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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
188/418

188、 呪い返し


 朝 しかし次々と問題発生するよね、 ディパの呪いを解いてる途中から

次は呪いの開発しなくちゃイケなくなってるし 今日は呪い返しの儀式だ。


 部屋で顔を洗って ネコ達と食堂に行こうとして 寒くなって来たのを

思い出した、ダウンベストを着て行こうと思い至って空間収納を漁っていると

アハトが久しぶりに出て来た。 


 「パパ おはようございます、 今日は何か危険な事するのでしょう 

だから今日は一緒に居ます。」*アハト


 『おはよう アハト、 でも大丈夫なの 未だ本調子じゃあ無いんだよね?』


 「大丈夫です、 あと少しで完調しますけど 今日だけならパパの為に

力になれます。」*アハト


 『わかった、じゃあ宜しくね。』


 定位置のフードの中から伸び上がって俺の左肩に両手を乗せて来るアハト

今朝は久しぶりに アハトと食事が出来る。 ウキウキとした足取りで

食堂に来た、 あれ? 人が少ない まあ良いや朝飯を作る為にキッチンに

入ると リトとエルフ娘達が居た。 


 『おはよう 皆早いんだね。』


 [ねこしゃん。]  ですよね 久しぶりだもん


 アハトは自分で床に降りて リト達とお話を始めたので

俺は朝食を作る、 アハトは何が好きなんだろ?  始めて食べたエビの

カクテルも何だか途中で倒れてしまったアハト 先ずエビのカクテルだな

それと魚だな 何が良いかな食べやすいのが良いだろう、マグロの中落ちが

有ったのと 鯵の刺身が有ったけど 鯵はなめろうにしてみよう。

野菜は食べるかな ブロッコリーとカリフラワーとトマトのサラダ 

ドレッシングはサウザンアイランドで パンよりご飯の方が食べやすいかな?

お味噌汁作らなきゃ、 卵は食べるかな?


 [お兄ちゃん 朝から多過ぎ! 大体子猫ちゃんそんなに食べられないでしょ。]

怒られちゃいました


 皆で作った物を食堂に運んで食べ始める、 アハトは未だ小さいので机の上で

良いよね、 小鉢にそれぞれ取り分けようとしたら アハトに止められた。


 「パパ、自分で出来ますよ お皿だけ下さい、」*アハト

そう言って 思念移動で取り分けて、思念移動で上品に食べ始めた。


 

 『そう言えば人少ないよね リト達は何でか知ってる?』

????? が答えだった、 何処行ったんだろ 


 アハトとエビのカクテルを突いている時 エルフ娘達は マグロの中落ち・

なめろう丼に激嵌まりしていた、 ワサビはダメだったが おろし生姜は

気に入ったらしく 食べてはおろし生姜を追加しながら食べている。

 そんな食事をしていると フォーとジムが食堂に入って来た、何故か

げっそりと疲れた感じを受ける


 『ジムさん フォー、おはよう。』


 <おはよう 太一君、太一君のお水チョット貰って良い。>  如何したんだ


 <今迄、呪いの講義、 疲れたよ 太一君。>  それは御疲れ様

そんなに呪いの事を知りたかったのか、自宅住民の バンパイヤ・エルフも

講義に参加して居て、今は自室で休んでいるらしい。

 一方 ジムさんは 多分ずっと書き取っていたんだろうノートを目を剥いて

何度も読み返している、 この人 真剣マジなんだな。




 <今日は 彼ら 元人間9名の仕事場を作ってから ディパちゃんの

呪いを返すよ、 太一君も手伝ってね。>  俺が何か手伝えるのだろうか


 フォーの話はこうだった、 魔族 特に悪魔の呪いは魔族の祝福だそうだ

何のこっちゃ全く判らないが 魔族的には当然らしい 当然悪魔な俺でも

呪いは使えるらしいが 本人がキチンと意識して発動しないと 特に何も

起らないそうだ。  そして今回の呪い返しは1つ危険が伴う、

返した呪いを又返して来る可能性が有ると言う事。 この時帰って来た

呪いが 返した対象の側にいる者にも影響が出るので ジムさん等は同席

出来ないので 俺が必要との事。  俺には悪魔としての耐性が有る為、

同席していても危険は無いので 俺に手伝いをさせたいのだ。 



 其処で何処でやるか、  なるべく安全な場所に魔鋼製の建物を作る。

場所は射撃場近く更に敷地外が近い部分に建てた、  この建物は この先

新住民の人間ゴーレムだけどが 呪い研究に使う施設を兼ねている。

建物が有って、入口ドアが有って、テーブルと椅子 一応トイレも有るが

それ以外窓すら無い建物。  此れは呪い返しの対抗手段で有り、住民の

安全の為だ。 最悪其処に居合わせた者達には 危険が伴う建物だが 

自宅に居住する 住民の安全の為には 必用な処置と思う。 

それと 余りに快適な生活空間を構築すると 自分たちの部屋へ帰らない

輩が出そうな未来が透けて見えていた。 (絶対 ジムは帰らない)


 そんな呪い研究会事務所兼実験場を 制作したのだが 今回は 俺と

フォーだけで使用する、 危険だからだ。  

 


 先に手順をフォーと打ち合わせする、 今回呪いを返す対象は 自動的に

呪いを仕掛けた対象になるらしい。  フォーの説明を聞いていて面白いなと

思った俺だが、 最初の講習で言ってたと 苦言をフォーから投げつけられた。 


 今回は呪い研究会の依頼も有り、 呪い返しが 如何なる効果が見込めるかを

見極める 大変重要な イベントらしい。

新たに作った 呪い研の家屋は 一時的にルブランドル帝国用監視システムを

母屋から 移築して全方向から ビデオ撮影を慣行する。


 次に此方から如何言う呪いを相手に返すかを 話し合った。 けどフォーの

意見は最後まで変わらず、 俺も意義は無いのだが 俺の見解では、

 『こんなんで良いの?』 だ。   どんな呪いかと言うと

”肝心な時に必ず今迄で最大のクシャミが出る” 呪いだ。 

 当然俺の感想は ”こんなんで良いの?”なのだが フォーが語った

魔法の効果は 俺の想像を超えていた。


 フォーは呪いを返した。 別に何か仰々しい儀式は無かった (一寸残念)

至って普通に呪文も無く 只俺に ”返したよ”とだけ告げて来た。

何か一瞬黒く禍々しい物が見えた気がしたけど アレが呪いなのかな?

 後は此処に持って来たモニターで ルブランドル帝国各所に設置して有る

カメラの映像をフォーと確認するだけだ。(跳ねっ返って来るかも知れないけど)




 ヴィーヴォ配下に有る樹木達が 呪いが返された者達を逸早く察知して

モニターに映る特定の人物達を ズームアップしてくれた。 (何て便利な)


 魔鋼研究部第三課の面々には 必ず呪いは跳ね返るだろう、

魔鋼研究部第三課は暗殺部隊だから 当然暗殺を行う、尾行もするだろう

生き物は誰でも ”肝心な時” は必ず有る。 暗殺者は対象を附け狙い

尾行をするだろう、その時にも ”肝心な時”は存在する その時呪いは

発動する。 尾行をしていた魔鋼研究部第三課の暗殺者は此れ以上離れると

尾行が成立しないと判断して 前進を決めた、 ”肝心な時”である。

 立ち上がって姿を路上に顕し、目標に近づこうとした瞬間 最も悪い

タイミングで盛大なクシャミをしてしまう。 当然目標に気付かれ 暗殺は

失敗する。

 

 他の映像では 暗殺対象に今、切り付ける瞬間の魔鋼研究部第三課の暗殺者が

映っている。  暗殺者なのでその最大の目的、殺人を決行している時が

”肝心な時”だ。 当然今生で最大なクシャミが発生する、 折角不意を

付いて切り掛かかったのに 不発に終わり この者は 対象が連れていた

兵士により取り押さえられた。


 他のモニターに目を向けると 其処には何処かの部屋(研究施設だろうか?)

で 何かを調合している女性が映っている。  勝手にズームアップしてくれる

映像を見ていると手元を大写しにしてくれた、 (あれは爆発する茶葉だな)

そんな危険物を調合している時は 当然 ”肝心な時”はやって来る。

何かの薬品を慎重に点下しようとしたその瞬間 人生最大のクシャミが女性を

襲う。 手元が狂い適量を添加しようとした行為は その予定を大幅に狂わせ

多分決して添加しては為らない分量の成分を添加してしまう。

大多数の予想通りに 危険物を調合している時に分量を間違えると起る事象、

それは ”爆発”だ。  彼女の近くに居た同じ作業をしていたと思われる

同僚たちの手元にも有る物質に次々と引火し、その事象は ”大爆発”へと

姿を変える。 (南無)


 何故か大爆発後も脈々と流れ続ける映像、先程の大爆発の時衝撃波迄が

この部屋の音響システムで再現されていて(凄いサラウンドシステム)

臨場感タップリだったが 樹木カメラは何故無事なの?


 「太一さん 私の配下に居る樹木は魔法を使えます。彼は観葉植物ですが

魔法、防壁と太一さんバージョンの魔法、透明を発動しています ですから

彼は無傷です ご安心ください。」*ヴィーヴォ   雄なんだ


 段々晴れて来た煙だか埃、 其処に有った部屋と言うか建物は跡形も無く

無くなっていた。 火災は起きて居ない様だ、爆発で周辺の酸素が無くなった

からだろうか?  そう言えば何故俺バージョンの透明だったんだ?


 「フォー様の透明では 防壁は透明になりますが 中身見えちゃうので

太一さんバージョンで無いとダメなんです。」*ヴィーヴォ  そんな事有ったな


 そう言えば彼(樹木)は之から如何するんだろう?


 「太一さんは 心配性ですね、 大丈夫ですよ彼歩けますから。」*

ヴィーヴォ   凄ぇ! 異世界鉢植え歩けるんだ、 見て観たい。


 <太一君 そんなの良いからモニター見てて。>   そうでした

 

 次のモニターには豪華なお部屋で未だ午前中にも関わらず お酒を飲む

男性が映っていた、 彼は大変豪華な衣装を着ているが 如何やら軍人の

様だ。 (多分魔鋼研究部第三課の隊長か何かだろう) 

 お酒を飲むにしても 味わい、酒を嚥下する行為は飲酒行為の ”肝心な時”だ

当然の様に 彼の人生最強のクシャミが出る、 大事そうに口に含んだ酒は

彼の体液と混ざった混合物と成って口から吐き出され 卓上に置いて有った

多分重要な書類を汚す。 (もう上官には提出出来ないだろう)

 アルコールが喉を通る途中でクシャミをしたものだから 喉が焼ける様に

傷む、彼は水を求めてグラスに水差しから水を入れて飲む。 例え水で有っても

飲み込むと言う ”肝心な時”は存在する、 先程より最大級のクシャミを

する・喉が更に痛む・水を飲む・先程より最大級のクシャミをする。

悪循環である、 それに次回のクシャミは今迄のクシャミを必ず超える威力で

発生する、フォーの呪い返しによって呪いに掛かった者は須らくこの

事がネックとなり早い遅いの違いは有るが 必ず絶命するだろう。


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