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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
155/418

155、 星光電球設置


 水生生物と人族は自宅へ帰って来た。水生生物達もずっと水の中に居ないと

ならない訳では無い、陸上に適した姿に変化出来るので 陸上活動が出来る。

何方の姿が好みは判らないが 水の近くが好きと言うスタンスらしい。

そして此処自宅に居るともれなく俺水が有るので 他の場所に行きたくない と

言う理由で出ては行かない。

 



 今トーラさんと家族には 大型モニターで牧場での生活風景を見て貰っている。

言葉で説明を試みたが、どうにも納得致し兼ねない御主人の為、用意したの

である。美しい牧歌的な風景を見て奥様と子供達は大変気に入った御様子だが、

御主人は未だ難しい顔をしている。


 「この様に移動しなくても魔獣を飼う事が出来るのは判った。だが今はその

魔獣も動物も居ない、此れでは何も出来ない。」*トーラ


まあ、そうですよね フォーに頼めば何とか成るんじゃあないかと思っている。


 <そうだね 何とかなるね。> 


 「それは どの様な事だ?」*トーラ


 <私が トーラさんが希望する魔獣でも獣でも取って来れるよ。>


 「それは有難いのだが、それではダメなのだ。私が直に手懐けないと その

生き物は必ず後日暴れる、それに対応するスキルを我々は持っている、その為

最初にその生物と接触して 私自身が手懐けないとならないのです。」*トーラ



 結構制約が面倒臭いのですね、そうするとフォーと一緒に行動する事に

なるのかな、と思っていたが 例え精神体でも魔獣や獣は感が鋭いらしく多分

フォーが一緒だと手懐けられないとの事だった。

 そうするとトーラさん自ら作業しないとならないのか、如何しよう。

空間収納内を検索して気が付いた、家畜運搬用の乗り物が有った、が 此処は

魔族領だ 普通のトラックでは危険なのではと思い、フォーに相談したら俺が

以前 有ったら取って来てと御願いしていた或る乗り物が有った。




M113装甲兵員輸送車両、此れをベースに改造しよう。

この何とも言えない無骨なスタイル まるで箱が走ってる様だな。

出して見たら明るいグレーだったので先ず贋作政策委員会さんに頼んで

濃いグリーンに塗装、次に内部をフォーに拡張して貰って大きな魔獣でも

乗れるようにする、それにトレーラーハウスを連結して生活出来る場所を

確保する。 こんな感じかな、トーラさんを呼んで来て運転の仕方を教える。



 「フォーさん 此れが有れば遊牧してても良いんじゃないかと思えて来たが

奥方が許してくれないだろうな。」*トーラ


 『試しに 家族全員で行って来れば良いじゃあないですか、序でだし。』


 <私も改造手伝ったからこの車両転移出来るからね、どこか迄進んでそこで

泊まるのも良し、転移して戻っても良し、一度行った所迄はまた転移出来るから

戻っても又明日は行った所からスタート出来るから便利でしょ。>


 何だその反則性能、旅行が旅行で無くなってしまう。

奥様も運転を覚えて貰って、明日出発する事となった。





 その日の夜は一緒にご飯を食べて お風呂にも入った。トーラさん家族が

お風呂に入った事が無かったので 入浴方法を教えていたらサマ君が風呂場で

走って転んでたん瘤を作った、女子風呂でも同様の事件が発生して兄妹3人

仲良くたん瘤を作っていた、だがここの湯は俺水でヴィーヴォの癒し成分も

有ってお風呂を上がる頃にはすっかり治っていた。



 翌朝、朝ごはんを食べながらフォーとトーラさんは地図を見ながら話し

合っていた、何処に地図が有ったのかと尋ねると フォーが早朝にデジカメ持って

上空に転移して 航空写真を撮影してパソコンに取り込み画像調整して作った

らしい、写真を撮った序でに魔獣や動物が居る大まかな場所も確認したので

打ち合わせ中だ。フォーに掛かっては既に何でもありだね。

 暫くしてトーラ家族は出かけて行った。 頑張って下さいね




 <さて太一君 倫理通過したので電球打ち上げるよ、それと人工衛星も7つ程

上げとくからね。>  何処で打ち上げるんだ?


 <ああ 打ち上げるとは言っても 私が持って上がるだけなんだけどね。>


なるほど 打ち上げる必要も無いのか。 それと 本格的にGPSはそれ本当の

意味グローバル・ポジショニング・システムで構築されるのだろう。


 <一応光星電球が3個と衛生が7個ね リモコンは魔王ちゃんとアマービレ

ちゃんに渡してあるけど、点灯、消灯タイミングは自動化してあるから必要な

時しか弄る必要は無いからね、衛星の方は3個が固定衛星で4個が移動攻撃

衛星だけどコレの管理は私がするね。>  何だその物騒な名前の衛星は

何が搭載されているんだ。


 <太一君も御存じの 王城に対して使ったあの爆発物の改造版で

ふ・ん・じ・ん・ば・く・は・つ を使った 新型兵器! 当然不殺傷だよ、

まあ人族の迎撃と 人族領に有るダンジョンて不安定なんだよね 時々中身が

出て来ちゃうんだよ、それに襲われて人族が全滅。何て太一君いやでしょ~。

だから 抑止力として搭載したの、便利だよ マジ物の爆弾だと環境破壊だし

これなら チョット匂うけど森林地帯何かでは火災も起きないし、残る物は

長い目で見れば樹木への栄養素だし 良い事尽くめだね。>


(問題はそれが粉塵爆発では無いって事だ どんな当て字を開発したんだろう)


 <糞甚爆発だよ、糞(う〇こが)・はなはだしく・爆発するやつ。>


確かに  言い得て妙って奴だな、 フォーは出かけて行った。





 

 今日は魔王様も自宅に居た、多分そろそろフォーが帰って来るだろう。


そしたら 光星電球の点灯式をやろう、アマが開発してダメ出し喰らって

フォーが改造して、長い時間のテストを繰り返して 師匠さんの倫理を通過して

漸く運用だ、感慨深いなぁ これで作物の成長にも良い影響が出るだろうし、

何よりこれから訪れるだろう極冬だ。マイナス200度って何の冗談だと

思ったよ もう直ぐ超電導しちゃう温度じゃね~か マイスナー効果が発生

しちゃうよ でもこれで大丈夫、多分之からは暖かな冬が訪れるだろう。




 皆外に出てフォーの帰還を待っていた、一部贋作委員会の人2名が 作業を

途中で止めさせられてむくれて居るが、放置しよう。

今日も空が薄ら赤い、もう慣れたけど青いお空が見たい。


 <ただいま~。>   帰って来ました今日の主役


 『お帰り フォー、上手く行ったの?』


 <うん、大丈夫 では点灯するよ 魔王ちゃん カウントダウンを御願い。>


 「なんじゃ、フォー その カ・ウ・ン・ト・ダ・ウ・ンなる物は?」*魔王


 <え~と 所謂 秒読みって奴。>


 「なんじゃ そうなのか、それでは 4からで良いか?」*魔王


随分と性急なカウントダウンになりそうだな。

 {肯定 マスター、魔族の間では 縁起の良い(魔族的には縁起は悪いに

越した事はない) 秒読みは 4(死)から始まるのが常なのです。 縁起は

良いのですよ。} 判っては居るけど未だに魔族の良しと悪しの区別が付かない



 「では 始めるぞ。 死・3・2・1・( )何じゃ? 点灯しないではないか

フォー何をやっておる、失敗なのか?」*魔王



 <大変だ 太一君、魔族に 0(ゼロ)の概念が無い事を忘れていたよ。>


そんなの今更 俺に振っても如何にもならないでしょ! 如何すればいいの?


 <それは 私が聞きたいの! 何とかならないかな 太一君。>


そうですか、それではここは頑張って魔王様相手に 一つ博打を打ちましょう。


 『魔王様、実はカウントダウンなる秒読みには 厳格なるルールが有りまして

それに則って私が代理で行って宜しいでしょうか。』  ゴメン魔王様


 「まあ 太一殿が其処迄申すなら 掛け声ごとき譲る事は吝かでは無いぞ」*

魔王


 『有難う御座います、魔王様 では 代理務めさせて頂きます。』


上手く行ったよ フォー。 今から開始して大丈夫?


 <OK 太一君 大丈夫だよ。>


 『それでは 7・6・5・4・3・2・1・0。』  


 <点灯~!>   ああ、点灯するんだ 既に感無量である


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 んっ? あんまり変化を感じないのは何故ですか?



 <あっ、 あのね、言い忘れていたんだけど 今の季節が良い感じに光星電球

を必要としない時期で、 てっ点灯はしてるんだよ! でも実感が無いと言うか

感動が無いと言うか、本当に申し訳なかった。>



・・・・・ 本当に裏切られた感、目一杯である。 これなら感動を皆と

分かち合える 他の日にやった方が良かったじゃねぇか!


 前世では感じ得なかった、天才と気狂いは紙一重と言う言葉を骨身にしみて

思い知った。


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