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第3話:精密なる弾幕と、確かな信頼

「レンさん。本当にこんなのでいいの?ゴミだなんて言わないよね....?」

路地裏の出店でハックはそういった。

並のプレイヤー、いや普通のプレイヤーなら捨て値で売ったり、または捨ててしまうような木材だ。

しなりが強すぎる雑木で何にも使いづらい木を半信半疑でハックは差し出した。量はかなり多い。

まぁ悲しむだろうから言わないけどもゴミ箱に入ってるから漁れば無限に手に入る。

どっから入手してるのかわからないが。

駄菓子菓子(だがしかし、)俺にはわかる。これがチート素材(多分)であることを。

じゃあなんでチートか。これは先程も言った通りしなりが強い。

つまりだ、しなるものといえば、、、、そう、弓だ。

しなりが強く弾力があるため弓の弓身(弓の一般的に木で作られている本体の部分)をこれで作れば元に戻ろうとする力が強いためとんでもない速度で矢を打ち出せるのでは。そう考えたのだ。

もしそれができるなら威力も必然と強くなる。

大量の木材を合わせたり合板にしたりして最高の素材を作った。

それで特注の弓を作って弓使いを雇うことにした。もし遠距離ができればかなり強くなる。

そして見つけたボットプレイヤーの名前はアーチェ。ボロボロの革鎧を来た弓手タイプのボットだ。

かつてこの世界が始まった初期、人々は過酷な戦いを生き抜くために集まり、固い絆でギルドを結成していた。だが、プレイヤーが増えるにつれ世界は冷酷に変質した。下克上が横行し、装備の入手が難しいBotや弱者は容赦なく切り捨てられ、追放されるようになったのだ。

アーチェもまた、人間たちに「弱いゴミ」と捨てられ、感情を閉ざしていた者の一人だった。

「お前、この弓持ってみろ。」

相変わらずだ。射撃性能はゴミ。当然のように80パーくらいの確率で矢を当てるプレイヤーに比べたら圧倒的劣化版だ。そこで俺はメモから情報を抜き取って教えることにした。

今回教えるのは、、、、、狙撃の理論、ただこれに関しては本当かわからない。俺が前世(現実)で生きていた頃のしょうもないRPGページの理論だ。間合いの取り方、弦を引く強弱、風向きにより変わる矢の調整など

そもそも現実では遠距離武器といえば銃だ。わざわざ弓を使う必要がないので弓のノウハウを書いているページとかブログなんて無い。完全に仮想の話だがここはゲームの中。多分通じるだろ。

「……わたしが、撃てるの……?」

「ああ。人間は平気で裏切り、仲間を切り捨てる。……だが、俺を信じてついてきてくれるなら、俺はお前たちを絶対に見捨てない。最高の装備と技術でお前たちの力を証明してやる」

そして俺は弓のノウハウを8時間かけて伝えた。すると彼の射撃性能は大幅に変わった。命中確率だって目で見えるほど上がった。

後からわかったことだがきっとアーチェは嬉しかったんだろう。ともに仲間として戦ってくれたゲームリリース時、そのときは誰よりも隣りにいてくれることから真の信頼としてボット>プレイヤーだった。

なのにゲーム人口が増えると有能人物が増え、オンラインで戦闘することが多くなるとただ突っ込むだけのボットは使われなくなった。そうしていつしかプレイヤー>ボットになっていたのだ。

ずっと仲間としてボットはボットなりに全力で頑張っていたのに裏切られ続けてきたボットたちが求めていたのは、システム上の指示ではなく、自分たちを対等な仲間として必要としてくれる信頼だったのだ。

そしてその信頼こそがリリース当時の温かい信頼と冒険だったのだ。

その後迷いを捨てた彼女は隙のない構えを見せた。とても若い少女にはみえないベテランのようなフォームだった。

よし、仲間は集まった。そろそろ稼ぎに行くぞ。装備を集めるため、天狼の奴らに復讐するために!

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