45.
(※マーシー視点)
「三つ目の可能性、それは、料理を食べて倒れた人物が、自ら劇物を料理に入れていたという可能性です」
「……そ、そんなの、ありえないわ! どうしてわざわざ、自分の料理に劇物を入れるのよ! そんなバカなことをする人なんて、いるはずがないわ!」
私は動揺していた。
何もかも、バレているのかもしれない。
それでも、必死に反論するしかなかった。
せっかく、カトリーの学園生活をめちゃくちゃにしようと、今まで準備してきたのに、まさか私は、また失敗するの?
いや、諦めるのはまだ早いわ。
最後になるまでは、何が起こるかわからない
何事も諦めないのが、私のいいところよ。
「それが、いたんですよ、そんなバカなことをする人物が……」
「そんなことをする人なんて、いるはずないわ! そんなことをしても、何もメリットがないでしょう!?」
「いえ、その人にとってのメリットはありました。今のこの状況を作ることが、彼女の目的だったのです。学園祭を中止に追い込むこの状況のことです。そしてその目的は、学園祭で出された料理に自ら劇物を入れて食べることで、容易に達成できました。自分で食べるのですから、劇物は無味無臭である必要はありません。入れるものは、なんでもよかったわけです」
「へえ……、そうですか。自分で劇物を入れたのなら、それは確かに簡単ですね。ということは、犯人は料理を食べて倒れたお客さんだったわけですね? その人のせいで、学園祭が中止になるのですか。残念ですね。その人が報いを受けることを祈りましょう」
「いえいえ、何を言っているのですか。さっきから聞いていれば、まるで他人のように言っていますが、その料理を食べて倒れたお客さんというのは……、マーシーさん、あなたですよね?」




