187、 ディパ開放
一応手術方法を説明すると 信じられない顔をしていた御爺さん、
俺のゲート見せて上げたら信じてくれた。
ジムさんに頼んだのはバイタルサインの確認のみ 危険に成ったら教えて
貰うだけの御仕事です。
施術前に着替えろ、との神(偽物)の言葉で手術着に着替えました
ジムさんが貸してくれました、 何時も隣に居るリトと今回は魔道具の確認を
して貰う為にスフレも必須だが 子供用が無かった(当たり前だよね)だが
俺が持ってました、子供用手術着。 (前世のコスプレ店恐るべし)
大きな手術室には立派なベッドが2つ並んで有り (生体間移植用なのか?)
此のままで施術出来そうで有る。
ディパは全く恐れは無く ”さっき食べた魚の骨が奥歯に嵌まってるのを
序でに取って” 等と悠長な事を言っている。
では オペ開始します、 ディパにベッドに寝て貰って 魔法ドリエルを
発動する。 直ぐに寝落ちするディパ 今回は魔道具だけを隣のベッドに
転移させるゲートを展開する。
ゲート展開して 上方から下方向に動かして見ると 隣のベッドに人の形を
した 薄く黒い染みの様な物が浮かんでそれが段々と濃い色と成って行く。
そろそろ終わりが見えて来た時それは起った、 ”ポスッ”と転移先の
ベッドに何かが落下した音がした 直後 ジムさんが叫んだ。
「太一君 バイタルが 突然喪失した、彼女は死んでしまった。」*ジム
『はいっ! 如何言う事?』
<太一君 脈拍・血圧・呼吸のサインが表示されて無いよ。>
拙い、如何しよう 先ずディパを見る 幸せそうに寝ている様にしか見えない
次に 転移先のベッドを見る 人型に黒く成ったシーツの上に丁度口紅サイズの
筒状をした物体(是は色が白)が丁度ディパの頭部の位置に有った。
(て事は、あれは魔道具。 位置が頭部なら脳の中に有ったのかな それを
取り出したから 脳組織が壊れた のか? まあ 直すけど)
ジムさんがAEDを用意しようとしているのを止めて、ストレッチャーを
用意、其処に向けて通常のゲートを展開して脳味噌を露出させる(医療行為です)
エリクサ入りスプレーボトルを取り出して 脳味噌に満遍なく吹き付ける。
すると如何でしょう、バイタル戻りました。 治った見たいです。
「なっ、な、何じゃこりゃ~!」*ジム そう思いますよね
一応バイタルが全て正常なのを確認してから スリープを解く、 眼を
擦りながら起き上がったディパに 体が何とも無いかを確認して貰った。
別段何も変わった感じは無いらしい、何時もと同じだとの事だったが、
突然振り向いて 結構怖い顔で ”骨が取れてない” と言われた。
<あははははっ、一本取られたね 太一君。 骨取って上げてね、その間に
魔道具調べとくから。> 解りました宜しく
魚の骨は普通にスパチュラで取りました。
<太一君 これ 人族が作ってるね でもスペックが可笑しいんだよね
精巧に出来過ぎてる、とても人族が作ったとは思えないんだよね 多分
魔族が関与しているよ 間違い無く。>
人族では作れない程高い技術で作られた呪いの魔道具、魔族が関与している
って言うのは納得出来る。 では何故人族が作ったと判ったんだ?
<太一君 ここ、此処を見て。> なになに
それはスフレの妖精眼で無くても 手持ちのハ〇キルーペで見えました。
”魔鋼研究部第三課”って書いて有ります。 アホか! あの馬鹿共、
確か人質交換の時 人族王城の中を覗いていた時に兵士が特殊暗殺組織が
魔鋼研究部第三課だって言ってたよな。 何で暗殺組織が名前入れちゃうかな
普通暗殺組織って足が付くのを嫌って 証拠を残さない物なんじゃないか?
<うん、 まあ馬鹿は正解だと思うよ。 でもね太一君呪いって返せる
物なんだよね、 これ一辺返して見る?> 怖えぇよ! 地〇少女か!
如何言う理屈で呪いが返せるのかは俺には判りません。フォーが説明を
始めて、5分程で話に着いて行けず寝てました。 神(偽物)は律儀にノートを
取って話を最後まで聞いて、オマケに質問攻めにしてフォーを
吊し上げていました。
確認作業が有る為、此処では呪いを返せないと 皆で病院を出て 病院を
空間収納に仕舞って(悲しい顔しないでジーザス 後でフォーに頼んで
病院一戸建て程度にしたら引き渡すから一寸待っていて欲しい) 母屋へ
帰る。
帰って来たんだが、時間が無い もう夕方だ。 今日の作業は終了である
先日母屋入口横の柱に付けといた温度計を見ると もう10度を割っている、
(この体だから分からないけど寒くなって来たんだね) 今夜は鳥の水炊きだな。
早速水炊き作って食べ始める、水炊き作るの簡単だから食堂にコンロと
土鍋だして 俺水入れて鳥ガラスープの素入れて 鳥入れてフォーに灰汁が
出たら取って置いて貰う事を頼んでキッチンへ行く。 具材で入れる白菜・
椎茸・エノキ・しめじ・お豆腐・ネギ等を切り出して食堂に戻る、その間に
火が入った鶏肉と出汁が出たスープに具をぶち込んでお味を確認、追加で各
調味料を入れて 暫くしたら出来上がりだ。
神(偽物)と鍋を突き乍ら話をすると、 急いで呪いを返そうと御本人
とっても焦っている御様子。 何やら競合病院関係者と実行犯が幸せな死を
迎えるのが我慢ならないらしい、 早く呪いを完成させて前世の呪う対象に
全力で呪いを行使したいのだ。 焦って呪いなんて何だか判らない物を使う
のは悪手だと説得して 明日フォーが先ず ディパにかけれれていた此方産の
呪いを返す約束をして お休み頂いた。




