表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/191

騎士たちは問答無用で武器を構えた。

アシェスは窓越しから横目で下を見下ろすと、宿全体も王宮警備隊によって囲まれている。

退路なし。


(なんの冗談だ…これは)


寝呆けているのだろうかと夢落ちを願ったが、どうやらこれは現実で間違いはない。

彼を襲う頭痛が現実を物語っている。


「で、俺は何の容疑をかけられてんだ?」


「まだシラを切る気か?…まあいい、貴様は国家機密を漏らした重罪人とのことだ」


(機密漏洩…。代行者のことが漏れたというのか?この…たった一晩で)


「昨夜城が襲われた。賊の侵入によってな。そいつは貴様を首謀者の一員だと言っていたそうだ」


「なんだと!?」


「貴様の連行は国王の意志だ。おとなしく従え!逆らうならば…」


部屋全体に光の刄がアシェスを取り囲む。魔導師たちが威嚇しているのだ。

いや、これは警告でも威嚇でもない、逆らうならばこの場で容赦なく殺すという真意。

アシェスは一つ息を吐くと、冷静に肩を下ろした。


「さあ、何処へでも連れていけよ」


降参を表したのか、両手を掲げ首を振った。


「…潔い判断だ。賢明だな」


騎士たちはアシェスを取り囲むように、数本の槍で檻の形を作る。それは逃亡防止の防衛策である。


「国王との間に何があったかは知らんが、とんでもないことをしてくれたものだ」


「……………」


一人の騎士が耳打ちのように呟く。

アシェスは目を瞑ったまま、何の言葉も発さなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ