表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/64

53.

 (※マーシー視点)


 私は今日も二度寝をしてから、集合場所へと向かった。


 そして、点呼が始まっている中、私はこっそりと列に紛れ込んだ。

 点呼は続き、私の番も終わり、今日も無事点呼は終了した。

 あぁ、皆が真面目に集合している中でする二度寝は、本当に最高だわ。

 

 私が二度寝を始めてから、一か月近く経過したが、特に何も言われることはなかった。

 施設の生活は相変わらずつまらないけど、その中でも私は二度寝をするという楽しみを見つけていた。

 そして、翌日になっても、私は二度寝をした。


 いつものように二度寝をして起きたあと、集合場所へと向かった。

 いつものように、列に紛れ込んだ。

 いつものように点呼を終えた。

 いつものように、点呼を終えたので朝食の時間が始まろうとしていた。

 しかしここで、いつも通りではないことが起きた。


「マーシーさん、ちょっとよろしいですか? あなたに話があります」


 指導員に呼ばれ、私は別室に向かった。

 ほかのみんなは朝食を食べに向かっているのに、私だけ呼び出すなんて、いったい何の用かしら?

 話というのは、何のことについてかまだ分からない。

 でも、長い話は遠慮してほしい。


 私は早く朝食を食べたいのだ。

 温かいうちに美味しくいただきたい。

 楽しみがほとんどないこの施設で、食事は数少ない楽しみの一つなのだ。


「いったい、話というのは何でしょうか?」


 部屋に入って椅子に座り、対面に座っている指導員に私は尋ねた。


「マーシーさん、あなた、点呼に遅れましたね?」


「え……」


 指導員の鋭い眼差しが、こちらを睨むように見ていた……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ