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第24話:真撃の天狼と決死の絶対防衛

「足元から波動……地下穿孔か! 探知班、即座に地殻固定魔法を展開! 罠の起動を相殺しろ!」

ドガァァァン!

『天狼』幹部の鋭い怒号とともに、地下水道の天井が強烈な衝撃波で叩き割られた。ハックが掘り進めていたバイパスは、敵の超高レベル探知班と精鋭のプレイスキルによって間一髪で看破され、逆に強行突破の突入口として利用されてしまったのだ。

「甘いぞ無名機関! 新参や中堅の愚者どもと同じ扱いを受けると思うな!」

突入してきたのは『天狼』が誇るトップアタッカーたち。彼らはただの力押しではなく、クレイの撒き散らす泥の判定を『跳躍スキル』と『空中ステップ』の完璧なフレーム回避で軽々と飛び越えてくる。

「くそっ、クレイの環境操作(泥沼)が……プレイスキルで完全に裁かれてる!? 距離を詰められるよ!」

ハックの悲鳴が跳ねる。正面の出入口はガチガチに封鎖され、後方の迂回路すら力任せの崩落魔法で埋め立てられた。退路は完全に断たれ、残されたのは逃げ場のない狭小な最奥エリアのみ。

「慌てるな! アイアン、前衛の軌道を固定! アーチェ、空中ステップの着地フレームを狙え!」

「任せなさい……っ! ボクの射撃をかわし切れると思うな!」

アーチェが凛とした瞳で弓を引き絞り、空中で軌道を変えようとした敵の着地隙へ矢を連続で叩き込む。

ガキィィィィン!!

直後、強行突破してきた天狼の重戦士が放つ必殺スキルを、アイアンが真っ正面から大盾で受け止めた。凄まじい衝撃波が狭い部屋に吹き荒れ、アイアンの耐久値が一瞬で赤ゲージまで跳ね上がる。

「フィア! オーバーヒールで衝撃を相殺しろ! ポーションのクールダウンを限界まで削れ!」

「はいっ! 『ハイ・ヒール』&特製ポーション同期起動! 絶対に崩させません!」

フィアの完璧な回復判定と精密なデバフ管理が、崩壊寸前のアイアンを間一髪で繋ぎ止める。

「クレイ、回収した余剰トラップを全開放! 敵の退路もこちらの射線も関係ない、この部屋の全領域に粘着・重力・爆破の全パラメータを同時叩き込みだ!」

クレイの魔導コアが苛烈に過熱し、狭い空間全体が超高密度の粘液と罠の渦へと変わった。

「ぐおっ……!? なんだこのトラップの密度は……! 逃げ場がない!?」

「くそっ、引き直して陣形を――」

「逃がすか! ここがお前たちの、そして俺たちの背水の陣だ!」

一歩踏み外せば全滅という死線の上で、天狼の圧倒的なプレイスキルと、無名機関の死力・あまりある全トラップを投入した決死の防衛戦が、地獄のような白兵戦となって激化していく――。

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