表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/191

18

「もっと僕を愉しませてくれよ!隠れてばかりいないでさ!」


光の輪を指先で回転させそれを遠心力で放つ。

その光輪は紙屑のように柱を切り裂いた。


「く…」


身を縮めなんとか回避する。

まともに食らっては胴と足が二つに別れるのは言うまでもない。

崩れる柱からまたも移動し、なんとか打開策を練りながらハースの姿を伺う。


「良いのかい?僕ばかり見てて」


ハースの言葉を耳にすると同時に、アシェスはその場から飛び去る。

すると先程の光輪が反転し、アシェスのいた場所を切り裂いた。


「うーん、残念。なかなか良い勘してるね」


だいぶ息も上がってきたのかアシェスの呼吸が激しくなる。

逃げているだけで体力を無駄に消費し、なんの打開策も見出だせない。

そこらの魔導師程度ならば躱しながら反撃の機もあるだろうが、隙のない攻撃に格の違いが分かってしまうのだ。


(こりゃ、ここの魔導師が歯が立たない理由もわかる気がするな。ケタが違いすぎる)


アシェスは汗ばむ手で剣を握った。


(だがヤツの魔法は物理的なものばかりだ。…いけるか)


大気の力ではなく、物質化した力。

これならば武器で弾くことも可能だ。

懐に飛び込まなければ、自分達剣士にとって勝機は見いだせない。

アシェスは反撃の機を伺った。気付いていない今が勝機。

しかし冷静さを欠けばやられる。

何度も死地を潜り抜けてきた親友の助言を胸中で復唱する。


「ったくよ、とんでもねぇヤツに噛み付かれたモンだ…」


「誉めてくれて嬉しいよ!」


ハースはタクトを振るように両手をかざし、空気中に式を描きだした。

踊るように腕を振り、円を形作る。


「君に見せてあげるよ、本物の力と言うものをね!!」


描いた円を地へと叩きつける。式を形どった紋様は大地を揺るがす。

大地を裂き、亀裂は部屋全体を包んだ。

無数の石屑が宙を舞う。

それらは重なり無数の巨大な槍となってアシェスへと襲い掛かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ