2口目
次に私が目を覚ますと、見知らぬ天井が広がっていた。
不均等に着けられた焼け模様、鼻につく香ばしくほのかに甘い匂い、手でなぞればパラパラと粒が落ちてきそうなそんな天井を見つめながら私は目を覚ました。
しかし身体が動かない。
いや正確には起き上がることが出来ない……お腹の上になにかが乗っかり自然的に腕も動かず、寝返りも打てない…そんな状態。
微かに頭をあげると、何か大きな物が乗っかているのが分かる。
「きげきたん? ちょっと、重いかも」
私は一言そういった。
すると乗っかていた何かが動き出した。
「ぎゃう?」
「……ふっ、ぎゃう? じゃないのよ。どいて?」
「ぎゃっ」
私の上に乗っていた、クッキーケーキの恐竜は顔を不服そうに顰めながら私のお腹から渋々どき始めた。
「えーと……きげきたん? なんで私はここにいるの?」
「ぎゃう、ぎゃう。ぎゃーぎゃーう、ぎゃう、ぎゃっぎゃう」
「……………うん、分かってたけどやっぱり何言ってるかは分からないね」
何かを必死に伝えようとしている、きげきたんの頭を撫でながら部屋の中を見渡す。
見る限り部屋の作りはお菓子出出来ていた、部屋に設置されている物語やそもそもの部屋の作りは私が知っている物とそっくり、びっくり。
倒れた人を連れてくにふさわしい場所、病室だ。
まぁ実際にここが病院かどうかは分からないけど、少なからず私が居る、さっきまで寝ていたこの部屋の作りは、私が知っている病室と同じ作り。
少し驚いたのは、ベットとベットを仕切るカーテンがこの部屋だと薄いクレープで出来て、
「おぉ、そうなるのか」
と少し感心していた。
「ねぇきげきたん。このどうなるのかな?
どこかも分からない場所で…まぁひとりではないけど……」
「ぎゃう? ぎゃぎゃぎゃ、ぎゃうぎゃう」
これからの事を考えていると病室の扉が開いた。私ときげきたんは扉の方をふたりで一緒に確認すると、部屋の中に何か王様の様な身なりのお菓子とその護衛の様な人が次々と入ってくる。
すると私達の周りを取り囲むように整列する。
何故こうなっているのか困惑しながら、きげきたんの方を見ると、何故か誇らしげに部屋に入ってきたお菓子達に胸を張っていた。




