92、 魔族と人族の戦争考察
屋上から降りて来た皆と合流して食堂に行った、魔王様とフォーもやって来た。
フォーから子猫を受け取った。 『始めましてだね 子猫ちゃん 太一です。』
「おとうしゃん はじめまして 私し戦ったよ。」*子猫 おとうしゃん?
<それより 太一君お昼過ぎちゃったから 早く何か食べようよ。>
そうだな、ちょっと料理してくるか 子猫をフードに入れるとフードから伸び
上がって左肩越しに顔を出している、そのままキッチンに向かい 食材を
取り出す。
さっき見つけたエビのカクテルが大量に有ったのでこれを食べよう 取り分けを
アマに御願いして スープも他の人に任せよう、俺はネコの為に ネコ用ミルクを
作る (ネコに牛乳を上げるのはイケないそうだ、専用の物が有ったのでそれを
用意していたのである 他にも子猫用ブラシやトイレもアマに作って貰った。)
{告 マスター、余り気にしなくても大丈夫だと思います、多分リトより
強いですよ その子猫。}リトより強いんだ リトがどの位強いのか知らないけど
紅茶を入れて パンを出し手 色々タンゴ達に運んで貰って 昼食だ。
席について 子猫をテーブルの上に乗せる、ネコミルクを出して 小さなお皿に
エビのカクテルを切って乗せる。『さあ、召し上がれ。』「はい おとうしゃん」
エビを少し食べて ミルクを飲み始めたので 俺も食事を始めた。 パタン。何?
子猫が倒れた!大変だ何が起こった? アマ、フォー 大変だ子猫が子猫がぁ。
<太一君 落ち着いて、大丈夫だよ 少し魔力欠乏ぎみで気を失っただけだよ
何時もの様に フードに入れておけば回復するから 落ち着いてね。>
はぁ~びっくりした。折角出会って会話して直ぐ倒れたから卒倒しそうに
なった。まあ、直ぐ元気になるなら大丈夫だろう 俺に危機が訪れたから
頑張って起きて戦闘までしてくれたのかな 名前考えとかないとな。
戦闘を最初から見られなかった者が居るので アマの記憶を食堂で上映
して見た、遠くて見えなかった部分まで 映し出されるので 皆アクション映画を
見ている様に興奮して見ていた。これで 誰一人死んで無いんだから この映像は
魔族の戦い方を変える プロパガンダ映画になるかも知れないな。
<太一君なんか良からぬ事を考えてなぁい?> 心外だなフォー あの映像では
人族を一人も死者を出さずに撤退させただろう、 俺の居た世界での近代戦争は
出来れば死者をなるべく少なくした戦争を望むんだ、何故なら例えそれが侵略戦争
でも 侵略後に大量の家族知人を殺した者の言う事を 喜んで聞く者は少ない。
それだから対戦相手に戦意を喪失させて 出来れば流血なしで侵略するのが望まれ
るんだ。
まあ 戦争なんてしない事が一番なんだけど今この状況で戦争中止って言っても
誰も言う事聞かないでしょう、なら こんな戦闘なら自分達も傷つかず 相手も
最小の損害で 撤退(勝利)をさせる事が出来る事が判るでしょう、今すぐって
訳には行かないのは分かるけど この映像を見た魔族達が ああこんな勝利の
しかたも有るんだと気づいて貰えれば良いなって 思っただけだよ。
<魔族には無い考え方だよね、全く思い付かなかった。そうすると何で戦うの?>
実際俺の時代は 基本殺し合ってるよ 話が合わないだろうけどね。
<それは どう言う事?>
最近は大きな戦争は起こって無いんだ。 約70年前の大きな戦争である特殊な
爆弾が開発されたんだけど、この不条理な威力の爆弾が登場してから有力な国家は
この爆弾を保有して お互いに撃ったら撃つぞと脅し合いをしているんだ。
そんな 枷の有る平和が前世かな 俺の居た所も発展途上なんだよ、でも俺は
皆が喧嘩しないで 生きて行く方がやっぱり幸せかなぁ って思うよ。
その中で そこは昔うちの領土だったから返せ とか うちの宗教ではそこは
俺のものだ、 とか言って 小さい紛争が絶えないのも 前世だね。
でも 俺は出来れば知性を持つ者(話が出来る物)は殺したくはないんだ
それで 非殺傷武器って口煩く言ってるの。
<それはどんな物なの?>
うん、色々有るよ フォーが作ってくれた麻痺毒なんかは それにあたるね
でも麻痺(麻酔)効果が有る物はあんまり対人には使用しないかも知れないね
他には 電気ショックで一時的に自由を奪ったり 放水も有るね 暴徒鎮圧で
使用してるのを見たことが有る 銃でゴム弾撃つのも有るけど 痛そうだね
催涙ガスって奴も有るね、強制お涙頂戴って物。指向性の音を使ったのも
有ったし 簡単なのはスプレーかな。
<スプレーって あのシューて出るスプレー?>
そう ペッパースプレーて言うんだけど、目や気道に入ると 痛くて正常には
行動が取れなくなるよ その間に捕獲して 体の自由を奪ってしまえば 安全
てなわけ。 空間収納に確か有ったよ フォーが取って来たんでしょ、
<いちいち物確認してないんだよね、 そんなのが有ったんだ。>
(他にも危ないの入って無いか 後で調べよう。)
<それって魔法で代用出来ないかな?>
其れこそフォーの領分でしょう、 あれ主成分が唐辛子だった筈だから
テーブルの上に有った一味とタバスコをフォーに渡した。
それこそ 魔法で代用出来るなら、人族にだけ効いて 魔族には効果が無い様に
調整出来れば 使い勝手良いよね 相手にしか効かないんだから。
<分かった ちょっと研究してみる。>
そもそも 何で人族と魔族は戦ってるの?
<人族は魔鉱が欲しいからだね、魔族領のほぼ全てが魔鉱石で出来てると言っても
良い。 人族はそれが欲しい 魔族を殺して領土を乗っ取れ~って感じ 魔族は
・・・判んない。とにかくず~っと戦ってる。> 紙ないからね始まりも忘却
したんだ でも 人族は明確な事柄があるな、魔鋼って人族に売れないのかな
前世の人だったら喜んで買うと思うけど。
<交渉の方法がないからねぇ~、 太一君やって見る?>
うん、やって見たいけど このまま行ったら 殺されるよね、それと魔族側にも
根回ししなくちゃ ダメだもんね。
そんなちょっと難しい話をしていたら 子猫がフードの中で目覚めたらしい。




