タリス式可動面頬装甲(不老者向け装備)
不老者兵士用・重装甲ヘルメット
1.概要・外観構造
不老者兵士の「過食期の狂乱」を外部から隠し、同時に「食事・給水時」には迅速に開閉できるよう開発された重装甲ヘルメット。
*基本構造*
兜本体:頭部全体を覆う球状兜「キャビネット・ヘルム」
面頬:顔面を覆う前面バイザー
可動軸:左右のこめかみ部分に設けられた「主軸ヒンジ(固定ピボット)」
兜本体と面頬による二重構造になっており、面頬を閉じることで顔全体を完全に覆う。
*外観*
無骨な鉄板で構成されており、装着者の表情や感情を外部から読み取ることはできない。
目元には細い覗き穴だけが設けられ、口元には蒸気や熱を逃がすための縦長の通気孔が複数刻まれている。
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2.内部ロック機構
狂乱状態になった不老者が自力で面頬を外したり、暴れた際に意図せず開いたりすることを防ぐため、外部からのみ解除できる二重ロック機構を備えている。
第一ロック:内蔵式バネラッチ
面頬の頬から顎にかけての内部に、薄型の帯鋼バネを利用したラッチ機構を内蔵している。
面頬を押し下げて閉じると、顎下の受け口にラッチの爪が自動的に噛み合い、「カチリ」という音とともに固定される。
解除する際は、面頬右側の頬部に埋め込まれた回転式ツマミ(外部レバー)を時計回りに45度回す。
これによって内部のバネが引き込まれ、第一ロックが解除される。
第二ロック:逆刺しピン
第一ロックとは別に、顎下には極太の鋼鉄製ピンが設けられている。
このピンが固定されている間は、第一ロックを解除しても面頬は動かない。
第二ロックを解除するには、監視兵が携帯する専用のL字キー(安全解除用ハンドル)を顎下の機構に差し込み、ピンを引き抜く必要がある。
そのため、面頬を完全に開放するには、
第一ロックの解除 → 第二ロックの解除
という二段階の操作が必要となる。
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3.面頬の開閉機構
面頬は単純に上へ跳ね上がる構造ではなく、手前へ移動してから額側へ滑り込む二段式の開閉機構を採用している。
段付きガイドレール
面頬を開くと、まず約1センチほど前方へ移動する。
その後、額の上へ向かって滑らかにスライドする。
この二段動作によって、面頬が鼻先や顎周辺の装甲に引っ掛かることを防いでいる。
側面から見ると、パンタグラフのように複数の可動部が連動する構造になっている。
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4.密閉・緩衝構造
密閉用革パッキン
面頬の内側の縁には、油を染み込ませた厚手の牛革を貼り付けている。
この革パッキンには二つの役割がある。
a. 面頬を閉じた際の金属同士の衝撃を和らげる
b. 内部の生臭い臭気や呼気が外部へ漏れるのを抑える
面頬を閉じると、金属の「ガチャリ」という音ではなく、革が衝撃を吸収した鈍い音が響く。
顎あて・後頭部バンド
兜の内部には、緩衝用のフェルトと革製の固定バンドが張り巡らされている。
中央には顎を支えるチンカップ(顎あて)があり、後頭部には革バンドを配置。
不老者が激く頭を振った場合でも、頭部が兜の内部で大きく揺れたり、装甲に直接ぶつかったりしないよう固定する。
5.操作手順
通常時に面頬を開く場合は、監視兵が以下の手順で操作する。
① 外部レバーを回す
↓
第一ロックを解除。
② 専用L字キーを差し込む
↓
第二ロックの逆刺しピンを引き抜く。
③ 面頬をわずかに手前へ引く
↓
ガイドレールが作動。
④ 面頬を額の上へスライドさせる
↓
顔面が露出する。
逆に閉じる際は、面頬を額から前方へ滑らせて戻し、そのまま押し下げることで第一ロックが自動的に噛み合う。
第二ロックまで施錠することで、通常の暴行や激しい頭部の動きでは開けられない状態になる。




