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神々
空が裂ける。
今度は一つじゃない。
複数。
『干渉が過剰だ』
低く響く声――大地神。
『流通が歪んでいる』
技術神。
『生命の循環が乱れている』
生命神。
一斉の圧。
フロールが一歩前に出る。
「当該対象は――」
『黙れ、眷属』
一瞬で遮断。
空気が凍る。
フロールの声が消える。
「……おい?」
反応なし。
「権限を一時停止されました」
頭の中に直接ではなく、“外側”から聞こえる。
弱い。
遠い。
「マジかよ……」
つまり今、
完全に一人で神と対峙してる。
『問う』
創造神の声。
だが今回は、重い。
『貴様は何をしている』
「見りゃ分かるだろ」
吐き捨てる。
「世界いじってる」
『違う』
即否定。
『貴様は“定義を侵している”』
意味は分かる。
でも――
「じゃあ逆に聞く」
顔を上げる。
「この世界の“正しい形”ってなんだ?」
沈黙。
神々が止まる。




