70、 集団就職?
翌朝 食堂に降りて来ると、既に今日随行組が荷物の整理をしていた。
早いな皆んな。 本日一緒に行くメンバーは 俺、フォーを含む将軍軍団5名
バンパイヤ10名 エルフ5名 それについて来たい組ネコ3匹ヘビ5匹
(ヘビはリリスさんが行くからついて来たいのかな?)
あとマルカートさん 旦那さん 迎えにいかなきゃだよね。
それに リトだ。 [わたしも いきた~い!]だ そうだ、まあいいや。
朝食をみんなで頂いて、皆の荷物を空間収納に収めてから さあ 出発だ。
あっ、またあれだ 転移酔い。かぁ~っ、ごはん食べなければよかったかなぁ。
<太一君 大丈夫 ちゃんと用意して有るから。> ・・・って何を
正面玄関から外へ出ると そこには黄色いボンネットバスが 止まっている。
なに、これ? ここ魔界に余りにも似合わないこの存在。これで何処いくの?
<太一君 これが転移酔い対策された 移動物体だよ 他にも種類が有るんだけど
今回は大人数なんで このスタイルにしました。 さあ 乗って、乗って。>
転移酔い対策されてるんだぁ~ って違う! なんでこのスタイルなの?
もっと こう観光バスとか有ったでしょ!
<う~ん、 なんとなく?> 何となく なんだ そうなんだ まあ良いや。
何となく納得出来ないまま 乗り込むとそこは 超大型クルーズ船並みの
大きな空間が有り、 後方など視認する事も出来ない。(空間拡張かぁ~)
まあ これなら 中で多少暴れても 問題ないかな。って広過ぎだろこれ。
<だって 大は小を兼ねるんだよね。そして太一君はここね。>
いくら兼ねるったって 大、兼ねすぎだろ。少しは自重してほしい。って
ここは運転席ではありませんか? 何で俺がこの席なの? フォー。
<だって、運転免許持ってるの太一君だけなんだもん、当然でしょ。>
・・・そういう問題なの? 俺でも大型2種免許は持ってないよ、それに
何これ、ハンドル握って前だけ見ている分には良いけど 後ろは何処まで
有るのか不明な位だし これ左ハンドルだけど右のミラーだって遠すぎて
見えないじゃん! どうやって運転するの? 大体運転必用なの?
<大丈夫 本体の大きさはさっき見て貰った位の大きさだし たとえ此処かに
衝突しても 壊れるのは向こうだし、安心・安心!> 全然安心できねぇ。
そうだ フォー大体運転必用無いでしょ、 転移するんだから。
<太一君 是だけの質量が突然じいじの店舗前に転移すると 誰か轢かれちゃう
かも知れないでしょ~、 危ないから町より少し離れた安全そうな場所に転移して
そこから自走で町に入る予定だよ。> 成程、フォーにしては 安全面を
気にしていたのか。
そんな事を言い合ってる間に、皆乗り込んだので 昇降口のドア閉めて
皆の着席を確認して、隣で手すりに捕まってるフォーにいざ行かんと号令を
出そうとしたら フォーから
<太一君じゃあ エンジンかけて スタートして良いよ。方向はこのまま
真っすぐね。>
・・・ えっ! 前方を確認したら 既に魔界の荒野に居た。いつ転移したんだ?
<さっき。> そうなんだ・したんだ って気持ち悪くない 大丈夫だ。すごい。
<でしょ~ その為に開発したんだよ。えらい?> はい えらいです。フォー
このシリーズに乗って転移すれば 転移酔いは回避出来そうだ、よかった。
それでは 城下町に向かってGOだね。
ゴト、ゴト、ゴト、ゴト 走るスクールバス 道(なんて物は無いけど)が
悪いので スピードは出せない、速くても20キロ位だ。フォーに聞いたら
魔王城から約5キロ地点だと言う事なので すぐ着くだろう。現在途轍もなく
大きな魔王城にむけて走行中である。後ろの席は五月蠅い、どうも初めて乗った
乗り物に感動している者、車窓から顔だして騒いでる者、自分で走った方が
速いと文句を言ってる者 (これはベレトだな) 皆思い思いに騒いでる。
就学旅行に同伴してる運転手って こんな感じなのかなぁ。 なんて考えてると
城下町に到着した。町内まで侵入すると騒ぎになりそうなので 町のすぐ外で
降車して 徒歩にてじいじの店まで進んだ。
ゾロゾロと雑貨じいじまで歩く(そういえば店名考えとけば良かった)
城下町とは言え、何も見栄えする建物も無い町なので、皆は興味なさげに歩いて
いるが、 その一角に到着した所で 状況は一変する。 一つの店舗に群がる
魔族達、その為、じいじの店に近づけない。(これは 大盛況だなぁ)
って大変だ 『ガープさん また人員整理御願いします。』
「まかされた 太一殿」*ガープ
「皆の者 順番に列をつくって 粛々と買い物をせよ!」*ガープ
さっきまで目の色変えて店舗に殺到していた客たちが また雷に打たれたかの様に
一瞬停止してから 行儀良く列を作り始めた。 さすがガープさん。
「照れるのぅ 太一殿。」*ガープ
さあ今の内に裏から店舗に入ろう。 店舗裏の勝手口から中に入って、
休憩室までやって来ると、プリモさんが机に倒れ込んでいた。
・・・『プリモさん 大丈夫ですか?』
「・・・ううっん、だいじょばないです 疲れました。」 だいじょばないんだ。
兎に角、じいじ達を休ませる為、フォーとガープさん リリスさんで お店を
回して貰って、 じいじとモデラートさんを回収して来た。
『アダージョさん 大丈夫ですか?』 じいじもモデラートも疲労困憊だ。
「ああ、有り難う将軍様。 嬉しい悲鳴なんだが 余りにも好評過ぎて
困っていた所だ。 このままでは 儂ら店員全員倒れてしまうよ。」
大変好評の様だが、やはり人員が足りていないのが 問題だな。
『どうでしょう 皆さん早速店員として 活躍してみますか? 今日はお試し
でもいいですよ 実際にやってみて頂ければ 感じも解り易いでしょう。』
皆さん同じくやって見たいとの事なので 即戦力となって貰う為、
商品情報や接客技術などを アマに頼んで刷り込んでもらった。 便利だねこれ
フロアに散って 接客や レジを行う バンパイヤとエルフみんなキレイだから
客受けも 上々の様子だ。 このまま少し任せておいて、問題のお二人に
闘技場とフィットネスペースを見てもらおう。
まず地下へ移動 闘技場をアスモデウスさんに見てもらった
「ここで 闘技会を行うのだな。なかなか良い環境だな。」*アスモデウス
『ええ、ですが闘技だけでは無く コンサートや ダンスホール 映画鑑賞などと
多目的な催し物を 考えています。』
「・・・??? なんじゃその こんさーとなる物は?」はい解らないですよね。
設置して有る 超大型モニターに 前世の格闘技やダンス プロモーションビデオ
などを 次々と流して見せた。だんだんと 皆さん食いついて来る。
「こんなにも格闘技という物が有るのか。これなら色々な戦法を取り入れられるな
そして このダンスも良い。 この踊りなる物はいわば足さばきと体さばきの
修練になりそうだな。」*アスモデウス 頑張ってブレイクダンスでも
ソシアルダンスでも やっちゃって下さい。
『アスモデウスさんには ここ(地下闘技場)の支配人をお任せしたいのです。』
「太一殿 わしは何をすれば良いのだ?」*アスモデウス
『そうですね、基本自由なのですが 例えば 週末に武道大会を開いて
年間チャンピオンを決めるとか金曜日の夜間はダンス会場にするとかですかね。』
「・・・・・それは。 それはおもしろそうだな!」*アスモデウス
『そうでしょう。 でも先ずここのオーナー店主のアダージョさんと打ち合わせ
してから 始めて下さい。』
「承知した、任せるが良い。太一殿」*アスモデウス




