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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
124/418

124、 黒の湖 1


 割と暇をしている。 獣人族の村を引っ越しして 人族とのやり取りを

丸投げして来てからは自宅で大じいじ・功さんとジオラマ作ったり ばあばと

お茶飲んだり、庭の整備したり、農園の手伝いしたりしていた。


 「太一さん あの湖には行かないんですか?」*ヴィーヴォ


大変だ、すっかり忘れていた。 魔王様に呼び出されて城下町を改造していて

忙しくしていたから ヴィーヴォとの約束を忘れてしまっていた。


 『御免なさい、ヴィーヴォ。 すっかり忘れていました 如何でしょう今から

向かって良いですか?』


 「はい、喜んで。」*ヴィーヴォ



 早速行こうとしたら、左袖を引っ張られた。 リトだ  [一緒に行く。]

はい、分かりました。 ユグドラシル分体6体は何時も俺が首から下げているので

問題無し、後連れて行った方が良い方は居るかな?

 {肯定 マスター、プレストを連れて行くことを提案します。 プレストが

家出先に選んだ中で見た目に良かった所があの湖だった様です。 水が綺麗に

なればあのメストカゲモドキは此処を出て行く可能性が有ります、是非同行させる

べきです。}   アマさんはプレストさん追い出したいの?

まあ、水関係だから 一応声を掛けよう。




 プールに行って、プレストさんに声を掛けて詳細を説明した。


 「太一殿 是非同行させて貰う。 あの湖が綺麗になるのなら 遠泳の訓練が

出来る様になる。 水泳クラブの面子と供に同行しよう!」*プレスト


あそこは遠泳用で 出て行くつもりはない様だ。 {ちっ!}  ちってアマ


 『あはは、では同行者は何人位になりますか。』


 「うむ、クラブ会員は此処の住民全てなのだが 他の者も都合も有るじゃろう、

今確認を取るので暫し待たれよ。」*プレスト


慣れた手付きで携帯電話を操作するプレスト、(何か俺より手慣れている)

一通り操作の終えると 携帯をポケットに収めて此方を向いて語りかけて来た


 「後は連絡待ちじゃ、 暫し待て。」*プレスト  あれ?電話じゃ無いの?

 {肯定 マスター、メール機能です。 ビフォアー・フォー様が携帯に

メール機能を付与されていますので 一斉配信して返事を待っているのです。}

・・・あれ? 魔族識字率低いんじゃ無かったっけ?・・・

 {肯定 マスター、確かにそうですが ここに在住する者には料理の刷り込みの

他に文字認識を刷り込んで有りますが、 其れとは別にビフォアー・フォー様が

携帯電話のメール機能に念話を落とし込んで有ります 文字が読めなくても

送信したイメージが文字とは関係なく伝わるシステムを構築して有ります。

ので文字を知らない者でも メール機能は伝わります。}


・・・俺のイメージでは スワヒリ語で送られて来たメールが判読出来る様な

感じなのかな?・・・  まあとっても便利だな。

 



 その後プレストさんの携帯が鳴り、その確認をしていたプレストさんから

同行者合計10人と告げられた。 


 『参加者10人と 俺・リト・プレストさんで良いかな?』


 [おにいちゃん、私は別にいくの。] はい?リトさんそれは如何に?

 {肯定 マスター、リゾルートは単独での移動を所望しています、多分

ネコとヘビが同行する筈です。}   ああ、そうゆ~事ね

 12人かぁ、 マイクロバスだな。 空間収納の中を調べて丁度良い感じの

マイクロバスを発見 (これ転移酔いを解消する様にフォーが改造しないと

拙いんじゃ無いかな?)   電話して見よう。




 俺のスマホをポケットから取り出して いざフオーに電話を掛けようかなっと

思ったら スマホに登録されている情報はゼロだった (何か有ったら掛けてね

って かけられねーじゃないか!)


 <ああ、ごめん・ごめん。 アマービレちゃんから今念話で説明聞いたけど

太一君の在庫は全部転移酔い防止して有るから 何でも使って良いよ。>


 ああ、 そうなんだ 何を使っても安全なんだ、 有難うフォーそれでは

このマイクロバスを使ってってじゃ無い! フォー、スマホ使えないじゃん!


<ああ ゴメンね、 太一君のだけスマホにしたんだけど、 私も使い方が

判らなくて 通話機能だけ付けて渡しちゃったんだ。>


 あの・・・済みませんが、やっぱり此れ俺が持ってても形だけで役に立たない

物じゃあナイデスカ? 


 <だからゴメンって、太一君 後でアドレス送信して登録迄やって置くから

機嫌なおしてね。>    緊急連絡用ツールを渡されて 使えないなんて

押しても鳴らない防犯ブザー見たいだ。

 了解した。 有難うフォー、 じゃあ行って来るね。






 到着した湖は相変わらずに殺風景だ。 

真っ黒の湖・殺伐とした風景・近くに有る洞窟の入口 他には何かって あれ!

此処の湖周辺には植生が有る。    なんで?


 以前来た時には気付かなかったが、湖周辺には色が黒いが木が生えている。

確認しようと一番近い木に近づいたら、枝と根を使って攻撃してきた。

 うあぁ! 拙い、やられちゃうよ と思ったけど 俺の思考より速く

プレストさんが水の刃で 刈り込みをしてくれた。


 「太一殿 迂闊ですぞ!」*プレスト   怒られてしまった

{肯定 マスター、迂闊です あれはローテンツリーの集団です。近づく有機物は

全て奴らの餌です、 近づかないで下さい。} 


 でも、俺にしてみれば湖畔の風景には必須のアイテムだな。 

色は悪いけど 湖畔の周りに生えている木は見た目にも良い物だ。

 ねえ、アマ彼らとはお話し出来ないのかな?

 {肯定 マスター、出来ますが 聞く耳持たずが 今の問いの返答には

適切と思われます。}    要は聞く耳持たないんだな



 「太一さん! 交渉は私が致します。」*ヴィーヴォ

おおっ! 力強い。 御願いしますヴィーヴォさん 。 


 「・・・・・ 、、、、 駄目ですね、後で水掛けて見ましょう。 で 

太一さん先ず水抜いちゃいましょうか。」*ヴィーヴォ


話に着いて行けていないが、水は木から抜けば良いの? 


 「ああ、違います、湖の水を先ず抜いて下さい そして太一さんの水で湖を

満たしてから あの真っ黒な木に湖の水を掛けて下さい。」*ヴィーヴォ


何だかメンドクサイ手順だがヤッテ見よう。

 {告 マスター、その作業は私がやります。あの様な不浄な水をマスターの

空間収納に入れる事は有りません、お水入れるのだけ御願いします。}

 ああ アマ御願いね、 すると見ている間にどんどん湖の水位が下がって行く

{告 マスター、水を抜くのと同時に湖底及び壁面 水に含まれている生物及び

物質の除去・確認作業をしているので 暫く御待ち下さい。}





10分程待っていると アマが終了を告げたので、注水開始! 水鉄砲出して

セレクターを水に (水しか使わないんだけどね 確認の為)噴射状態を

ストレートにセレクトして 放水開始。 ドバ~っと水鉄砲から大量の水が

湖に落ちて行く、岸部ギリギリ迄近寄って注入状態を確認すると底の方から

どんどん水位が上がってくる様子が確認出来る。 随分早いペースで溜まって

いくなぁ~等と思っていたら既に半分以上溜まって来たが未だ底が確認出来る程の

透明度が有る。 (プレストさんの池より水の量は少ないって言ってたから

水深は平均で10メートル程見たいだ) そろそろ一杯だなと思ったら

開始してから未だ5分位しか経過していない、子供用プールに水入れてる位か?

もうそろそろ溢れるぞ 位まで並々水を入れて終了、 其れでは水撒きしますか。




 さっき攻撃して来た真っ黒な木に向けて水鉄砲の出力を下げてから 

(ここいら辺がビチャビチャに成っちゃうから) 発射! "ジャバジャバ"

掛けて見たが 別に変化は今の所何も無い、・・・んっ? 何か微妙にモジモジ

し始めた様だが 何だ。 


 「多分根から太一さんの水を吸い上げ始めたので変異が開始されたのでしょう

湖からの吸水で生きていたのでしょうが アマービレさんが湖の壁面を綺麗に

された時、湖迄伸ばしていた根も切られたので 吸水は他の根からのみに成ったの

でしょう、暫く変化の様子を見ましょう。」*ヴィーヴォ


 うん、そうだね 湖はもう泳いでも大丈夫かな アマ?

 {告 マスター、もう少々御待ちください 水が黒く成る原因は掴んだのですが

1体だけですが 生物が存在しました 此れを湖に戻して良いか検疫中です。}

どれどれ どんなのが居たのかアマの収納の中身を見せて貰った。




 こやつも真っ黒なデカいヘビぽい奴だな 体長10メートル位だがやせ細って

居る様で元気もなさそう。一緒に見ていたリトとプレストさん達、プレストさんが

 「こやつ 儂の姉弟に似ているのじゃが、余りにもやつれて居るのと色が

違うので判断出来ぬな。」*プレスト


 アマどんな感じなの?

 {肯定 マスター、どうやら龍族の様なのですが、余りにも変化していて

確定出来ない状況です。もう暫く御時間を下さい。} 未だ判らないかぁ


 「太一さん あれ 判断材料に成りませんか?」*ヴィーヴォ


何々? なにが判断材料になるの。 ヴィーヴォに声を掛けられて振り向くと

先程水掛けた黒い木が至極全うな姿に変わっていた。 

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