42.
ハワードが発見した、倒れたお客さんが食べていた料理の中にあったもの、それに加えて、画家の卵くんと歯科医師の息子くんの証言により、私たちは確信していた。
この騒動の犯人は、マーシーだと。
そして……。
「カトリー、あなたの辛気臭い顔をもう一度見に来てあげたわよ。もうそろそろ、学園祭が中止になって、あなたが絶望する頃かしら」
タイミングがいいのか悪いのか、マーシーが現れた。
しかし、彼女はまだ知らないのだ。
私たちが、事の真相に気付いたことを。
「マーシーさん、この騒動は全部、あなたがやったことだったのですね」
「あら、ハワード様。久しぶりに口をきいてくれましたわね。そんな根拠もない言いがかりでなかったら、素敵だったのですけど」
「まさか、あなたにここまでの執念があるとは思いませんでしたよ。正直なところ、このまま学園祭が中止になることも覚悟していました」
「ええ、そうでしょうね。その通り、このままいけば、学園祭中止は既定路線ですよ。今更この状況を覆すことなんてできませんわ」
マーシーは得意げな顔をしてそう言った。
「それが、そうでもないのですよ。学園祭を中止するために策を弄したようですが、残念ながら、あなたの思い通りにはなりません。なぜなら、この騒動が、あなたの起こしたものだという証拠を見つけましたから」
「しょ……、証拠ですって!? そんなもの、あるはずがないわ! 私の計画は……、あ、いえ、私は何もしていません! 無実の人に罪を着せようとするなんて最低だわ!」
さっきまで得意げだったマーシーの表情が、今は焦った表情になっていた。
私はマーシーの言葉を聞いてあきれていた。
その言葉はまさに、特大のブーメランである。
無実の人に罪を着せようとするなんて最低だなんて、よく言えたものだ。
この前、私に無実の罪を着せようとしたのは誰だったか、覚えていないのですか?




