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虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
第二部 亡霊少女の異世界放浪旅
105/109

半死半生な生活してる人

マホミルが現在商んでいるよろず屋は、最初の頃より収入もかなり安定していて、今現在 販売の範囲を広げられるぐらいの余裕があった。


そもそもよろず屋は、その名の通り、幅広い部類の商品を取り扱っているため、正確に“何屋さん”というものが存在しない。まぁ、強いて言うなら薬が多いが。


店に出す商品の条件は、主に「マホミルが自力で作ることができ、十分な利益が見込めるもの」の2点である。逆を返せば、その2点さえ守っていれば、どんなジャンルの品も店に出せることになる。


今現在 特にお金には困っていないものの、単に自分が作りたいということもあり、さらに品数を増やして収入を安定させるという意味でも、今後のため販売の範囲を広げる予定だ。


「そいえばししょーはさぁ、現代で最高の刀を作ろうと思ったら、なんて鉱物使う?」

「ウランとかプルトニウムとか、近づくだけで死ぬ妖刀」

「誰が持つの、それ?」

「下請け」



…この話はどうか忘れてほしい。否、忘れてくれ。


……いや、自分の体を魔改造しまくればワンチャン…………いやどちらにせよ生身では無理だ。私魔術師だし。


「まぁそんなことはさておきさ、長剣に刻む用の魔術式 準備するわよ」


無理やり話題を逸らした。否、逸れる前に戻したのほうが正しいか。元々こっちが本望だったはずだ。


「どうせししょー術式の開発は全部アナログでやるんでしょ。ここ暗いし、作業するならメインルームでやった方が良いんじゃない?机ごと運んでさぉ」

「……ほんとだ、たまにはいいこと言うじゃない!」


夢中になりすぎてぶっ倒れられたら困るからね、という言葉は飲み込んで、物を運び出せるほどの力がないマホミルのために、クレアは作業環境を整えていった。ソファや机が並べられ、追加された作業台の上には必要な素材や食料品が積み上げられている。


「引きこもりセット完成〜」

「流石クレア。手が早いわね」


「安全と効率を両立させるなら、普通はこれくらいまとめておいた方が良いんだからね!疲れたと思ったらすぐ休む。休む、食う、寝る、この合間に作業をするつもりで。無理は禁物だからね」


……ちょっと待って、クレアは私のお母さんか。

弟子に説教されるなんてなんだか変な構図だ。


まぁそんなことはさておき、さっそく机に向かって書き物を開始したマホミルに、クレアはソファにうつ伏せに転がりながら忠告をした。


クレアは、普段のマホミルは作業に没頭すると飲食も睡眠も疎かになりがちなため、大丈夫だとは思いつつも念の為に釘を刺しておく。


まだ倒れたりなんだり実害は出ていないものの、今後いつ倒れてもおかしくないような生活をしてるマホミルのことだ。この間だって、早朝に来たのに寝ていた雰囲気が全くなかった。クレアがどんなに早い時間帯に来ても起きてるもんだから、こちとら気合が入って、マホミルの寝てるところを見ようと、日に日に訪ねる時間が早くなっていった。というか今まで一度もマホミルの寝てるところを見ていない気がする。まぁ、本人が他人に無防備なところを見られたくないからっていうのも、あるのだろうけど、それにしては少なすぎる気がする。一体いつ寝てるんだあの人。寝てるほうより死んでるほうが想像できる。やっぱり倒れられたら困るんだよなぁ。


クレアがそんな心配をしていることなど、魔術師は到底考えつくことはなかった。



おまけ:ピザPart2


クレア「ピザって10回言って」

イアデル「ピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァピッツァ」

クレア「じゃあここは?(肘を指差す)」

イアデル「(ヒッザァ)?」

クレア「肘ねwww」

イアデル「ワロツァ」

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