: 桐ヶ谷本真志
死の炎。
23/30

強くあるということは……

私は切り刻まれたワイバーンの死体を見つめる。鱗はひび割れ、骨は砕け、翼は完全に引き裂かれている。


ため息をつき、そのまま地面に倒れ込む。


体の穴は徐々に塞がり始め、折れた骨も癒え始めるが、疲労はまだ残っている。


システムの仕業だろう。


滴下。


滴下。


滴下。


頭から血が落ち、足元の石に不規則なリズムで当たる。


めちゃくちゃになった体のせいで、ワイバーンを殺すのは信じられないほど難しかった。別の視点から見れば簡単に見えるかもしれないが、戦っている間の一歩一歩が、まるで溶岩に沈められているような感覚だった。


要するに、激痛だ。


洞窟の中を見回す。


どこを向いても死体があり、亀裂は広がり続け、血の匂いがまだ空気中に漂っている。


洞窟は今、静まり返っている。すべてが終わった後に訪れる、あの種の静けさだ。


五十。それが数だった。


だが今、生きているものは一匹も残っていない。


「……惨めだな」


だがその言葉には傲慢さはない。


むしろ、失望が込められている。


獣に対してではなく、自分自身に対してだ。


拳を握りしめる。


皮膚が癒えながら伸び、筋繊維が再び繋がっていく。


ボロボロの体のままでも。


「これだけでここまで追い詰められるなら……」


視線が鋭くなる。


「……まだ弱すぎる」


【通知】


【称号を獲得】


【死を拒んだ者】


目がわずかに揺れる。


死を拒んだ。


かすかな笑みが顔に浮かぶ。


「……まあ、合ってるな」


【条件達成】


【すべての要件を満たしました】


【特別な試練が利用可能になりました】


【進行しますか?】


【はい / いいえ】


試練か!


これまで経験したことの後で、あれはただ試練を受ける権利のためのテストだったというのか?


自分よりはるかに強い敵に立ち向かい、すべてのエネルギーを奪うスキルを無理に使い、それでもかろうじて命を繋いだ。


それなのにシステムのせいで動けなくなり、自分を守れない獣の群れに囲まれる状況に追い込まれた。


危うく死ぬところだった!


自分より強いモンスターを予想していたから、エクリプスとの戦いは筋が通る。だがシステムが動きを制限し、ワイバーンの群れの真ん中に送り込んでくるのは、少し無作為すぎる。


たった今起こったすべての後で——


かろうじて生き残った後で——


限界まで追い詰められた後で——


「……いや」


予想しておくべきだった。鍵を扉の鍵穴に差し込んだ瞬間から強いモンスターに直面するだろうと知っていた(たとえ自分より82レベル高い相手は予想していなかったにせよ)。だが今回は何が来るのか全く分からない。


どんな種類の試練に直面するのか?合格の条件は?この試練を受けられる条件自体は何だったのか?


私は立ち止まる。


システムを持っているのは私だけではない。他の人たちも同じ試練を受けたのか?どうやって合格したのか?すべての試練は異なるのか、それとも同じなのか?


そして、今まで考えたことのない問いが突然頭に響く。


また……プレイヤーと対峙することになるのか?似たレベルの二人のプレイヤーが互いに戦う試練なのか?いや、いや、いや、いや、いや。これ以上自分を晒したくない。


一瞬、試練を拒否することを考えるが、すぐに別の考えがそれを打ち消す。


拒否したら、何かペナルティがあるのか?


浮かぶ疑問が増えるほど、思考は重くなる。


頭に鈍い痛みが広がる。


ため息をつく。


「ここに座っていても答えは得られない」と独り言を言いながら、足を踏みしめて立ち上がる。


「これは失望だ」という言葉は、試練に向けられたものではなく、自分自身に向けられたものだ。


なぜか?


ためらいがあったからだ。自分を強くする行為をためらった。それがシステムの目的なのに、他のプレイヤーと対峙するかもしれないというだけで躊躇した。


私は最強になってすべての神を殺すと自分に言い聞かせた。だが他のプレイヤーに対峙するのが怖いというだけで目立ちたくないなら、強くなる資格はない。策略に頼って私を殺そうとする、あの惨めな神々と何も変わらない。


私は引き下がらない。最強の称号は、目標のために未知へと踏み込む者にこそ相応しい。


それが、私がならなければならない人間だ。


だがまず。


死体をもう一度見る。「お前は私を殺そうとした。だから私に仕えるのは公平だ」


手を伸ばす。


「目覚めよ」


【スキル:魂支配が発動】


ワイバーンの死体から細い青いマナの糸が立ち上がる。それらは各ワイバーンの上に収束し始め、脈打つ球体を形成する。


球体が膨らみ始める。最初に翼が形成され、飛翔の準備をする鳥のように広がる。次に尾と体、そして最後に頭が形成される。


純粋なマナでできたワイバーンたちが、私の支配下にある。


彼らは周囲を見回してから、最終的に私を見上げる。


ワイバーンたちは翼を閉じ、敬意の印として私に向かって頭を下げる。


「それが許されると思うな」


ワイバーンたちは小さく喘ぐ。


ゆっくりと息を吐く。


「だが、始まりとしては悪くない」


ワイバーンたちは頭を上げ、ゆっくりと消えていく。


私は振り返り、システムインターフェースを見つめる。


【進行しますか?】


【はい / いいえ】


それ以上考えることなく、答える。


「はい」


【確認を受信しました】


【インベントリにアクセスしました】


一つのアイテムが実体化する。


ソーヴリンの鍵。


それは一瞬空中に浮かび——


それから、鍵に細い光の線が現れる。


さらに線が、いや亀裂が、鍵に形成され始め、それぞれが前のものより大きくなる。


亀裂から炎が漏れ出し、数秒のうちに鍵の黒い表面が深紅の炎に置き換わる。


炎で構成された鍵が今、目の前にある。形は同じだが、そのオーラは全く異なる。


手を伸ばして鍵を掴む。


熱くはない——むしろ、氷龍の鱗のように冷たい。


それから——


カチッ。


目の前に鍵穴が現れる。扉も、構造物も、枠もない。特別な特徴のない、ただの普通の鍵穴だ。


私は鍵穴に向かって一歩踏み出す。


炎の鍵をもう一度見てから、差し込む。


手首をひねり、鍵を回す。


一瞬、何も起こらない。


それから——


ウーッ!


鍵穴から炎が奔流のように噴き出し、洞窟を火で飲み込む。


岩の柱はあっという間に溶け、ワイバーンの血は霧となって蒸発し始め、死体は炎の中で灰になる。


だがそのすべてを通して、私は直立したまま(たとえ身長が七歳児並みでも)、揺るぎない。


炎は私を焼かないようだ。正直なところ、システムよりも速くすべての傷を癒す。


体の穴は完全に塞がり、折れた骨はすべて治る。


疲労さえ薄れ、マナが補充されていくのを感じる。


目の前で、鍵穴が完全な姿を現す——炎でできた巨大な門だ。


門の端にはルーンがあるが、何と書かれているか分からない。


門が開き、何もない空間を現す。いわば虚空だ。


躊躇なく、私は門の中へ踏み込む。


【通知】


閾を越えた瞬間、門の炎が内側に向かって崩壊する。


背後で閉じる。


【不滅の炎の試練が始まった】

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