3口目
部屋に知らない人達が入ってきてから、何もせずに五分程度時間が流れた。
気まずいと言う感情はわかない……何故なら、きっと相手が人では無いからだろう。
いや、まぁ人型ではあるんだけど…なんだろう血が通ってる気がしないからかな?
しかし、流石にこのまま時間が過ぎるのは少し勿体ないかもしれない。
そんな考えに狩られた私は、とりあえず自信満々に胸を張っているきげきたんに声をかけてみる。
「……きげきたん? この人…? 達は誰なの?」
「ぎゃーう、ぎゃうぎゃう、ぎゃーう」
「……うん、そっか。わかった」
分からない。
少なくとも一年くらい一緒の部屋で住み過ごしてきたはずだが、やっぱり言葉の壁の高さはあの時からにも変わってないみたい。
でも、私の質問に返してくれてるだろうからとりあえず頭を撫でてあげる。
「えっと……あなた達はなんでここに来たんですか? いや、あ〜うん。なんで来たんですか?」
一瞬、ここがどこか、と言う質問をするか迷ったが流石に目の前にいる人達の目的が分からないと話にならなそうなので、一旦飲み込む事にした。
「ふん、ふふん。ふーん、ふんふんふんふん」
「……あ〜そういうタイプなのね…」
「バウムレー様、こちらの言葉で話しても相手には伝わりませんよ」
「___ッ喋った!」
目の前にいる王様の様な身なりのお菓子もきげきたんと同じように意思疎通が取れないのかと、思った矢先…隣に立っていた女性のお菓子は私に伝わる言葉で話だし、声を出しで驚いてしまった。
私の隣に座っていたきげきたんもおどろいていたが、きげきたんの場合は言葉で驚いたのではなく、どちらかと言うと驚いた私に驚いた様な感じだった。
「すいません、あまりこの言語で話す事機会が無いもので」
「……いえいえ、むしろ言葉が通じる事が知れて良かったです」
「うふふ、そうですよね。突然知らない場所に連れてこられたと思ったら言葉が通じないなんて、怖いものですよね」
「あはは……そうですね」
「本当に、その節は申し訳ありませんでした」
突然、話しができる人? …お菓子が現れたことで戸惑いつつも若干の安心感を得ることができた。
そして、どうやら私がここに来た時の様子も既に知っている様子、むしろ何か知っているような発言をされた。




