156、 雨
昨日の事はもう考えるのはよそう。物事にはタイミングって奴が存在する、
それを 皆の想いを悪い意味で汲み取ってしまったフォーを 一方的に攻めるのは
いけない。 彼は民衆の希望を叶える為、昨日決行したんだ。多分そうだ、
恐らくそうだ、きっとそうだ、と 俺は考えていた。
<酷いよ 太一君、そうだよ 皆の事を考えて 昨日打ち上げるのが良いか
なぁ~って思って 昨日決行したんだよ。>
だけどさぁ、フォー。 そこは強烈な感動を与えられたシチュエーションでの
失敗は、フォーの予測の甘さとフォーの優柔不断さだと思うけど フォーは如何
思っているの?
<壮絶な空振りって感じかな。> 解ってるじゃないか
今日は王城前公園に来ている、定住した獣人の様子見と 魔王城で制御してる
太陽光の強化魔法を発動している魔道具を切ってみる積りだ。 先日の光星電球
点灯式後も空の色が変わらないのがどうしても納得行かない。それなら空が赤い
原因たる太陽光の強化を切ったら 空が正常な色になるだろうと言う単純なお話
である。 今俺とフォーは 王城前公園の中心に位置するヴィーヴォの分体
近くに居る。 あと10分したら魔道具の機能を切って貰う様に王城職員さんに
頼んで来た、因みに時間が判るのは 携帯電話のお陰だ、衛星打ち上げもしたので
衛星通信が使用可能となり 王城の職員さんも使えれば便利だろうと 大量に
渡して来た。 そして時間となる、あっ!暗くなった。フォーがリモコンを操作
して光量を上げる、だんだん明るくなる ああ、青い空が戻って来た。
「やはりこの色が良いですね、太一さん。」*ヴィーヴォ(分体)
そうだね ヤッパリ空は青いのに限るね。(あの年中炬燵の中に頭突っ込んでる
感じからこれでオサラバだ)
それから 農場を視察して 追加の農耕器具渡して、収穫物保管庫等作って
獣人達にも携帯渡して回った。 少し獣人達と話をしたら 農業に興味を持った
魔族から農業を教えてほしいと依頼されているそうだ、今迄暇を持て余していた
魔族達が 自分で育てて食べられるし、若しかしたら売れる作物に目を付けるのは
当然の事だ、良い傾向だね。 雑貨屋じいじにも寄って携帯を大量に渡した
便利なんで 御客さんに配って貰う事を頼んだ。
城下町周りに増えた住民と作物の管理と販売計画は魔王様と王城職人に頼んで
俺は帰宅する、此れで色々上手く行くだろう。
御昼前に帰って来た俺は自宅屋上に来ていた、玄関を入ったらリトが血相を
変えて俺の手を取り引きずる様に連れて来られた、何が有ったんだろう。
屋上から辺りを見渡すと 地平線付近の色が何時もと違う、空が青くなった
からかな?と思ったが 双眼鏡出して確認したら如何やら 魔王城方向からの
緑地化が此処迄到達した様だ、双眼鏡の中では此方に向かってワシャワシャと
緑が押し寄せて来るのを確認出来る。凄いペースだな、今日中には自宅周りも
完全に緑地化されるだろう、リトも隣で観察していて何だかワクワクしている
様だ。 自宅の周りが緑に覆われたら何しよう 畑は農園が有るから外で
行う必要は無い。テニスコートでも作るか? いやそれなら自宅の敷地内で良い、
なるべく手を付けない方がよいかなと思われて来た、基本放置しよう。
お昼を食べてから 皆で緑の侵略を眺めていたらトーラさん達が帰って来た。
あれ? 何かトラブルかなと思ったが、割と近い場所で鳥を手懐けられたとの事で
一度帰って来たそうだ。 8羽の黒い鶏(烏骨鶏かな)だがデカい体高70センチ
位のデカい鳥さんだ、名前をブラックバード(そのまんまだな)超音速偵察機
みたいな名前の鳥で基本魔素吸収のみで生きているとの事。
トーラさんが手懐けたので逃げないみたい 自宅周辺に放して於けば勝手に
繁殖するので 鳥を置いてま又旅に出て行ってしまった。
鳥さんはリトとその仲間達に囲まれて恐怖状態だが自分達に危害を加えて
来ないので 暫くすると一緒に遊び出した。
自宅の外で草原の風景を楽しんだり 鳥達と鬼ごっこをしていると雨が
降って来た。(そういえば雨って降らなかったな) 星光電球の影響なのか
魔族領に雨が降って来た。鳥達は大騒ぎだ。
取り急ぎ 人小屋を出して設置して中を鳥達が住みやすい様に改造する。
雨は直ぐに上がったが このまま雨が降り続けば 当然川が出来るだろう。
そう言えば魔族領に海はあるのか?
{肯定 マスター、有ります。此処より遥か西南方向に有ります、ヴィーヴォが
土壌改良した為、水の流れで土壌が侵食され川が出来ると思われます。
その場合必ず川は海に到達する筈です。} その内治水工事が必用かな
外で体を動かすのが気持ちの良い季節なのと空が青くなったので此れから
敷地にテニスコートを作ろう、敷地に入ってプール施設の近くにテニスコートを
作成し始める。計10面、ローンコート(芝生)5面 クレーコート(土)5面だ。
コートを金網で囲って完成 プール施設の売店にテニスグッズコーナーを設置、
ラケットとかテニスウェアとかテニスシューズとかボールとか展示と在庫を
補充した。 プレストさんが興味を示して来たので、一度お手合わせしたら
楽しかったらしく、スイミングスクールの生徒を引っ張り出して来て皆で始めて
いた。(ルールブックも置いて行こう)
明日はヴィーヴォに手伝って貰って自宅ゴルフコースを作ろう。




